ブラッディ・バレンタイン 完全版 3Dプレミアム・エディション (初回限定生産) [DVD]
導入部から唐突にショックシーンが連続するし年代も飛ぶしかなり大味なんだけど、リアリティぎりぎりのこういう力任せのホラーはこちらでは作れないなあと改めて感心する。飽きない程度に惨殺事件が起こり、ラストまで久々犯人が分からない(またはどっちでもいい)ので楽しめる。
Isn't Anything
88年にリリースされた、LOVELESSと並ぶ彼らの代表作。
LOVELESSがどこにも足場のないふわふわ浮遊する世界だとすれば
本作isn't anythingは地に足をつけながらも酩酊し平均感覚を失った世界とでも言おうか。
とくかく彼らは同年リリースしたYou Made Me Realise EPで
一介のフォロワーとしての地位から脱し、ぶっちぎりの存在感とオリジナリティを獲得した。
本作はまさに鉄壁ともいえる内容でM1のSOFT AS SNOWからラスト曲のI CAN SEE ITまで
唯一無二のサウンドと独自の美学、正気と狂気の狭間で曖昧に揺らめく
どっぷりと濃密なサイケデリアが異常なほどのテンションで展開され息つく暇もない。
彼ら独特のギターの歪み音もLOVELESSの洗練されたものとは違って
ラフで荒々しくどこか不気味な色彩を帯びているのも特徴的だ。
ブラッディ・バレンタイン 完全版 [DVD]
確か映画館で見た時は淡い黒の3Dメガネだったのですが、DVDのはなんだか懐かしい赤+緑のメガネ。
一応3Dにはなっているのですが、3D効果の為のブレ(?)が大き過ぎて単なるゴースト現象みたいになっているのが惜しい。
家庭用に向けての限界なんでしょうか?
でも、話を純粋に楽しみたい人向けに2Dバージョンも付いているのはとっても親切!
インタビュー、メイキング、削除シーン、NG集とかおまけがたっくさんでした!
削除シーンで「ああ、この流れで…!」って分かったところもあるし。
売りが3Dなのに3Dが今イチでしたが、映画は楽しめました。
おまけががんばっていたので☆4つ!
Loveless: Expanded Remastered Edition
Creationが、インディーレーベルとしては会社が傾くほどの大金(約5千万円!…破産寸前)を費やして完成「させた」、この大名盤にして超問題作。
その裏には、
レコード発売を迫るCreation総帥アラン・マッギーと、
超(スロー)マイペースで制作に没頭するマイブラの頭脳・ケヴィン・シールズとの、
こんな激しい戦いがあったという。
外界からの一切を断絶し、スタジオに篭もりっきりのマイブラ。
会社が傾くほどの大金を費やしながらも、音源のひとつも届かない…。
文字通り「音沙汰無し」の状況に、業を煮やしたアラン・マッギー。
「おい、いつ出来るんだ!?」と聞くと、
先行シングルには「soon(すぐ)」という曲名が。
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それから更に10ヵ月後。
「アルバムはいつ出来るんだ!?」と聞くと、
次のシングルには「to here knows when(いつなのかと聞く)」という曲が。
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そして、さらに9ヵ月後。もうノイローゼ寸前のアラン。
だが、全ての曲が終わり、ようやくアルバムは完成。
そこには『loveless(愛が無い)』ときたもんだ・・・。
(アラン・マッギーとケヴィンの関係はボロボロだったらしい)
事実は小説よりも奇なり。嘘のようなほんとの話。
★詳しくは、「クリエイション・レコーズ物語(原題~This Ecstasy Romance Cannot Last)」を読みましょう!!(^-^)