boys don’t cry(ボーイズ・ドント・クライ) (角川文庫)
翻訳調の抑制の効いた文体で、淡々と語られる、80年代トーキョーのナイトライフ。岡崎京子の『東京ガールズブラボー』(宝島社)と、本棚に並べて置きたい。
ボーイズ・ドント・クライ【字幕版】 [VHS]
『性同一性障害』という点と『実話を基にしている』という点で、とても重い映画だと思います。見終った後とても凹みました。凹んでる時は見ない事を薦めます。それくらい重い。主人公を取巻く環境、人々。そして、主人公が『本当は女』だとわかった時変わっていく環境と人々。男同士でしか話せない事やわからない事を主人公を共にしてきた男友達、主人公が女だとわかった時に自分達を保つ為に行った行為。見ているととても悲しくなってきます。決して救われるような最後ではないけれど、是非見て欲しい。見て、色々考えてくれたらな、と。
ボーイズ・ドント・クライ [DVD]
ヒラリーの演技も素晴らしいですし、映画自体の評価も高いのは観て分かりました。
ただ実話と言うこともあり、社会問題となりつつある今回のテーマは、今までにない程《内容》について考えさせられ、評価する事は自分には難しいです…。
若さゆえか、親友の忠告も聞かず、稚拙な考えで乗り越えて行けると信じていた主人公。
性の障害を理解せず←世間はこれが殆んど。邪険に扱う人達。
主人公に対して、もっと考えのある行動をさせてあげられる人間が居たとしたら…
人々が障害に対して理解のある環境を作り上げていたら…
自分みたいに一人で考えても仕方ないとは思いますが、やはり人間を育てるのは、周りの人間環境なんだなと思い知らせられます。
ボーイズ・ドント・クライ [DVD]
アメリカの片田舎で起きた、実際の事件を元に作られたこの映画。ノンフィクションという事で重みと説得力があり、物語の中にいつの間にか引き込まれていってしまった。主人公を演じたヒラリースワンクは正に凄いの一言で、その全身全霊の演技には拍手を送りたい。物語終盤の凄惨な場面、そして結末と内容が内容なだけあって気分が塞ぐ事もあったが、観終わった後も色々考えさせられる、心にこびりつくような作品
ボーイズ・ドント・クライ [Blu-ray]
この作品は、「実話」をもとに製作されたという事が、その悲惨さをさらに深くしている。もし、主人公が2名の男と出会っていなければ、こんな結末にならなかったかもしれない。また、銃を簡単に手に入れられるアメリカだからこそ、余りにも悲しい結末にしている。主人公が抱えていた状況は、日本でも差別されてしまうかもしれないが、「死」に至る事は無かった筈である。誰もが見ておくべき映画だと思う。