ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 [DVD]
一作目はシリーズの入り口として素晴らしい作品。
楽しい登場人物&動物たち…半獣たち。
全編に渡る美しい背景と幻想的な世界、興味の尽きない作品に仕上がっています。
つい比べてしまう二作目は、ある意味不運かもしれません。
一作目がハードルを上げ過ぎてしまったのでしょうか?
見ている側も巻き込んで行くようなストーリー展開とスピード感が、
残念なことに今回は感じられません。
どこか緊張感が緩んだ、テンポの悪さと足踏み状態?を感じました。
作品中でルーシーが、そして観客もその登場を待ち焦がれたアスラン。
期待に反してその姿を見たのは、ラスト間近の僅かな時間。
もっとたくさんの登場、期待してたのに…
今作品ではカスピアン王子の登場と、そのお家騒動が軸となっています。
前作と違って敵は人間とその欲望、そして数が物をいう軍隊です。
これが足を引っ張った?童話の世界に余りにもつまらない人間が多く出過ぎたから…
見た目可愛い、勇敢な騎士リーピチープ!の活躍が一番のお気に入り。
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 2-Disc・スペシャル・エディション [DVD]
原作の格調高さやユーモアがなくなり流行のCGを駆使した活劇映画になってしまいました。
●4兄弟とカスピアンの心の葛藤を原作通りに入れて欲しかった。
●ただの子供達がなぜナルニアでは王であり、統治が可能なのか、その説明が欠落しています。
●原作では未だ幼いカスピアンが冒険に誘われ新世界を発見していく興奮がありますし、成長するさまがわかりますが映画は説明不足。
●ナルニアの物言うけもの達、特にアナグマのもつ絶対の信頼、リープピーチの勇気、セントールやフォーンの個性を描き分けて欲しかった。
●ミラースの支配が終わるときテルマール国にも幸せが訪れますが、それがナルニアとの共生を意味することが説明不足。
●アスランの介入がなぜ最初からでないのかが説明不足。
ナルニア国が現実の世界とは異なる価値観で成り立っていること理解していないと子供達の戦いを描くにはリアル過ぎて残酷性があります。
でもカスピアンは男前だしCGは美しいし、冒険活劇としては上出来だと思います。
見終わってみると一番個性的で面白かったのはミラースとその部下達でした。(^^;)
ゲイ短編小説集 (平凡社ライブラリー)
皆さまのレビューが良かったので購入しましたが 編者のセレクトと巻末の解説が素晴らしくて これまで意識していなかった視点を指摘されて 大変勉強になりましたし楽しめました。作家がゲイである場合には独特な価値や感性を持った作品が生まれるであろうし ゲイでない作家がゲイに関する題材を扱ったときには 偏見、嫌悪、時代性、同情などの何らかの感慨が込められているから そういった視点から作品を眺めてみると これまでとは違ったものが見えてくる。普通の環境ではストレートであった人が軍隊という特殊な環境の中で自分の中のゲイの気持ちを意識し始めたり、宣教師として異郷の地で孤独と闘いながら布教活動を行う中で一線を越えてしまう状況など 考えられる様々のシチュエーションも網羅されている。セレクトが良いし、訳も良いように思いました。
W・H氏の肖像、幸福な王子(ワイルド)密林の野獣(H・ジェームス)ゲイブリエル・アーネスト(サキ)プロシア士官(D・H・ロレンス)手(シャーウッド・アンダソン)永遠の生命(E・M・フォースター)ルイーズ、まさかの時の友(S・モーム)
幸福な王子は全訳で読んだのは初めてでしたが、王子とツバメの二人っきりの世界は本当にゲイでなければ描けない世界ですね。ワイルドがゲイであったからこそ私たちはこの美しいお話が読めるのですもの。
カタリ・カタリ~日本語歌唱による世界の名曲
世界の有名曲を日本語歌詞で聴けるというのは、大変嬉しい。声も良いし、技術もまずまずしっかりしてはいるものの、シャウトがみな同じ味なのは残念。ただガーッと怒鳴るだけでは美しい歌詞の心は伝わりません。