エトワールの夜~グザヴィエ・ドゥ・メストレ プレイズ・ドビュッシー
20年ぶりにハープのアルバムを買いました。
ハープの楽曲はピアノ曲の編曲であったり、ハープの音色自体がピアノほどの表情がなく、
単純に聞こえてしまうこともあり、それ以来敬遠気味でした。
でも、このアルバムはとてもレコ芸の評がよかったし、ドビュッシーの歌曲も含み、
コンセプトが面白そうなので買ってみることにしました。
演奏者がどうのこうのと言えるほどハープは聴いていませんが、
こんなにハープに表情があるだなんて思ってもみなく、
幻想的な響きがドビュッシーの楽曲に本当にあっていて魅了されます。
同時にここで扱われた曲がどれほどハープにあっているか感じることができます。
まるで元々ハープのために作られたのではないかと思うほどです。
お目当ての歌曲も、メストレの幻想的な音に支えられ、
ダムラウの伸びのよい妖艶な歌が本当に魅力的です。
ドビュッシー歌曲の中でも比較的有名な曲なので聞きやすいこともあります。
おまけにハープと弦楽のための舞曲もついていて、
変化のある構成になっているのも素晴らしい点です。
暑い夏の昼下がりや、お酒を飲みながらの昨夜に最適です。