博士も知らないニッポンのウラ Vol.3 「’07年 永田町インサイド」篇 [DVD]
シリーズ三本全て買いましたが、これが一番好きだし面白かったです。
とくに青山繁晴と山本一太、両氏の話が参考になったしキャラも好きですね。
青山氏の語ったペルーの人質事件の裏側では、
突入時に犯人側にいた女性の四肢を生きたまま切り落としてレイプしたなど、
衝撃的な事実が明かされ、
決してフジモリ大統領の英雄的解決ではないことが紹介されたり、
07年当時の北朝鮮に対するQ&Aとか、日本に住む北朝鮮工作員は2万人いるとか、
色々と聞き所の多い話が満載しております。
ただ一つ残念なのは、松岡農水大臣が自殺した理由に関する考察のところが、
放送時は結構しっかりした内容で存在したのにバッサリとカットしてある点は残念でした。
山本氏は、キャラ的に信用できない感じがしたりと「軽い人」に見えますが、
しかし実際は違って、総理はじめ色々な人からの信頼が厚いのがこのDVDからも見て取れました。
どうしても内容が政治や外交情勢といった「水物」を扱ってる巻なので、
このレビューを書いてる2014年現在ではもう観る意味も無いのかもしれませんが、
青山繁晴と山本一太氏のキャラクターと話の面白さで、今見ても損はないDVDだと思います。
とくに青山繁晴と山本一太、両氏の話が参考になったしキャラも好きですね。
青山氏の語ったペルーの人質事件の裏側では、
突入時に犯人側にいた女性の四肢を生きたまま切り落としてレイプしたなど、
衝撃的な事実が明かされ、
決してフジモリ大統領の英雄的解決ではないことが紹介されたり、
07年当時の北朝鮮に対するQ&Aとか、日本に住む北朝鮮工作員は2万人いるとか、
色々と聞き所の多い話が満載しております。
ただ一つ残念なのは、松岡農水大臣が自殺した理由に関する考察のところが、
放送時は結構しっかりした内容で存在したのにバッサリとカットしてある点は残念でした。
山本氏は、キャラ的に信用できない感じがしたりと「軽い人」に見えますが、
しかし実際は違って、総理はじめ色々な人からの信頼が厚いのがこのDVDからも見て取れました。
どうしても内容が政治や外交情勢といった「水物」を扱ってる巻なので、
このレビューを書いてる2014年現在ではもう観る意味も無いのかもしれませんが、
青山繁晴と山本一太氏のキャラクターと話の面白さで、今見ても損はないDVDだと思います。
宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫)
以前から自らを「仏教者」だとしていた評論家の宮崎哲弥が、雑誌「サンガジャパン」で仏教各派の僧侶たちと行った対談をまとめたもの。サブタイトルは「今、語るべき仏教」。全部で5回の対談があるが、最後の回だけが東日本大震災後の対談になっている。日本の仏教を巡る話としては、日本型の葬式仏教に対する批判や、寺院の後継者問題、社会の世俗化による日本人の仏教離れなどさまざまな事柄が語れるはずなのだが、この対談集は「教理問答」と銘打つだけあって、話のテーマを「仏教の教え」そのものに絞り込んでいる。もちろんその中でも死刑制度の問題など社会的なテーマに関わる話題も出てくるのだが、話の中心は仏教の教義そのものにある。
仏教についての知識がほとんどないので、読んでいてもまるで刃が立たず、正直なところ内容の半分以上はチンプンカンプンだった。それでも時々はっと驚かされるような言葉に出会うところがあったりする。例えば『「聖」の存在意義は、「俗」の有りようを問うことですよ』(P170)といった言葉がそれだ。
仏教についての知識がほとんどないので、読んでいてもまるで刃が立たず、正直なところ内容の半分以上はチンプンカンプンだった。それでも時々はっと驚かされるような言葉に出会うところがあったりする。例えば『「聖」の存在意義は、「俗」の有りようを問うことですよ』(P170)といった言葉がそれだ。
