狂犬病再侵入―日本国内における感染と発症のシミュレーション
日本は世界でも数少ない狂犬病清浄国である。狂犬病を撲滅してから半世紀がたつ。それは喜ばしいことなのだが、身近にない病気になったがゆえに、狂犬病についての正しい知識を持っている人が少ないように思う。日本に発生していないだけで、世界中のさまざまな国で、狂犬病で命を落としている人が数多く存在するというのに・・。
この本では、狂犬病のメカニズムや予防と治療の方法に始まって、日本がどのように狂犬病を撲滅していったかに詳しく触れている。飼い犬の登録とワクチン接種の義務化、厳しい動物検疫、疑わしい野犬の駆除、この三本柱の方法で日本は世界に先駆けて狂犬病の清浄に成功した。
しかしそれで安心してはいられないのだ。もしも狂犬病が再侵入したら・・。その可能性を多方面からシュミレートした事例が後半にたくさん掲載されている。たとえば、海外旅行で犬や野生動物に噛まれ、帰国後に発症するケース。(実際に最近日本での死者が出ている)検疫を受けずに密輸入される動物から発症するケース。外国船から無許可、無検疫で上陸する犬が媒介するケース。やたらに恐怖心を抱く必要はなく、ここで大切なのは正しい知識を身につけることなのだと思う。十分に防げる病気だからこそ、なのである。
すべての哺乳動物が感染し、発症すれば死亡率100%の恐ろしい病気である狂犬病。ただ義務だから・・と犬に受けさせてきた狂犬病ワクチン接種についても深く考えさせられた。本書はとても読みやすく、良書だった。
インフルエンザ・ワクチンは打たないで!
個人的には、著者の意見に、全面的にうなずけるものがあったので、たくさんのレビューの過激な批判に、まずは驚きました。
冷静に、いろいろな意見を見たうえで、ワクチンには頼らない方がいいというのが、私自身の結論です。
なので、こう書くと、ワクチン賛成派からは、怒りを買うでしょうが、打つつもりはまったくありません。
それよりも、自分自身の体の免疫をつけることを考えた方が賢明だと思います。
それは、普段の生活習慣を見直すことです。
食事、栄養、運動、休養、睡眠など、当たり前の生活パターンを見直すことのほうが大切だと思います。
そして、それらで、乗り切ることができると確信しています。
この本と、『インフルエンザをばら撒く人々 金融寡頭権力の罠』(菊川征司)を合わせて読むことをお勧めします。
今回の新型インフルエンザ騒動の裏側が分かります。
眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
プリオンが催すBSEやそれにまつわる脳の病気を描いた作品。
世界各地のそれぞれの地域で発生した脳の病気の事例を紹介し、それについて専門家や学者が分析している。
作品自体の焦点のあて方は悪くはなく、現代でも確固たる治療法が確立されておらず、不治の病として難病に指定されているこれらの病気にスポットを当てて描いたことは興味深い。
私はこれらの病の専門家でもなければ、医療の知識の断片すら持ち合わせていないが、事例を中心に描かれているので知識がなくても読み進めていくことができた。
ただ、訳者はスキルの高い翻訳者であろうが、読んでいて訳本特融の機械的な感じは拝めず、読んでいて苦しいと思う事があった。
その点で★3つとした。
一生インフルエンザにかからない体質の作り方
インフル対策は、これ1冊で十分といえる、バイブル的な内容だと思います。
うがい手洗いのような当たり前の対策や、体質改善というやや抽象的な方法だけかと思ったら、新型インフルを防ぐためのマスクの種類や、
インフル菌を殺す空調設定について、具体的に描かれていたので、とても実行しやすいです。
風邪の効用 (ちくま文庫)
肉食の欠点、良い点、ビーガン(動物性の食べ物を一切取らない人)の欠点、良い点が偏ることなく書いてあり、一方的な意見を述べてありません。しかしながら、総合的に見る限り肉食を控えるべきだということがわかります。