龍拳 [DVD]
この作品、見所は師匠の技を忠実に受け継いで、ひたすら修業によって
強くなったタン・ホーエンの技でしょうか。
冒頭、師・サンタイが武林至尊の大会でその技を振るいますが、
3年間の修業で強くなったホーエンの技は忠実に師の技を引き継いでいます。
師の無念を晴らすための復讐として、このあたりの描き方は作品に
重みを与えていると思います。
余談ですがそのサンタイ先生、「酔拳」では棒のおっさんでしたね。
靖国 YASUKUNI [DVD]
日本刀の職人刈谷さんに密着取材して、靖国や戦争への考え方を暴力の象徴を作り出している人間から聞きだそうとした企画が見えるが、既にそういったしがらみからは精神的にも引退され、職人としてひたすら刀作りにうちこまれる刈谷さんからは、何の話も聞き出せない。
それでも何とか引き出そうと、むりやり本を読ませたりして無理強いをしているように見える。やさしい語り口で刈谷さんにアプローチしているが、監督の本心は、靖国の核心(神体)は暴力(日本刀)にあるというメッセージを植えつけたいことは明白であり、刈谷さんの長い職人としての誇り高き生涯を侮辱するもののようにも見える。
対して、興味深かったのが、合祀問題といわれるもので、台湾原住民の代表とされる女性が、当時、台湾人なのに、日本人として徴兵され、戦死させられた挙句、靖国に祀られてしまっていることに対し、「死んだ後に魂まで奪うつもりか」と猛烈に抗議する。それに対して靖国側は、あくまで適当にあしらって相手にしないという態度。
同じく、日本人僧侶の菅原龍憲氏も、南方で戦死した父の合祀取り下げを訴え続けているが、氏の発言が非常に興味深い。「靖国は、戦前も戦後も、大東亜戦争は侵略戦争などではなく、聖戦であるという考え方をいささかも変えてはいない」。これは、三井権宮司の発言とされるわけであるが、極めて驚くべきことだ。
靖国側の取材はまったくなく、議論になっていないわけだが、非常に興味をかきたてられるという意味で作品の価値を認めたいが、ドキュメンタリー映画としては、あまり程度は高くはない。
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(追記)この作品を見てから、「ゴーマニズム宣言靖国編」を読んで、映画に出ていた台湾原住民と称する高金素梅のことを知った。元芸能人で母方は原住民ではあるものの父方は中国人。選挙で当選しやすくために初めて原住民であると宣言した人物であり、台湾の声を代表しているというよりは、中国の反日派とつながっているということだ。
片方だけの主張だけを取り上げるメディアがいかに危険かがわかる。
密教辞典 全
この本は、『密教大辭典』に質・量共に劣るが、そもそも『密教大辭典』よりも平易に書かれたものであるため『密教大辭典』よりも使いやすい。この本を手元に置いておけば、密教を細かく研究している人でない限り事足りると思う。それに、付録の両部曼陀羅尊名一覧や叢書目録などは非常に有用である。
忍者龍剣伝
敵の行動パターンやステージの仕掛けなどを覚えつつ攻略していく、いわゆる「覚え系」アクションの名作。
道を切り開く様々な忍術(回転斬り懐かしいーっ!)を取得しつつ、何度もクリアして、如何に華麗に最後までいけるかが楽しくなるソフトです。
このゲームの遺伝子をつ継いだソフトが様々な機種で発売されているので、興味のある方は探してみてはどうでしょうか。
龍拳 [DVD]
前作「拳精」で、見事にジャッキーの反感を買ったローウェイ監督のシリアス度100%のクンフー作品。はっきり言って、ローウェイ時代の作品の中で一番の出来!単なる敵討ち物にならず、人間の心にも視点を当てた脚本の素晴らしさは勿論だが、なんといっても全編に渡る(特に怒号のラスト20分)リアルクンフーアクションの出来栄えは、拳シリーズ及びモンキーシリーズの中で圧倒的な素晴らしさを誇っている。武術指導『陳元龍』の名が光輝く☆まさにジャッキーたるリズム感抜群の高水準クンフー映画!!