家の近くのレンタルビデオ店には置いてあった。大震災で店は潰れてしまったが、
昔ながらのレンタル店は初期の東映Vシネは見事に揃えられていたものだ。
本作もクライムハンターやXXシリーズ同様、高校時代に借りて見た記憶が残る。
泣かず飛ばずな今の映画を見ているような高校生ではなかったのだ。学園祭で
湘南爆走族などを流すくらいだったから(笑)
東映初期Vシネは、あぶない刑事や
探偵物語で知られる制作会社であるセントラル・アーツが
ほぼ企画制作をしていた。アクションやキャラクターのドラマ性は、何かテレビ映画的な
側面が垣間見れた。単純明快である!
この「女バトルコップ」監督が岡本明久氏である。この作品はどういう経緯で企画されたんだろ?
制作当時は「ロボコップ」が民放の映画枠で放送され人気を博していた時期と被り、岡本氏は
テレ朝の日8メタルヒーロー枠で「機動刑事ジバン」を手掛けていた。ジバンはあの当時で結構人気が
あった。宇宙刑事シリーズ以来のメタルヒーロー人気再燃も岡本氏の演出力にあったと私は思う。
その岡本演出に目をつけたセントラル・アーツがジバンの女版でもやらないかと声をかけて、制作に
至ったのではないか・・・?
見方を変えれば、これこそ「大人向けメタルヒーロー」の真骨頂である。東映らしい勧善懲悪物語で
中村あずさが堂々と主役を張っていた。あの当時の日8メタルヒーローに中村あすざや田中美奈子
あたりの新進若手が登場してほしかったきもする。