波止場日記―労働と思索
この日記に記されたのは50代後半の著者の1年間である。そして発表され
たのは、書かれてからおよそ10年後だ。既に何冊か本を出していた著者が必
要とした形式が日記であったというのは興味深い。また10年たって価値あり
と考えて出版したというのも頷ける内容だ。およそ三分の二くらいのところ、
2月11日の記述にこういう文章が出てくる。ある根底的な疑いから日記は始
まったのだが、ここに至って手ごたえをつかんだという実感が伝わってくるようなのだ。
〈午後九時半。私の関心をとらえ、私の注意をひきつけ、私の思想を流れ出さ
せるのはいったい何だろうか。判断のよろしきをえた称賛か。どうも違う。私
の理論と予感の立証か。近い。実は、もっとも持続的で効果的な刺激が生ずる
のは、展開を待っている大量の原稿からである。〉
人生解毒波止場 (幻冬舎文庫)
中学の頃に読んだものの内容に影響されそうで売り払ったような・・・
村崎百朗さんの著書共々親に捨てられたのか?
サイコパス?電波?さまざまな名で呼ばれる社会不適合者が次々登場。
やつらが恒星の如く弱く小さな周囲の星をひきつけ支配下に置くようすを御覧ください。リリーフランキーもそのような趣旨の発言をしてましたが。
斬新過ぎる本書の内容にいまや時代は完璧に追いついたような気もします。
つか、大学入ってからできた友人がこれ系の人をひきつける強力な磁場を作っているのが気がかりです・・・。
人生解毒波止場
町山智浩氏が、解説が凄いので単行本を持っている人にもおすすめ、と言っていたので、根本氏のあとがきと町山氏の解説を読む。
解説では、驚愕、本当に凄まじい事実が書かれている。
町山氏の文章も、名文。
本文は、これからじっくり読みます。
自分は恥ずかしながら単行本の方を所有していなかったので、これから読んでみるつもりです。単行本のほうは、写真等が充実していたはず。