六三四の剣 (9) (小学館文庫)
全10巻の第9巻目。
六三四の剣の中で、最も好きな巻になりました。
夏木(母)がかっこよすぎます!
母も剣道を再開、全日本女子剣道選手権に出場します。
今まで出てきた女性剣士が大集合と言った感じのオールスター戦なのですが、
その中でも母の奮闘振りは感動ものです。
自分の過去を重ねながら戦い続ける、
そして、再婚という新しい生活への踏ん切りをつけるために戦う姿は、
漫画といえども、その生き様に共感せずには得られませんでした。
今までの登場人物を効果的に出演させてストーリーを作っていく、
長く連載を続けていないと出来ない芸当です。
ファンには必見の巻、☆5つの満点です。
六三四の剣 (1) (小学館文庫)
この六三四に憧れて小学・中学と9年間も剣道を続けた。
兄貴の方がどっぷりはまっていて、高校の途中から六三四のように上段の構えにしていたほど影響を受けていた。
本書の主人公はライバルの修羅とは出会ってからずっと切磋琢磨を続けていくのだが、お互いの家庭環境の変化や恋人の出現など読み手が感情移入しすぎてしまうほど、よくできていると思う。大石や嵐子、乾など他のライバルも個性が強く、まるで自分が過ごしてきた学生時代に六三四もリアルに存在していたかのような感じもする。
一番好きなシーンは高校時代に武者修行に出て風戸美奈に出会うあたりかな。
そうそう影響を受けて、大学の時にツーリングをして盛岡上跡に野宿したこともあり!
読み直してみると、また剣道を始めたくなった。
六三四の剣 (4) (小学館文庫)
全10巻の第4巻目。
六三四と修羅との直接対決が見ものです。
六三四の強さのインフレが落ち着いてきた感があります。
昔は、保育園児が小学生や中学生と渡りあっていましたが、
そう考えると少し現実味が出てきました。
とにかくずっと剣道をしています。
その中で出てきた「友情」というテーマが少しずつ見えてきたような気がします。
今までがずっと剣道・家族愛と言っただったのですが、
六三四の成長と共にライフステージに沿ったお話が組み込まれていて、
見るものを飽きさせません。
もう少し成長したら、今度は「恋愛」も絡めてくるのだろうな、
と伏線を少し読みながら読み進めるのも面白いです。
六三四の剣 (7) (小学館文庫)
全10巻の7巻目。
スランプに陥ってしまった六三四は剣道の盛んな九州に武者修行にでます。
鹿児島から順に道場破りみたいなことをしていくその姿は、
少年漫画の王道中の王道を突き進んでいます。
所どころ、女性が出てくるところがこの巻のポイント。
高校生ともなるとこのような脚色もでてくると思いましたが思ったとおりでした。
剣道一直線の今までのストーリーから少しはずれているところも、
それはそれで面白かったです。
母の言葉の一期一会。良い言葉ですね。
蘭子との別れのシーンもじーんときてしまいました。