少女探偵サミー・キーズと小さな逃亡者
このシリーズも四作目となり、サミーはますます活躍します。
テンポよく読めて、しかも胸に残るエピソードが多数あります。
今回特筆すべきは、老若男女、生老病死、親子の諍いなどを描きつつ、
ひとを許すことの大切さを物語っていることでしょう。
13歳のサミーの友人、72歳のハドソンの言葉は、読み手の心をどきっとさせます。
「人を恨むことは快感だからな。中毒になる。欲望や権力とおなじだ。
確かに強力な動機となる・・・治療法は許すことだが、それができない人もいる」
どうでもいいような一般書を多数読むよりも、
こうした魅力的な大人が登場する子どもの本を読んだ方が、
はるかに自分の心の栄養となることはまちがいありません。
逃亡者 DVD-BOX
殺人の濡れ衣をきさせられた主人公が、
警察から逃げながら真犯人を探すというストーリーです。
こっちは主人公が犯人じゃない事を知ってるだけに、
序盤は警察に追われてるのが見ててもどかしい思いがしたり、
また中盤になって、
じょじょに警察の中にも主人公が殺してないことに気づいくる人がでてきて、
そして協力するようになってくるとそこに友情なんかを感じたり、
それからはコンビを組んだみたいにみんなで真相に迫っていくといった、
段階段階で違いを出して、見てて飽きさせない作りになってると思います。
そして意外なところに真犯人が…と、最後の最後まで面白かったです。
松たか子による主題歌も良い。
コメディな掛け合いは全くないとても硬派なサスペンスですが、
個人的にはかなり出来の良いドラマだったと評価してます。これは、お薦めです。
TBS系日曜劇場 逃亡者 オリジナル・サウンドトラック
ドラマを見た時、格好いいサウンドが聞こえてきた。これは!と思った。近頃、殆どのドラマがドラマ重視で音を潜めていたので、新鮮だった。サントラは滅多に買わない私ですが、つい買ってしまいました。あのズシズシと響くメインテーマ、哀しげなレクイエム…。オーケストラとロックを足した感じが良い!峰島のシーンなどに流れるフラメンコ調の小気味よい音楽が格好いい。主題歌「時の舟」のインストゥルメンタルも綺麗。ドラマっぽくない壮大なサウンドが「逃亡者」にマッチしていて気に入っていますv