Return to Forever
マイルス・デイビスの変貌によりジャズはエレクトリックやロックとの融合化を目指すようになり、一方で前衛と呼ばれていたニュー・ジャズやフリー・ジャズが袋小路に入り、それまでのような衝撃力を持ち得ない時代に突入したとき、新たな方向性を示す音楽が登場した。マイルスの元にいたウエイン・ショーターがジョー・ザビヌルらと結成したウェザー・リポートとチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーがそれだ。リターン・トゥ・フォーエヴァーはおよそこれまでのジャズと違った心地よく親しみやすい楽想で、エレキ・ピアノがこれほど効果的にポジティブに聴けること自体が驚きでもあった。アルバム・ジャケットもジャズのイメージから程遠く、健康的で昼間の音楽という感じである。この当時チック・コリアの言葉で彼の考えを端的に表した言葉がある。それはフリー(ジャズ)に対する彼の答えでもあるが「フリーとは美に対する選択と決定である」というものだ。つまりフリーを自己目的化する傾向にあった当時の前衛に対する警句であり、同時にコリアの美意識を吐露しているのである。この後フュージョンを中心とした新しい時代のジャズが席捲することになるが、このアルバムこそその記念碑的ポジションを示した名盤といえよう。
仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ ディレクターズカット版【DVD】
劇場公開版とDC版を別個販売する手法は毎回の事であり、
その上DVDのみの販売も相変わらず……
ここ最近のDC版も大した追加も無いものばかりでした。
が、これは久しぶりの大当たりです。
AtoZ自体が過去最高傑作と銘打たれる作品だっただけにその完全版は実に見事な内容。
これは購入して正解です。
衝撃のEDとやらも今後もW作品の展開に期待せざるを得ないものとなっています。
仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ コレクターズパック【Blu-ray】
仮面ライダーWはTVシリーズの存在する作品であるが、この映画はTVシリーズを観てきたファンの期待に応え、なおかつ新規の子どもたちにも入りやすい構成で、オープニングからエンディングまで無駄なく組まれている。
特筆すべきは、仮面ライダーとしてのアクションの見事さである。
バイクで疾走する姿、ライダーキック、ピンチ、起死回生とどのシーンも見せてくれる。
これだけを観ても十分に価値がある。
ドラマも芯が一本通っており、子どもたちに見せる番組としても胸を張れる中身ではないかと思う。
大人の私が観てもさわやかな気持ちになれました。
平成仮面ライダーの劇場版でもっとも出来がいいと思います。
ザ・マザーシップ・リターンズ【初回限定盤2CD+DVD/日本語字幕付】
ドキュメンタリー部分は、英会話の聞き取りができない私にとっては、字幕付きがありがたい!(輸入版より高くても)
今回はライブ録音で、DVD付きなので楽しくプレイしている様が良くわかります。新しいメンバーが参加しているので(ヴァイオリンとギター)以前の曲を演奏しても、とても新鮮に感じます。スタンリー・クラークも鼻の穴をおっぴろげて、いつものように凄まじいプレイをしていますよ。お得なCD2枚+DVD1枚!
モントルー・ジャズ・フェスティバル1972 [DVD]
チックがエレピを主体に弾いているので好き嫌いが分かれる作品かもしれない。RTFが好きな人ならもちろん問題ない。私がこの映像で凄いなと思ったのはトニー・ウィリアムスだった。最小限のドラムセットで涼しい顔で余裕をかまし凄い演奏をする。この時27歳。天才少年時代を経てすでにベテランの余裕。ドラムを演奏する人なら観ておいて損はないのでは。