Magical Vacation(マジカルバケーション)
壺やこんにゃくが喋ったりする、楽しくて不思議な世界を舞台にしたRPG。個性豊かなキャラクター達が、物語に彩りを添えている。
最初から面白く感じるというよりも、やればやる程、その良さがじわじわわかってくるゲーム。
最初は主人公の性別と唱える魔法の属性を決定してスタート。
始め、独特の世界観やキャラクターの多さに戸惑い、また16種類もある魔法の属性の強弱がなかなか掴めず、混乱してしまったけれど、慣れてくると本当に面白い。
戦闘は、魔法を中心に進めていく。ただ唱えるだけでは相手に与えるダメージは少ないのだけれど、仲良くなった精霊を召喚できるコール魔法という物が存在し、同じ属性の精霊を呼び出せば呼び出すほど、同じ魔法でも、強力な一撃を繰り出せるシステムになっている。ターンごとにMPは回復するので、ほぼ魔法だけで戦えるのも楽しい。
精霊は同種の物で、最大7匹まで仲良くなれるのだけれど、一筋縄ではいかず、結構厳しい要求をつきつけて来たりする。
順序を間違うと二度と仲間にできない精霊もいるので、全匹と仲良くなりたい場合はコンプリートガイド必須。(普通にプレイしていたら、まず全匹とは仲良くなれない)しかし、精霊制覇には果てしない時間と労力がかかる。精霊はクリア後にしか入る事ができない、強力な敵が登場する、100人と通信をしたり、ほぼ全魔法を極めないと入れないダンジョンにもいたりするので。つまり、果てしない要求を突きつけられているというわけで。やりこみ型の人には手放せないゲームとなりそう。
通信も楽しいし、他にも色々なお楽しみがあるので、クリアするだけが本作の楽しみ方では無いと思う。
通信が主人公の成長に重要な要素の一つなので、極めるならソフトを2本買う覚悟が必要。(通信しないと、他属性の魔法を習得できない)
通信設定やゲームの難易度など、厳しい面はある物の、グラフィックやストーリーも良く、完成度が高い良作。
マジカルバケーション 5つの星がならぶとき
前作はプレイしてませんが普通に楽しめてます。
DSでRPGを探してこれを買いましたがアタリでした。
タッチペンメインの操作も慣れると非常に快適です。
戦闘も属性や隊列などあまり難しくなくそれでいて飽きない、こんな感覚は久々です。
主人公も男の子と女の子から選択でき、属性も光と闇からチョイスできるので好きな主人公で遊べます。
読み込み等もサクサク快適なのでスムーズにゲームできます。
久々に良い買い物でした。
個性的なキャラも◎です。
マジカルバケーションコンプリートガイド
マジカルバケーションをプレイするなら持っていたい一冊です。パーティーメンバーはもちろん、ザコキャラやアイテムのイラストや解説も豊富なので読み物としても秀逸だと思います。マップの攻略部分については写真が少し小さく、個人的には見にくく感じましたのでその点で星を一つ減らしました。
バリューセレクション マジカルバケーション
一見、ファンシーで健全なイメージのある本作ではありますが、それを覆すような、
人の心の醜い部分を押し出した展開や台詞回しが印象的です。
偏見から、罪のない人を何処までも迫害しようとする閉鎖的な村。
ただ一人の家族のために命を狩り続ける人。
孤独感と嫉妬心からだんだんと暗黒面に堕ちていく、とあるクラスメイト。
人によってはちょっぴり鬱になるかも知れません。
また、クラスメイトの殆どが十代前半〜中頃、つまり思春期まっただ中の少年少女なのですが、
精神的に成長しつつある年頃という事で、本来ならば協力しなければならない時でも
仲間同士で衝突することもしばしば。
その度に、彼らは他者の考えを何とか汲み取ろうとし、やがては考えが違う相手を理解し、
思いやり、許す心を得るに至ります。
小説をゲームにしたら、こんな感じになるのでは…という程、思春期独特の心の描写がリアルな本作。
本当に全年齢で良いのか、ちょっぴり疑ってしまいます(笑)
システム的には、いわゆるやりこみゲー的要素が多いです。
10を超える属性、999まで上がるレベル、コンプリートしようとするとプレイスタイルに
様々な枷をはめる事になる精霊集め、
クラスメート以外の仲間集め、高難度の隠しダンジョン…等々、1作目の段階で
はちきれんばかりに詰め込まれたやりこみ要素には脱帽します。
続編がDSにも出ていますが、マジバケというゲームを楽しみたい方は、まずはこちらから
遊んでみる事をお勧めします。