リザード
前2作のような強烈さはありませんが、耳に残る楽曲で綴られた名盤です。何と言っても印象的なのは、組曲の頭でイエスのジョン・アンダーソンをゲストに迎えたPrince Rupert Awakes(ルーパート王子の目覚め)。さりげない宇宙感があり、良い意味でイエスとクリムゾンが融合した唯一の作品。井上大輔がガンダムの挿入歌でこの曲からインスパイアされたと思われる楽曲を歌っています。こちらも良い曲ですので興味のある方は聴いてみて下さい。(シフォンズのHe's So Fineとジョージ・ハリスンのMy Sweet Roadとの関係以上にクリソツです)
うさぎとリザード [DVD]
インディアンサマー・・・、晩秋から初冬にかけての小春日和のこと。
心臓に不治の病を抱えて生きているタクシードライバーのウンソルと幼い頃アメリカに養女に出され両親を探す為ソウルに戻ったメイ。空港で客待ちをしていたウンソルは、発作を起こし咄嗟にメイの手を掴む。ここからウンソルとメイの奇跡のドラマが始まる。と言ってもそこで運命の出会いを二人が感じるわけではないし、彼らの恋愛が中心に話が流れて行くわけではなく‘うさぎ’と‘リザード’捜しの中で二人の心が絡み合って解け合ってラストに向かって行くお話。
ノーギャラでなおかつ、アンダーグランド発信の映画出演のソンユリさん。笑いながら「事務所の事情で」とインタビューで答えておられましたが、多分この映画の評価が彼女のこれからに影響を与えるのかな〜と思ったりしています。
ソンユリさんの作品の主題、製作者の意図を伝える能力の高さがとても好きです。演技力について色々言われたりしていましたが、今回のこの作品でそれは完全に払拭された筈です。彼女の表現方法はストレートな感じではなくオブラートに包んで主題をこちらに投げかけてくるのです。だから、ストレートじゃない分物足りなさを感じるのですが後からオブラートが解けて心に響いてくるのです。
ラストシーンがとても良い。ふたりの心模様を象徴するかのようなほのぼのとしたシーン。まるで、インディアンサマーのような日だ。ラストのスットプモーションのソンユリさんを見た時やはりこの作品は彼女でないとだめだと思いました。
ロックンロール・ウォーリアーズ Live’80 [DVD]
中学、高校時代にリアルタイムで熱心に聴いていた自分としては、
演奏に関しては、ベース以外は「こんなに下手だったっけ?」と愕然としてしまう。
録音状態の悪さもあるだろうが、モモヨのボーカルもほとんど歌詞が聞き取れない。
ボーナストラックのインダビューで、各曲の背景や詞の意味を丁寧に語っているだけに、
歌詞が聞き取れないのは非常に残念。歌詞カードもついてないし。
だが、この時代のステージのフル映像が観られるという点で、資料的価値は高いだろう。
何よりボーナストラックのモモヨへのインダビューが聞き物。
リザードを深く理解したい人は、この話を聞くためだけに購入してもいいぐらいだと思う。
封入特典のミニ写真集も良い。
キーリングシューホーン(天然皮革) (リザード型押し(ブラック))
コードバンの小さな靴ベラを探していました。
手持ちのキーケースに家の鍵と一緒に付けていますが、これで靴ベラを無くさずに済みそうです。
勿論、靴ベラとしての使い心地もよく、いい感じです。
リザード・キングの墓 (角川文庫)
80年代は、日本が豊かになったおかげなのか、
MTVのおかげなのか、ロック専門誌が増えたおかげなのか、
洋楽が洪水のように押し寄せてきて、音楽を聞いたり、
弾いたりするのが、ホントに楽しい時代だった。
変な話、思い返す思い出のバックに流れているのは、残らず洋楽で、
まあ、ユーミンっていう人もいるんでしょうが、
そういう時代に、この中のエッセーは『ロッキン・オン』に掲載されていた。
70年代、ロックが世界を変えようとしていた時を体感できなかった私は、
この著者が味わった熱気を、エッセーを通じて吸い込み、憧れを育てた。
ジム・モリスン、ジョン・レノン……もう会えないアイドルたち。
宇多田みたいには洋楽を扱えなかった私たちの、遠い憧れ。
今、70年代、80年代の洋楽を振り返ろうと思うなら、ぜひ、読んでほしい。
あのとき、あの日本でしか、存在しなかった妙にピュアな空気。
ホントに、みんな、音楽が大好きだったんだよな。