隕石コレクター―鉱物学、岩石学、天文学が解き明かす「宇宙からの石」
日本語タイトルと英語タイトルにちょっとギャップがあるような気がしましたが、先達の方々のレビューを参考にして求めました。
太陽系の歴史、地球の歴史、隕石の正体・…。彗星もあるし、小惑星と隕石の違いって何?(そういえば、冥王星は惑星でなく、準惑星?微惑星?に格下げになりましたよね。)
地球の誕生・成長、隕石の構成・構造との相互関係、50億年前?の隕石が今でも地球に降り注ぐ??など、興味を持たせる話題が列挙されており、一気に読み終えてしまいました。
この本を読むまで、隕石と惑星について、組織構成がわたくしにはよくわからなかったですが、おかげさまでかなりはっきりさせることができました。
なお、定性的な表現がかなり多いところが気になりますが、地球物理学・天体物理学?の入門書、隕石についての入門書との位置づけと考えれば、非常にわかりやすいかと思いました。
乱文乱筆にて失礼。
隕石―宇宙からのタイムカプセル
隕石に関する専門書は探してもそうそうあるものではない。
本書は隕石に関する事項について一通り網羅してある。日本での情報も豊富に補足してあり、極めて良書。隕石に関する唯一最高の解説書であり専門書といっても過言ではない。
現在版切れのようだが残念。こういう良書は長く出版してほしい。
ほんもの隕石観察セット
「隕石って買えるんですよ」
その一言が事の始まりでした。
天文台のボランティア活動をしており、流れ星の話が出たとき、関連して隕石の話になりました。
「隕石とか、子供に見せてあげたいね」
「あー、○○さん、隕石標本持ってたなぁ」
「安かったとか言ってたな」「隕石って買えるんですよ、確か」
どうやら隕石は買えるらしい・・・・
ネットで検索したらアマゾンで売ってるじゃないか・・・・しかも安っ!!
早速注文し、入手しました。
隕石自体は平らで薄いので、大きな力を加えると割れてしまいそうです。
ルーペはおまけ。100円ショップの虫眼鏡のほうがマシです。
安さの理由としては
・ありふれた種類の隕石であること
・数tという巨大な隕石のうちの、僅か数gの破片(カット)であるため
といった理由のようです。
しかし、ありふれたものであっても隕石は隕石。
「これ、隕石のかけらです」
というだけで「おお〜」となるじゃないですか。
コレクターズアイテムという類のものではありませんが、天文に興味を持ってもらうためのアイテムの1つとして活用していきたいと思っています。
隕石の見かた・調べかたがわかる本―藤井旭の天体観測入門
本書の記述を引用する。(一部改定)
「1910年(明治43年)、あの有名なハレー彗星が現れた年のことです。
山形県天童市の村はずれの山奥に焚き木を取りに出かけた与八郎さんは、
大きな松の根ッこを掘り返しているうち、
ぼろぼろにさび付いた鉄くずが出てきたのに気付きました。
(場所は天童市大字貫津字御堂 御堂山の羽黒山神社西側である)
そして焚き木ではなく、その鉄くずのほうを大事に持ち帰りました。
その朝、庄屋の家のおばあさんは障子を破って
金の亀が飛び込む夢にうなされていました。
与八郎さんの鉄くずのうわさを耳にしたおばあさんは、
夢の亀とよく似た鉄くずを米一俵と交換して持ち帰りました。
それから50年後、同じ山形県の小国(おぐに)で火球騒動が持ち上がり、
おばあさんの孫の幸太郎さんの依頼で専門化が鑑定。
その鉄くずが隕鉄と判り、異例なことに国立科学博物館に買い上げられたのでした。
おばあさんの夢は正夢になったというわけです。
この天童隕鉄は1000年も前に落下、その上に松が生えて、
やがて老木となって倒れ偶然にも掘り出されたのです。
重さは10キロ強。残念ですが亀の頭に当たる部分は取れてしまいました。
民話のような文章にはちょっと笑ってしまいますね。
ところで天童という地名には「天から二人の童(わらわ・童子)が舞い降りた」からついた。
という伝説があるのです。