星界の戦旗 特別編 [DVD]
星界の紋章の特別編と同じで、カットされたシーンを交えながら、星界の戦旗1の全7巻が凝縮されています。しかし今回思うのは、本編を何度も見返しているためかも知れないのですが、重要なところでさえもカットされている、あるいはカットせざるを得なかったのではないでしょうか。星界の戦旗シリーズは、星界の紋章以上に心理描写に重きが置かれているためなかなかカットでき得る場所が少なく、2時間に収めようとすると結果として薄っぺらい内容となってしまうのだと思います。そう言う意味では,今回の「特別編」はあまり意味がない物となってしまいそうなのですが、カットされたシーンがたくさん見られる、という点を考慮することで納得できるかな、と思っています。まぁ何はともあれ、星界の戦旗2に期待しましょう。
星界の戦旗 VOL.3 [DVD]
この巻の中で見せる・・・シリーズを通して数少ない、ジントとラフィールの無邪気な笑い声。声優さんそれはちょっと、、、と思う反面、ホッと安心する、個人的には名場面の一つだと思います。そんな極めて個人レベルのシーンから、大艦隊を率いての狂ったような戦闘シーンに至るまで細かな気配りがなされている点については、「まるで初代ガ○ダムのようだ!」と思ってしまうのは自分だけでしょうか?そう言えば、アーヴ種族の起源を考えると、確かに○ンダムそっくりのような・・・。
星界の紋章 VOL.3 [DVD]
(総合5.5/10点)
第5話「ゴースロスの戦い」★★★☆☆6/10点
巡察艦ゴースロス、最期の執念。直接的な艦隊戦の描写は少ないものの、
第2級戦闘態勢からきめ細かい機関、艦砲、戦術描写がスペースオペラの
壮大さを盛り上げ、緊迫感と絶望感を煽ります。ラフィールの温かな笑顔と
対極的に終局を描き、悲劇の辛辣さを強調しているのもやるせない気持ちに
させられました。
第6話「不可解な陰謀」★★★☆☆5/10点
補給のため立ち寄ったフェブダール男爵領地での一悶着。
王女であるラフィールを恐れ、敬うその過剰すぎる「下々」の者の
慇懃無礼な振る舞いに苛立ちます。真摯な態度ではなく、相手の立場を
流用したかのような自己顕示と自己満足に駆られる「小物」ぶりを
遠まわしに描いた渋い仕上がりです。前回の信念の強さとは裏返した
器の小ささ、人柄の矮小さを魅せ付けています
星界の戦旗II VOL.1 [DVD]
星界シリーズの魅力は、なんといってもラフィールのかわいさ(笑)
とジントととのやり取りだと思う。
でも、実はSFとしてけっこう面白い視点が多いんですよね。
宇宙を統治するために遺伝子改造をした一族が一大帝国を形成している点や、ある星系を支配するためには、宇宙から税だけを徴収して、基本的な地上支配にはアーブ(支配者)は関与しない点であるとか・・・。
なんとなくだけ、宗教や地方の法や習俗を最大限尊重したオスマントルコ帝国の統治方法を似ているなぁ、と思った。しかも支配するには好都合ですよね。だって、恒星間航行技術などの宇宙技術さえ封印すれば、絶対支配が可能ですもん。
そういう意味では、とても世界観が作りこまれている、なかなかにおもしろいSF作品だと思います。
星界の戦旗〈4〉軋む時空 (ハヤカワ文庫JA)
久方ぶりの続編。出た時は即購入し読みました。
星界軍の新たな戦力として導入された襲撃艦を駆る
ラフィール達の戦いと帝国と連合との戦争で中立関係にある
ハニア連邦との外交場面が中心に描かれています。
また戦局が大きく動く巻でもあります。
ページ数は若干少なめです。文体は淡々と綴られている感じ。
戦闘時の艦橋クルーのやり取りが結構好きです。
ファンなら押さえておきたい一冊です。