ランボー詩集 (新潮文庫)
詩人の中でもランボーは別格の伝説を誇っていると思う。詩人であった時期は 数年であり 筆を折ったその後は 商人となって アフリカ大陸を駆け巡り 37歳で死去する。夭折といえば夭折だ。詩を捨てたその瞬間にランボーは死んだとも言える。
小林秀雄以来 ランボーに衝撃を受けたという人は多い。そういえば小林のランボーという評論が3つあるが いずれも難解である。ランボーを語るのは難しいのかと思う。最近では金原ひとみが ランボーの詩集をパチンコ屋で愛読したとも聞いた。これも似合う風景である。
詩を翻訳で読むことに感じる軽い絶望感は この際忘れるべきかもしれない。この薄いランボー詩集は昭和28年に初版が出され 80版を超える増刷である。今なお ランボーに魅せられている人々がフランスを遠く離れた極東にいる。それも不思議な話だ、思えば。
ドラマCD 身代わり伯爵の冒険
このCDは角川ビーンズ文庫の同名の小説をドラマCD化したものです。
私も最近一気に原作に魅せられたので、こちらのCDも購入しました。
全体としての感想は、とにかくミレーユの声が可愛く、嫌な感じが
ひとつもしません。元気で素直で思いやりのある少女、というのを
素敵に嫌みなく演じられていて大満足です。
リヒャルトはぴったり!とも言えませんが、イメージは崩れませんでした。
とにかく、どのキャラも本当に魅力的です。
聞いていてとても心地良いキャラクターの関係が楽しいです。
「この人も大事だけどあの人も大事」という雰囲気で好感が持てます。
また購入される時はぜひ初回版をお薦めいたします。
特典の小話がとても面白いですので。
リヒャルトの天然タラシぶり、フレッドの悪だくみ、ジークのからかい
など読みどころがたくさんです!
ドラマCD「テイルズ オブ ヴェスペリア」第1巻
作品自体とても長いお話しなので、削られている部分が多々ありますが、全体的に上手くまとめてある印象を受けました。ストーリーを追うことだけに特化して、ゲーム的には必要だけど、物語的には冗長になってしまうかな?というようなイベントをうまく省略してあるので、むしろゲーム本編よりすんなり物語に入っていくことができました。セリフはゲーム中のものをベースに、スキットの内容や戦闘ボイスなども自然に織り交ぜられています。また、戦闘シーンの掛け声なんかはゲーム以上に迫力があってカッコイイです。会話のテンポも良く、笑えたり、燃える要素も追加されていたりと中々聞き応えがありました。あと、シーンごとにかかるサントラも映画音楽みたいで綺麗でした。