1冊で1000冊読めるスーパー・ブックガイド
残念な一冊である。254テーマというがテーマが何ページにあるか見つからない。週刊誌の時系列そのままである。
また2004年からのミヤザキ学習帳では各書のマトリックスもついて面白くなってるが2001〜2003年までの新世紀教養講座ではそれもなく解説が圧縮され捲ってる。これこれのテーマではどんな本いいだろう?的な使い方は出来ない。ただ索引はあるので宮崎哲弥は何と評価してるかな?と調べる事はできる。
また2004年からのミヤザキ学習帳では各書のマトリックスもついて面白くなってるが2001〜2003年までの新世紀教養講座ではそれもなく解説が圧縮され捲ってる。これこれのテーマではどんな本いいだろう?的な使い方は出来ない。ただ索引はあるので宮崎哲弥は何と評価してるかな?と調べる事はできる。
知的唯仏論
いきなりですが、鳩摩羅什、真諦、パラマ−ルタ、阿頼耶識、阿羅漢、十二支縁起、因中有果・・・こういった言葉の意味がパッとわからない読者にとって、きっと本書の内容は難しいと思う。正直に告白するが、何を隠そう、わたしがまさにそういう無知な読者だったからである。わたしはわたしなりのレベルで本書をじゅうぶんに楽しんだのだとはいえ、本書で当たり前のようにポンポンと出てくるこれらの言葉を知っているレベルの読者であれば、本書をもっともっと楽しめるだろう。自分の無知が残念である。
本書は、対談という形式を取っているけれど、そこで展開される宮崎氏と呉氏との間で交わされる議論のレベルは、その用語も含めてとても高度なものである。歴史、宗教学は言うに及ばず、宗教史、仏教史、仏教学、本邦の仏教各宗門の仏教解釈だけでなく、キリスト教学や西欧思想史というバックグラウンドがないと、本書で交わされる議論にはついていけないと思う。たとえば、本書の題名ひとつをとってみても、「唯仏論」とはもちろん「唯物論」のモジリではあるけれども、一見、語呂合わせのように見えてそれは単なる語呂合わせなんかでは決してない。マルクス・ヘーゲル弁証法→ヤスパースを始めとする実存主義→構造主義→レヴィナス論・・・と展開されていく「実存」対「外部関係性」における両氏の議論の弁証法的展開から発想されたものであることが、本書を読むとわかる。宗門には属さないけれど自らを仏教者であると定義し仏教に関して該博な知識を有する宮崎氏に対して、仏教書を著しながらも非仏教者であるという呉氏が仏教や宗教に対する疑問を提起するという形式で進む会話は、まさに「仏教的に実存を解釈したい」という宮崎氏と、それに理解を示しつつも「仏教の外部」にいる呉氏との知的バトルの側面がある・・・冒頭に「本書は難しい」と書いたけれど、宗教のことがわからないわたしであっても、宮崎氏の博覧強記ぶりとそれに負けない呉氏との間の知的バトルは、じゅうぶんに楽しめるものであったと言いたい。そして、「自分の知らない分野をもっと勉強したくなる」と思わせてくれる効果も・・・。
本書は一般教養書である。わたしは宗教についてはまったくの素人であるが、わたしのような一般ピープルが読者として想定されているであろう(・・・と思いたい・・・)という前提で、レビューの☆の数をつけさせていただいた。この領域に知見の深い専門家としての意見ではないので、ご寛恕いただきたい。
