矢倉の急所〈2〉 (最強将棋21)
これぞ 浅川書房の本という感じです。
前回に続いて今度は、矢倉 加藤流(▲37銀型)についての非常に詳しい
解説書です。
加藤流といえばずっと以前からある定跡ですが少しずつ進化してきていますが
その進化過程も詳しく解説されています。
おおまかに加藤流に対して専守防衛の△53銀型、△73銀からの棒銀型、△75歩交換型と
3つの戦形についての詳説ですが、一般的にはこういわれているが私はそうは思わないと
森内流の意見が述べられ具体的に指し手を示している点は、必見です。
実戦で矢倉を指す人だけでなくなんとなく理工系の工学書を読む感じで納得するところが多くところどころ感心しながら読むことができます。
こういうふうにひとつの戦形をとことん解説して、わざと指し手に甘手を指させて、優勢にするといった狙い紹介の本と違い好感がもてます。これぞ 浅川の本です。
That Day
恥ずかしながらダイアン・リーブスを聴いたのはこのアルバムが初めて。
バラードを中心としたしっとりと聴かせるジャズ・ボーカルアルバム。
ハービー・ハンコック『処女航海』を思わせるM1「Will You Love Me Tomorrow」が素晴らしい。
サポートするピアノトリオの美しすぎる音たちに感動。
そして、クセのない声質ながら、表現力豊かな彼女のボーカルに聞きほれる。
最後の曲はギターのみの伴奏でブルースを情感たっぷりに歌い上げ幕を下ろす。
深夜一人で聴くのに最適。
名盤だと思います。
KING KAZU/三浦知良 [VHS]
彼の笑顔が、とても好きです。もちろん、プレーも。
最近はヴィッセルでの出番すらなくなってきてしまい、あまりお目にかかれなかったあの笑顔を見たくて、つい購入してしまいました。一番輝いていた頃の記録なのかもしれないけど、もしかしたら肉体的には、アスリートとして下り坂に差し掛かってしまった今の彼のほうが、なんだか輝いているような気もしました。一緒に年月を重ねてきたからかもしれませんね。
そんないろんな事を感じた作品でした。
今年のシーズンは、またあの素敵な笑顔が、たくさん見たいです。そして、もしも叶うならば、あの青いユニフォームを着た、彼を。