ZOOKEEPER(3) (イブニングKC (193))
久しぶりに面白い漫画を見つけた。本屋で1巻を手にとって読んで感心し、その後すぐに2巻と3巻を購入した。作者は自分の作品を地味だと謙遜しているが私はそうは思わない。動物園という存在が現代社会でどういう意味を持つのかについては、しばしば議論されることがあるが(例えば、川端裕人「動物園にできること」や 渡辺 守雄「動物園というメディア」)それを漫画で表現したという点で評価したい。
最近、動物園といえば旭川動物園での成功ばかりが話題になるが、この作品では、単なる「動物の面白い見せ方はどうするか」「如何にして客を集めるか」という地点からもう一歩踏み込んでいる。一つ一つのエピソードはかなり深い。
今後も期待していきたい。
ZOOKEEPER(1) (イブニングKC)
近年、もやしもん、とろける鉄工所などがちょっと特殊な人気漫画を排出してる、イブニング誌に掲載された作品。
主人公は熱を可視化できる能力を持ち作品冒頭では比較的重要なアイテムとして展開していくが、後に薄れていき作品の本質が現れていく。動物園の価値、動物園と人間との関わり、何故動物園が人間にとって必要なのかという哲学的命題、商業行為としての動物園事業の必要性を問いかけてくる。
主人公は特殊能力を持つのだが、それ以上に魅力的でいわゆるキャラ立ちをした登場人物が溢れている。
主人公を見出した熊園長、実業団に入っても可笑しくないくらいの走力をもちアスリートとしての一面をもつチーター飼育員、主人公はそれら魅力的な人間の観察者でもある。
ZOOKEEPER(8) (イブニングKC)
最終巻。
動物園の新米飼育員と動物の触れ合いを描いた「ほのぼの漫画」かと思いきや、変に動物を擬人化する事もなく、人間と動物、どちらか一方の視点に偏る事もなく、「動物と人間の関係性」や「自然と文明の在り方」をシビアに捉えた非常に硬派な作品。
この最終巻でも、そのテーマは一貫しており、作品全体の質は高い。
ただ、そうした「人間と動物の共存」、「動物園の存在意義」、「文明と自然の在り方」というテーマは良くも悪くも重々しく、全体として見ると、漫画としての娯楽性には欠けていたのが残念。非常に真摯な姿勢で問われるテーマは、ともすれば説教臭く感じる事もあり、単行本で続けて読んでいると正直疲れてしまう。
今巻も「種の保存と動物園の存在意義」というテーマで一貫しているのだが、漫画を読んでいるというより、動物の生態学や社会学についての問題を突きつけられている感じで、遊び心や娯楽要素がほとんど無いため、何度も読もうという気にはならないのが難点か。
また、「動物園の理想像の提唱」という最終話のエピソードはラストとしては相応しい壮大なテーマではあるものの、文字通り理想論すぎて、最後にして少し現実離れしてしまった感がある。
せっかく個性的な良いキャラが揃っているのだから、たまには思い切って重たいテーマから離れて、各キャラの日常を面白おかしく描くとか(熊田園長に至っては最後まで謎めいた過去やプライベートが描かれる事がなかったので、「園長の後を尾行する」とかいう回があっても面白かったのにと思う)、もう少し漫画としての「余裕」や「メリハリ」が欲しかった。
ズーキーパー 3D
DSのズーキーパーも持っていますがネット対戦をしたくてこちらも購入しました。
ネット対戦以外のモードは他の方のレビューにも書いてありますがDSのズーキーパーのほうが楽しめました。
でもネット対戦だけでも買う価値あり!です。ハマってます。会社に行きたくなくなります(笑)
休日は引きこもって1日中遊んでます。
ズーキーパーはやっぱり楽しい♪