スペースシャトル 最後のフライト ―アトランティス号打ち上げの全記録~宇宙開発の未来― [Blu-ray]
本作はスペースシャトルの歴史を追いかけたものではない。
イメージでディスカバリーチャンネルみたいなものを想定している方は注意。
あくまでこれは関西テレビが日本向けに作った、日本のオリジナル番組だ。
2011年7月、スペースシャトル・アトランティスの最後の雄姿はぜひともHDで
保存しておきたいものだが、それ以外の見どころは正直あまりない。
若田、山崎両宇宙飛行士へのインタビューは面白いが、どこかの講演会で話している
レベルなので、特別価値があるものでもない。
ラストフライトも実際はNASAの映像を使用しており、これも出来れば日本人レポーター
を派遣して欲しかったなあ・・・。
もう少し日本人がタメになるような「歴史」や「背景」について時間を割いても
良かったのでは・・・。
申し訳程度には触れているが、チャレンジャーの事故についても映像で軽く流すだけだ。
特典映像として専門家による「宇宙開発論」が収録されているが、こちらも目新しい
ことはない。どちらかというと「はやぶさ」の賛美にほとんどの時間を費やしていて、
スペースシャトルは脇役だ。これってどうなのかと思う。
せっかくの機会なのだから、アポロやソユーズなどの成果も踏まえた上での開発論に
して欲しかった。
よって内容的には保存性がある訳ではないが、類似の作品は無いことだし、
何よりHDで最後の打ち上げシーンが収録されているのは価値があると思うので、
星は3つです。
宇宙で過ごした137日 僕の「きぼう」滞在記
とても分かり易い文章で、ISS(国際宇宙ステーション)での若田さん137日にも及ぶ生活を順を追って紹介している本です。
若田さんが宇宙にいたことを知っている方は多いと思いますが、
実際にはどうした暮らしを送り、どういう仕事をしていたかは私を含めあまり知らない人が多いのではないでしょうか。
この本はその疑問を解消してくれる一作だと思います。
宇宙ステーションという究極の非日常の環境での「日常」というとても面白い内容です。
また、ISSが徐々に完成していく過程を若田さんのいた137日の間に垣間見ることができるのも興味深い。
作中、実際に宇宙から送られたメッセージメールも紹介されており、若田さんの誠実で前向きな人柄のうかがえ、こうした方が日本代表として宇宙で活躍してくれたことを誇りに思いました。
当初、90日前後であるはずだった滞在期間がスペースシャトルの打ち上げ延期で何度も伸ばされ、最終的に137日になったわけですが、そんな中でも泣き言一つこぼさず意気軒昂に仕事に取り組む若田さんの姿勢は流石です。
こうした若田さんの資質が評価されてか、2010年3月にはNASAから異例ともいえるISSの運用部長に抜擢されるなど、その優秀さが証明されています。
日本の有人宇宙船の開発などにも積極的な若田さんですが、これからも日本の宇宙開発の先陣を切って行って欲しいと思います。
宇宙飛行 行ってみてわかったこと、伝えたいこと
形式はQ&Aで各ページ3/4が写真と右ページ半分が本文となっています
内容はこの手の知識がない人でも十分理解できるレベルです
すばる望遠鏡~世界一の天体望遠鏡が見た宇宙~ [DVD]
日本の技術力の集大成のような望遠鏡「すばる」という世界最大の反射望遠鏡の生い立ちから始まって、近くの星から遠くの星雲まで、すばらしい画像が次々と見られる。説明不要の方にはBGVメニューがあって音楽と映像のみの「プレミアムシアター」が楽しめる。
部屋の中を暗くして、大画面で見たい一枚だと思います。普段、星空なんてなかなか見ることは無いですが、壮大な宇宙に想いを馳せるのも癒しになるんじゃないかな?