バロック for Wii (特典無し)
初めてシリーズをプレイします。世界観と値段に惹かれて購入しました。
シレンやトルネコと同じくローグ系に分類されると思いますがターン性ではなくアクションゲームです。
システムはわかり易く、難易度も設定できるのでアクションゲームが苦手な人でもプレイできると思います。最近のアクションゲームでは派手さや爽快感などを売りにしていますが、そういうアクションゲームを好む方にはオススメできません。地味です。
システムはHPとVTというものがありHPが0になれば死にます。しかし、HPは徐々に回復します。
逆にVTは徐々に減ります。このVTが0になればHPが徐々に奪われます。VTは敵を倒すことによって得られる結晶を拾って回復するか、アイテムを使うかです。なので敵を倒さずにただ逃げる、というわけには行きません。やってみるとこれが案外難しいものです。
世界観と地味なゲームが好きな方にはオススメです。しかし世界観が好き、というだけではきっと途中で飽きてしまうと思います。
アヴェ・マリア~聖なる調べ
心洗われる美しい選曲。シューベルト、グノーの「アヴェ・マリア」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」などの有名な曲だけでなく、フィンランドの賛美歌や、ボヘミア古謡など、一体、こんなにきれいな曲を誰が見つけてきたのだろうと感動する曲も入っている。ソプラノはバーバラ・ボニー(2曲)。ドラマチックな声の歌手ではなく、鈴の音が鳴るような透き通る声の彼女を選んだのも、このCDのテーマに合っている。選曲者に脱帽。本当に「祈り」に誘われる一枚。
怖い絵
この本で取り上げられている20枚の絵は、視覚からくるだけの情報でも十分に
陰惨であったり薄気味悪かったりする絵ばかりだ。
しかし、さらにこうやって情報を与えられると、その恐怖は格段と増す。視覚で
伝わる情報は私が感じ取っただけの恐怖であり、それはそれで怖いのだが
事実は小説より奇なり、とはまさにこのこと、想像のはるか上をいく恐怖がそれぞれの
絵にはこめられている。
作者としては、もしかしたら解説などなく、絵をみただけで味わって欲しいのかもしれない。
画家、だから。しかし、もっともっと知りたいと思ってしまう鑑賞者としてはこういった
「絵の裏の情報」はのどから手が出るほどほしいものだ。
20枚の絵の中に、数枚実物をみたことのある絵がある。ただ、そのときは私には
さしたる知識もなく、また美術を学んだこともないのでとんと見当はずれのところを
鑑賞し、それなりに「怖い」とか「すごい」とかわかった気でいた。
しかし、名画と呼ばれるものには、つくづく鑑賞者にも教養がないといけないのだと
この本を読んで感じた。「その人なりの見方で、思うがままに見ればいい」なんて
嘘だ。現に私は、絵の肝心な部分を見逃していた。こんなところにわかりやすい
恐怖の小物が描かれていたのか。この可憐な女性は女傑と呼ばれる女だったのか。
恐怖云々でなかったとしても、解説があってはじめて絵にも触れることができたと思う。
恐怖は人の心にある、とつくづく思う。
視覚からくるグロテスクさ、という恐怖よりも 情報からくる精神的な恐怖のほうが
格段と怖い。あとからじわじわくる絵もある。
20枚の絵にはそれぞれ違う意味での怖さがある。ホラー映画の怖さとはちがう。
知性を刺激してくる恐怖であった。