氷点 DVD-BOX
原作が良いだけに 近年にはない、見事な脚本。ドロドロした愛と憎悪の物語です。どんでん返しの連続で、知らない方はきっと観ていて飽きません。他の方もレビューで書かれてましたが、後半の陽子の恋愛葛藤はあっさりし過ぎているかな、と思いますが四時間というボリュームと値段を考えると、買う価値は十分です。お色気シーンは一切ありませんし、テーマも原罪という深いものなので、思春期を迎える親子で観賞してもいいのではないかと。個人的には岸本加世子は別にして、中村トオルをはじめ、演技力はイマイチ。しかし日本には優れた子役は、なかなかいないなぁ…。ストーリーの長さから映画化は無理なので、スペシャルドラマにせざるを得ないので仕方ない。この作品、もっと違うキャスティングにすれば名作になりえたのに…と。ですので☆マイナス一個です。
氷点 (上) (角川文庫 (5025))
人殺しの娘を育てる、などという実際には起こりそうもないシチュエーションで物語りは進んでいくが、そこに描き出される、「罪」と「罰」があまりにも生々しい。
その罪と罰の被害者であったはずの主人公が、ラストシーンでは一変する。人間の原罪とは何かを宗教臭を極力抑えたトーンで書いている点に好感が持てる。
ロゴス(LOGOS) 氷点下パックGTマイナス16度ハード600 81660612
コイツの真の実力を発揮させようと思うと最強設定の冷凍室に3日は入れないとだめです。
茶色い部分が残っている状態では使用時期ではありません。
最初に2日ほど弱設定の冷凍室に入れたコイツを一泊のキャンプに持って行きましたが夜にはぬるくなってしまい
「なんだこれ?」と思いました。大2個と中2個も買っちゃった‥ 失敗したと思いましたが
次のキャンプ(1ヶ月後)に行く時に冷凍庫から取り出してみたら 真っ白&パンパンになってるではありませんか!
この状態で使うと・・・
触るもの皆凍らせる(笑)
接しているドリンクはシャーベットに、食材は半凍りになります。
逆に気つかうわ!
ちなみに2泊のキャンプでも最後まで白く凍った部分は残っておりました。
冷えないと評価されてる方・・・ 強設定で3日凍らせてみてください(笑) すごいからコイツ
凍らせたくないものの詰め方に逆に気を使うので4評価としました。
続 氷点 (上) (角川文庫 (5072))
殺人犯の娘と間違われ、養母に冷たく遇され、自殺にまで
追い込まれた陽子ですが、彼女は他の登場人物たちと比べると
それほど不幸ではないと思います。彼女の場合は生まれが
特別だったわけで、そのために苦痛を味わっても、それは
彼女自身のせいではなかったからです。生まれ持っての罪と
いうものにこの続編で彼女は苦しんでいますが、それは人間なら
誰しもが持っているものです。人に好かれる容姿や真っ直ぐな
心を持って生まれたことを、彼女は感謝すべきなのでは、と逆に
思ってしまうほどなのですが。それに若い頃の苦労は彼女の
その後の人生の糧にもなったのではないでしょうか。
啓造や夏枝、恵子などのほうに私はより深い同情を感じてしまいます。
それはおそらく、私自身も彼らのように過ちを犯したり、その
罪の深さに苦しんできたりしたからでしょう。真の「愛」を
持った人間になるために、つまづき、苦しみ、模索しながら
歩む道、そのものが人生なのだと思います。
氷点 [DVD]
原作が素晴らしいので映画も堂々とした作品に仕上がっております。
しかし、現在のモラル、ヒューマニズムではなかなか理解しがたいことも登場人物の動機として出てきますが、この辺は昔の日本の人間性として考えてください。
内容は、誘拐、誤解、恋愛、嫉妬、再生などを本当に全てうまくつぎ込んだ作品で役者、監督、原作、脚本、カメラどれをとっても素晴らしい。それを90分程度でまとめる力量は、映画とはこういうものだ、と示してくれているかのようです。あまりにも有名なドラマですが本当に素晴らしい映画に仕上がっております。
氷点とは、心のある点、状態のことを言います。懺悔と愛情が氷点に至った人間を再生してくれます。原作とあわせて読んで観て見て下さい。北の大地というのもいい設定です。