ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&ピアノ・ソナタ第2番
むしろヌルい。
スルタノフということでもっと過激な演奏を期待したのだが、、、
第2ソナタは日本ライヴのほうがずっと面白い。
(もっとも終結部の追い込みはかなりのものなので、
一度聴いてみる価値はあり。)
伝説の日本ライブ
激しい!! そして豪壮な迫力と豪快なスピード!! 強打につぐ強打! 轟音!!
どの曲を演奏しても、ボルテージが尋常ではない。
英雄ポロネーズ、スケルッツォ、革命のエチュードだろうとこの両手の力強さとド迫力は、豪腕と言うだけでは表現できない。
理性を超えて、ノーテンに、本能に直接くる。
ピアノ演奏という次元を超えて、すでに格闘の域に達していると断言してもいいと思う。
ショパンのソナタ三番の一楽章でここまでガンガン鳴らし、激しい格闘アクションドラマにしてしまった人は始めてだ。
あの病的な作曲者のショパンが、実はシュワルシュネガーやスタローンを超えるマッチョマンに思えてくるくらい異常なエネルギーがみなぎっている。
本当にピアノを通して、スルタノフは誰と闘っていたのだろうか。
未来のロボットとなのか? 一国家となのか? もしくはプレデターか?
猛獣の様な勢いで疾走し、どこまでもどこまでも激しくて、限界までテンション高い演奏だ。
フォルテがガツーンと鳴り切っていて、演奏者の情熱が沸点をこえているのも生々しく感じる。
もうどこもかしこもストレートにドカーンとしていて、聴いていてハッとしてグーッで、秀樹感激どころの騒ぎではない。
あるところでは嵐の様な激しさで、聴いていて必死のパッチで、ハラハラドキドキ、ズキューーンだ。
ズキューンと言ったら何かと思うかもだが、とにもかくにもズキューンなのだ。
もうこんな感じでコメントやら日本語が錯乱するくらいズキューーーーンの極みだ!!
CD化されて、すぐ買いに走った。正味の伝説のライブが二枚組みで、たったの三千五百円のお買い得過ぎる。買って置いて、損はない。
ちなみに余談だが、スルタノフは少林寺拳法の達人だ。
超人ピアニストであり、さらに少林寺拳法の達人、すごいなあ。
あとかなりの孝行息子で、CDのもうけでロシアの両親に家を買ってやったりしたそうな。
武道に秀でていて強いだけでなく、胸奮わせる熱い心の持ち主!!
そう! 北斗神拳でたとえるならば、まさにケンシロウの二番目の兄・トキ!!
ちなみに髪型もそっくりだ!!!
と、まぁそれくらいテンションの高いコメントをしたくなるくらいにモーレツですさまじい演奏なのだ!!
あぁあ、素敵な録音をありがとう!!
めくるめく興奮!! 興奮の坩堝!! ウォー!
聴いていて、思わず右往左往しながらウォー!!
しまいには北斗有情拳!! ウォー!! スルタノフ万歳!!