海がきこえる [DVD]
耳をすませばと比べるのはナンセンスなのかも知れないが、同じ青春物語としては、たかが数年の時代や年齢の差なのに、全く異なった清々しさを感じさせる。
主人公の態度や言動は耳をすませばの雫や彼のような茶目っ気や純真さ、紳士らしさとは全くかけ離れているし、里伽子はエゴの塊の様に好き勝手に振る舞い、拓の青春はグダグダな、一般的に言う所のドンマイなものになってしまっている。しかし、氷室冴子の原作も、本作も、このグダグダな青春を爽やかな哀愁で懐古して、受容するという清々しさがこの作品を、テレビのラブロマンスや青春物語の域から超越させたのではないだろうか。海が聞こえるというタイトルは、彼らが過ごした青春のモティーフであり、よすがでもある高知の海を懐かしむ意味があると考えられる気がする。こういった青春も悪くないと感じさせた良作だ。
登場人物の雰囲気や話の内容など全てにハマリました。
なんていうか私の育ってきた環境と作品の中の環境はまったく違うはずなのに、なぜか「なつかしい」という感じです。
文庫も出ていますがこちらもとても楽しめました。挿絵が描かれているので、人物の動きが想像しやすいです。早くDVD化してくれることを願っています。
恋する女たち [DVD]
大森監督は我々とは年齢差があるのでどうなるのかと思っていたのですが、これが不安を払拭するような素晴らしい映画でした。主役の斉藤由貴、相楽ハル子、高井麻巳子(役者の演技に慣れてたどうかは別にして)、みんな凄かったですよ。
あと、金沢の情景を「いちばんよく見せる」ところに凄くエネルギーを費やしていただけた金沢市関係の方々には敬意を表す。
海がきこえる [VHS]
登場人物の雰囲気や話の内容など全てにハマリました。
なんていうか私の育ってきた環境と作品の中の環境はまったく違うはずなのに、なぜか「なつかしい」という感じです。
文庫も出ていますがこちらもとても楽しめました。挿絵が描かれているので、人物の動きが想像しやすいです。早くDVD化してくれることを願っています。
月の輝く夜に (花とゆめCOMICS)
平安時代を舞台としながら、ジャパネスクやざ・ちぇんじ
のような跳ねっ返りの姫が主人公というわけでもなく、
しっとりとストーリーは進んでいく。
その中で、政略そして愛憎が二重三重に織り込まれ、
それがすべて明らかになったときに、大きな驚きに
包まれる。
このようなストーリーもあったのだなぁと大変驚いた
作品。氷室ファン・山内ファンにとっては一読の価値
ありであろう。