ワイルド・アット・ハート [DVD]
「ブルーベルベット」をはじめて観てから、この監督の異常性に強く惹かれはじめた。デビュー作の「イレイザーヘッド」はすべてのリンチ作品の原点ともいえる傑作だが、この「ワイルドアットハート」は、リンチらしさいグロテスクさを十二分に内包しつつも、普遍的なテーマを力強くうたった、もっとも観客に対する間口の広い彼の最高傑作ではないだろうか。そう、例えるなら、リンチ版「ゴースト」とでもいえるラブストーリーなのだ。リンチの常で、ここでも音楽と映像が見事にシンクロしており、すべての人間がもっているはずのマズローの欲求段階説のピラミッドを、軽く突き崩してしまうパワーをもっている。ロックミュージックが大きな商業的成功をおさめ、世界を席巻していたものの、まだまだ反体制の象徴としてぴかぴかに光り輝いていた時代を知る諸兄の多くの感性と見事に同調してゆく作品でもある。むつかしい解説は抜きにして、人間のもつ根源的な感情にストレートに訴えてくる、リンチ作品の入口にも相応しい作品と断言できる。
ワイルド・アット・ハート [Blu-ray]
リンチ関連のBD化ラッシュですね、うれしい限りですが・・・。
リンチ承認のリストア版「ツインピークス」「ロストハイウェイ」等と
比べると、正直もう一度リストアし直してほしい一本ですね、これは。
好きだからこそ気分が許してしまってるだけで、正直画質はイマイチと
言わざるを得ない出来です。
この作品だけは、どうかもう一度リストアを、是非!!
CanCam5月号表紙掲載 MARC BY MARC JACOBS ワイルド・アット・ハート トートバッグ M
cancamの表紙になっていたバッグです。表紙になる前別の雑誌でもたくさん紹介されていましたが、表紙になった事で一気に人気に火が点いたようです。
実物は写真よりかわいく、生地や縫製もしっかりしていて使い心地もいいです。長く使えるあきのこないデザインです。
アメリカン・スキン (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 298-3))
銀行強盗で大金を手にしたスティーブ。恋人で銀行員でもあるシボーンの手を借り、マネーロンダリングし、アメリカへ高飛びを企てるが、その矢先に仲間割れで旧友のトミーが殺されてしまう。命を狙われるスティーブ。アメリカでは異常殺人鬼のデイド、なぞの女シェリーが彼に接近する。
酒、ドラッグ、時代を反映する音楽が多数登場し、ストーリーの重要なキーワードになっているのだろうが、音楽にまったく造詣がないので、正直鬱陶しく、感情移入がまったくできなかった。