真夜中のカーボーイ [DVD]
僕は23歳で、この時代の映画がよくわかりませんが
それでも4回くらいみてしまいました。それだけ良い!
です。ニルソンの『噂の男』で始まる爽やかなこの映画は
しかし哀しい結末を迎えます。
『イージーライダー』や『おれ達に明日はない』はない
に通じる若者の苛立ち・絶望が感じられます。ニューシネマの
中では上記の作品より分かりやすくて好きです。
真夜中のカーボーイ【字幕ワイド版】 [VHS]
ニューヨークを舞台に性格がまったく正反対の男二人が生きるということに的を絞って繰り広げる物語。タフなお人好しの田舎モノのカーボーイと、都会の喧騒を武器に生きる弱々しい男の立場が逆転するところが見もの。ハリーニルソンの歌に乗せ、友情が信頼に変わるラストシーンは必見。
真夜中のカーボーイ [Blu-ray]
☆テキサスの田舎から、自分の肉体美を武器に、ニューヨークで一旗あげようとやってきたジョー(ジョン・ヴォイド)。最も女性が好むスタイルを信じ、カウボーイ姿で町を徘徊するジョー。じきに目論みの甘さと場違いに気づく。そんなカモにしようと、ぺてん師のリッツオ(ダスティン・ホフマン)が近づいて来る。まるでゴミ溜めから湧き出てきたような男だったが、何故かジョーはリッツオを見捨てる気にはなれず、やがて2人の間に奇妙な男の友情らしきモノが芽生える…。という、物語で、【アメリカン・ニューシネマ】には、こんな世間体からはみ出した男たちの人間ドラマが多い。監督は『或る種の愛情』や『遥か群衆を離れて』、『ダーリング』、『イナゴの日』、『日曜日は別れの日』、『サンタリア/魔界怨霊』等々、辛辣な諷刺を盛り込んだ問題作やキワドイ内幕劇を手掛けてきた、イギリス出身のジョン・シュレシンジャーが担当。彼にとっても初のハリウッド進出作品であり、現代のニューヨークをクールに描いた。そこにはもはや夢や希望、もしくは摩天楼の世界ではなく、ありとあらゆる人種と彼らの苦悩や挫折感を抱え込んだ、ごった煮のような町にしか見えない。吹きだまりの中で、口汚く罵詈雑言を繰り返す2人に、虚しさや寂しさを共有し、不幸を分かち合った断ちがたい純粋な友情を、映画を通して私たち視聴者は見つける事ができる。そして、旅のフロリダ行きのバスの社内で、ボロボロのまま死んでしまうリッツオ。彼の遺体を抱いて呆然と座っているジョーは、テンガロンハットを捨て、新しい道を模索する。この映画唯一の救いは、どんな困難にぶつかろうとも決して諦めず、ドン底からはい上がる力を暗示して終幕を迎える部分に尽きる。ハリー・ニールスンのテーマ曲、「うわさの男」が強い印象を醸成している。D・ホフマンも確かに抜群の名演技を見せてくれるが、筆者的にはストイックでチクバク?な魅力を発散している、いかつい風貌が特徴的な性格俳優J・ヴォイドの飄々な渋味たっぷりの力演に軍配をあげたいと思う。第42回アカデミー賞で、作品賞と監督賞、脚本賞などを受賞。ほろ苦いユーモアと悲哀が入り交じったJ・シュレシンジャー監督バージョン【弥次喜多道中記】と言うべき、正真正銘の名作である☆。
真夜中のカーボーイ (2枚組特別編) [DVD]
底辺から駆け上がろうと必死に這い蹲ろうとする二人。友情や、夢、それらと葛藤しながら時代の風に乗っていく二人。
古臭い風景や、ラジオなどの小道具、NYの影と時代背景がとても印象的でした。
とても古臭さを感じさせません。音楽もかっこいい(パーティーの時や、主題歌も)
また観たくなります。名作ですね!