敦煌 特別版 [DVD]
未だ評価の定まらない映画だと思います。
後半の文化遺産を守りぬこうとするシーンや、
戦乱などお構いなく一心不乱に壁画を描き続ける絵師たちのシーンは感動的です。
が、全編日本語ということには抵抗を感じます(ならばいっそ英語にすべきだった)。
前半の構成にもちょっと無理を感じます。
とにかく「商業映画」としてリターンを取ろうという演出が無理コリ挿入されてきます。
ただ一点のみ指摘したい。
この映画は「徳間康快」なる怪人(徳間書店創業者)がいなければ映像化などされていなかった事実を。
毀誉褒貶する人物なので、そのあたりは佐野眞一さんあたりにお任せするとして(笑)、
彼がいなければ、この映画も、『銀河英雄伝説』全編の映像化も、「スタジオジブリ」も存在しなかったことは留めておきたい。
クリスマスには焼き魚にローソクを
一般的に見れば、中川家のお父さんはメチャクチャな人かもしれませんね。とにかく、強烈なキャラの持ち主です。でも、面白い!
やってることは過激だったり、ひとりよがりだったりのところもあるかもしれませんが、家族を、子どもたちを心から愛してるお父さんの絵がりありありと見えました。お父さん、中川兄弟が可愛くて、可愛くてたまらなかったんだろうな、ってことはよくわかりました。この、ユニークな家庭があの「中川家」を生んだのですね。今の生活では考えられないような、ちょっと昔の日常が見えて、ノスタルジーも感じました。
とにかく面白い!絶対おススメです!
アンセム (CCCD)
最近ありがちな美人のミュージシャンかと思ってたら、損します。この人のヴァイオリンは説得力のあるいい音してます。芯がしっかりしていて、音は非常にふくよかで、高貴な感じで、ワン・アンド・オンリーの個性を既に確立してます。また、テーマの処理が非常にうまい人と思います。テンポの設定とか、歌い上げ方とか。特に、メロディを歌い上げているだけのピアフの「愛の賛歌」なんか、最高の演奏です。
バンドは時々ずれるし、アドリヴはまだまだ発展途上という感じだけど、それもこれからますます良くなるんでしょうね。今後も期待しています。
イントロデューシング
アメリカ統治時代の沖縄から活動を開始し、その後も注目を浴び続けている与世山澄子のデビューアルバム。
山本剛(p),峰厚介(s),中川喜弘(tp),岡田勉(b),村上寛(ds)
といった、現在では大御所とも言われるメンバーをバックに、歌い上げている一枚です。
最近では、TBS系「情熱大陸」でも取り上げられましたね。人気があり続ける彼女の魅力の原点を感じることができます。