MENSA「天才IQ」検定にチャレンジ!
半ば娯楽気分で買ったつもりでしたが、中々面白くハマってしまいました。
テストの内容は空間推理パズル、数字感覚パズル、天才心理テストの3つから成っていますが、特に難しいものも無く下手な論理パズルよりは面白いです。
しかし、ステージ4の天才養成パズルは中々難しくIQテストが暇で仕方なかった人も楽しめると思います。
ですが…
私的にこのステージ4の問題がもっと欲しかったです…
ですから★4です。
MENSA(メンサ) 超難問パズルに挑戦!
(タイトルは別の意味です、無視して下さい・・・Amazonは不適切で無いとの判断のようです。)
◎Amazonのこの本の説明文間違ってます。
>問75の「線を一本引いて」は線でなく直線でないと答がいくらでもできてしまうなど、適切でないものがある。
「直線」とはっきり書いてありますけど・・・「線」とはどこにも書いて無いです。
さて、問題文が文章として成り立って無いのが多いです。MENSA作成の表題が無ければ、出来の悪い本で終ってしまうかも知れませんが、MENSAとして買ってますので意見を言います。作者と訳者両方に問題があるかと思ってます。
◎問4の偽造コインの問題は答え自体が間違いです、「3つの袋に入った55gと50gのコインを見分けるのに、何回秤を使えば良いか」に対して答えは、「1つ目の袋から1枚、2つ目の袋から2枚、3つ目の袋から3枚・・合計の重量がxxgであれば・・」となってますが、3つ目は乗せる必要が無いですね。
私は「袋から出しては行け無い、夫々の袋の中の枚数も不明で・・」との面倒な問題かなと読んだ時点で考えたのですが、それらの前提条件も碌に無く、答えも正解とは言え無い。
◎逆に問41は余りにも簡単過ぎるので、問4のように自分の考え方が捻くれているのかと、悩んでしまいます。
◎問40・・問題文が15行に渡って、「彼女の仕事が・・スーパーが・・電車に乗る時間が・・」、全て不要です、クイズの話では無いです。「xxに到着する5時半の電車に乗った」5時半の、は意味無し。「歩いてる妻を見つけ方向を変えて彼女を乗せました」駅まで行って戻ったとは、全く確定出来無い、普通は「向かう途中に妻を見つけた」となります。
要は『普段彼女は6時半に駅に到着し迎えの車に乗っているが、6時に到着したので歩いていた、途中で迎えの車に乗った、それで家への到着時間はいつもより10分早かった。・・彼女が迎えの車に遭うまで何分歩いたか?』これだけの内容のクイズに、クイズを楽しめ無い軽薄な文章を書き続け、最後にやっとクイズの問題を書いた・・。
で、答えも大間違い・・「10分早く家に到着した時間は、夫が妻を見つけた地点から駅までの時間と同じ地点に戻ってくる時間に充てなければなりませんので彼女は半分の5分と20分の25分歩いた・・」
はー??・・、彼女は歩いている時、夫に発見されず、更に夫は駅から戻る時には発見した。この前提条件が不可欠です。普通は『彼女が歩いて来るのを発見し、家に着いたら10分早かった』これで互いのスピード(一定)と家から駅までのどちらかの所要時間が必要となります。・・何か考えるのも馬鹿らしくなって来ました。
◎問52・・真っ黒なシルエットのバスのどちらが進行方向か?・・答えは、ドアが見え無いので・・。
全く何も無い、真っ黒なシルエットの絵、ドアが無いとどうして言い切れるのか? ドアがあるか無いか判るような絵で、クイズにしましょうよ。前提条件で誤魔化し逃げるのは、良いクイズ・IQのクイズでは無いと思います。
◎問60・・20トン制限の橋を空で20トンのトラックに、中に200羽の鳩を積んで、彼はトラックを叩き鳩を飛ばして渡れたか? 答え・・飛んでいても鳩の重さは変わらず、飛ぶ事で軽くなっても 降りてくれば重くなるので、全体で重量は変わりません。
目茶苦茶な答えですね。「飛んでいても鳩の重さは変わらず」、この文は不要、飛んで重さの変わる鳩は存在しません(鳩を全体の重量と置き換える、これも答え全体から全く当て嵌まりません・・続きを読んで下さい)、考える力が無い人又は、文章を正しく書け無い人がつい書いてしまいます。
「飛ぶ事で軽くなっても 降りてくれば重くなるので」、これも違います、閉鎖空間かどうかで軽くなるか変化無しか、決まります。降りてくる云々は二の次です。 「全体で重量は変わりません」、これも、降り無い様に叩き続ける可能性は有りますので。
クイズ自体は良しとしても、答えが白雉です。
◎問84・・島の真ん中に木が一本あり、周囲の湖は深く直径80ヤードある。ほとりに木が1本あり、泳げ無い人が300ヤードのロープを持ってます。島に渡るにはどうしたら良いか? 答え・・ほとりの木にロープをしばり、湖を一周し、ほとりの木にロープの残りを縛り、ロープを伝って渡ります。
普通過ぎて、クイズにならないですね。尚、挿絵の湖は半径が80ヤードになって更に、歪んだ楕円形です。半径でも直径でも同じことですが。
これらは私がケチを付けると言うよりも、その様な事で、この本の楽しさが薄れてしまう又、只のクイズオタクの本なのかと残念に思ってしまうのです。
実生活では、問題に直面した時に巧く切り抜けられる人が頭が良いのです。ですから、この本の問題にしても、そのスマートさに至るIQも無いです。
◎蛇足ですが、IQ序に・・先日NHKでIQ228の女性を紹介して、その人の答えに全米の数学者も巻き込んで論争になったとの事で、NHKでは実験と説明でIQ228の人が正しいとの番組でしたが、私は何でこの程度の事で論争になるのかが、不思議でした。(即効で答えられる問題でしたよ。失礼。)
右脳・左脳開発ドリル―バランスのいい脳をつくるMENSA式トレーニング
IQの高い人々で構成された集団「MENSA(メンサ)」のメンバーが書いたパズル本。
オールカラーで、写真やイラストの使い方がいかにも西洋の本ですって感じが良かったです。
個人的には「右脳・左脳」って書かれてるんで、ちょっと引きましたけど、内容はよくできていて、面白かったです。お遊びとして楽しめましたよ。これで脳が開発されるとまでは思えませんでしたがね。