本書は、対談という形式を取っているけれど、そこで展開される宮崎氏と呉氏との間で交わされる議論のレベルは、その用語も含めてとても高度なものである。歴史、宗教学は言うに及ばず、宗教史、仏教史、仏教学、本邦の仏教各宗門の仏教解釈だけでなく、キリスト教学や西欧思想史というバックグラウンドがないと、本書で交わされる議論にはついていけないと思う。たとえば、本書の題名ひとつをとってみても、「唯仏論」とはもちろん「唯物論」のモジリではあるけれども、一見、語呂合わせのように見えてそれは単なる語呂合わせなんかでは決してない。マルクス・ヘーゲル弁証法→ヤスパースを始めとする実存主義→構造主義→レヴィナス論・・・と展開されていく「実存」対「外部関係性」における両氏の議論の弁証法的展開から発想されたものであることが、本書を読むとわかる。宗門には属さないけれど自らを仏教者であると定義し仏教に関して該博な知識を有する宮崎氏に対して、仏教書を著しながらも非仏教者であるという呉氏が仏教や宗教に対する疑問を提起するという形式で進む会話は、まさに「仏教的に実存を解釈したい」という宮崎氏と、それに理解を示しつつも「仏教の外部」にいる呉氏との知的バトルの側面がある・・・冒頭に「本書は難しい」と書いたけれど、宗教のことがわからないわたしであっても、宮崎氏の博覧強記ぶりとそれに負けない呉氏との間の知的バトルは、じゅうぶんに楽しめるものであったと言いたい。そして、「自分の知らない分野をもっと勉強したくなる」と思わせてくれる効果も・・・。
本書は一般教養書である。わたしは宗教についてはまったくの素人であるが、わたしのような一般ピープルが読者として想定されているであろう(・・・と思いたい・・・)という前提で、レビューの☆の数をつけさせていただいた。この領域に知見の深い専門家としての意見ではないので、ご寛恕いただきたい。
博士も知らないニッポンのウラ Vol.2 「報道されないニッポンの闇」篇 [DVD]
武田邦彦の「リサイクルのウラ」はなかなか面白かった。
いわゆるペットボトル回収とか分別とかのリサイクルは、
実は無意味だったという話や、
地球温暖化で北極と南極の氷が溶けて海水が上昇するという、
定説のように危惧されていたことが、
実はまったくのデタラメだったという話をわかりやすく説明してる。
個人的には、猛毒だと言われてるダイオキシンが、
人間に対しては毒性が認められてないというのが意外で面白かった。
神足裕司の「猟奇事件のウラ」は、前半は色んな事件の解説でそこそこ面白い。
だけど後半は2000年代を中心に起こった猟奇事件は、
精神向上系の薬の副作用ではないかという推論を続けて、
これは必ずしも簡単に信じてもいけないかな、と思った。
最後の「郵政民営化のウラ」は、当方さほど興味が無かったのだけど、
このDVDで詳しく勉強する事ができた。ただこの議論の内容としては、
結局は民営化は間違いだったという方向。そして他国を例に挙げても、
郵政民営化は長期的に見ていけば破綻しているという事を言ってます。
以上、大好きな番組でもはやBGM的に何度も再生してしまってます。
できたら放送された内容はもっとたくさんDVD化して頂きたかったです。
いわゆるペットボトル回収とか分別とかのリサイクルは、
実は無意味だったという話や、
地球温暖化で北極と南極の氷が溶けて海水が上昇するという、
定説のように危惧されていたことが、
実はまったくのデタラメだったという話をわかりやすく説明してる。
個人的には、猛毒だと言われてるダイオキシンが、
人間に対しては毒性が認められてないというのが意外で面白かった。
神足裕司の「猟奇事件のウラ」は、前半は色んな事件の解説でそこそこ面白い。
だけど後半は2000年代を中心に起こった猟奇事件は、
精神向上系の薬の副作用ではないかという推論を続けて、
これは必ずしも簡単に信じてもいけないかな、と思った。
最後の「郵政民営化のウラ」は、当方さほど興味が無かったのだけど、
このDVDで詳しく勉強する事ができた。ただこの議論の内容としては、
結局は民営化は間違いだったという方向。そして他国を例に挙げても、
郵政民営化は長期的に見ていけば破綻しているという事を言ってます。
以上、大好きな番組でもはやBGM的に何度も再生してしまってます。
できたら放送された内容はもっとたくさんDVD化して頂きたかったです。