1973年のピンボール 1973 PINBALL 【講談社英語文庫】
講談社の英語文庫です。村上春樹の小説の英訳です。村上春樹の小説は英訳になじむような気がします。英語はそんなに難しくないのですが、暗喩的な表現もあり、わかりにくいところも多々ありました。一部、心象風景の描写は、非常に共感できるものもありました。巻末の注釈がるのは、とても便利だと思います。村上春樹の雰囲気は良く味わえると思います。
マンガでわかる有機化学 結合と反応のふしぎから環境にやさしい化合物まで (サイエンス・アイ新書)
マンガなので読みやすい。
図を活用していてわかりやすい。
いい本だと思う。
ただ、個人的に作画が気に入らない。ピンクの髪の女の子がかわいくない。
それが星4つにした理由です。
ふたりはともだち (ミセスこどもの本)
小学校低学年の頃、国語の教科書で出会った物語「おてがみ」。登場するのは、仲良しのがまくんとかえるくん。ある日がまくんは、「手紙を一度ももらったことがない」と嘆く。何日もポストの前でうなだれるがまくんに、かえるくんはこっそり手紙を書くのだ。それを、かたつむりくんに託したため、がまくんに届くまでに何日もかかってしまうが、手紙を待つ間の二匹の姿がとても温かい。
私はこの物語をまた読みたいと思い、ちょうど10年程前に本屋で探したことがある。図書館でも探してみた。しかし、作者を憶えていなかったため、見つけることができなかった。
しばらく探すことを忘れていたが、最近ふと思い出して、何気なくインターネットで検索してみた。すると、いろいろ糸口を得ることができて、最終的にはAmazonで購入できた。ネットサーフィン中には、私と同じようにこの本の情報を求めている人を発見したりして嬉しく思った。
さて、探すのに手間取ったのは、この本「ふたりは ともだち」が5つの物語から構成されており、「おてがみ」がその一部であったたためだ。そんな隠れた探し物の糸口を与えてくれたインターネットには、本当に感謝する。おまけに、同様のがまくんとかえるくんのシリーズが他に3冊あることもわかった。
本を開いてみると、全ての物語が私の心を穏やかにし、とても幸せな気持ちにしてくれた。20年以上ぶりの再会は、探すのに苦労した分感慨深いものだった。
イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!
この本はイグ・ノーベル賞の受賞対象を俯瞰するのにはいいでしょう。
70あまりの研究(?)が載っています。
イグ・ノーベル賞がどういったものかを知りたいのであればおすすめしますが、
この本を読んで科学に対する興味や親近感がわいたり、知識を深めることは難しいです。
解説は一つの受賞対象につき3〜5ページで、かなりあっさりしています。
研究や実験の結果・結論が載っていなかったり
(そもそも結果が出ないようなことにも賞が与えられている)、
載っていてもきわめて簡潔だったり、
授賞式のスピーチの紹介にページの多くが割かれている場合もあります。
受賞対象の中にはほんとうに面白い、すばらしいと思えるものもありますが、
単なる皮肉(シラク大統領の行った核実験に対して)や
吊し上げ(先物取引で大損害を出した人物に対して)など、
またはとうてい科学的とは言えない研究にも多く与えられていて、
賞のすばらしさよりも、くだらなさに感心してしまいました。
賞自体がジョークであるように、この本もジョーク集と考えた方が適当です。