砕かれた鍵 (百舌シリーズ) (集英社文庫)
「百舌シリーズ」の第三弾。
麻薬密売捜査中の警部補の射殺事件、元警察官による婦人警官の殺人事件など、警察官の関係する事件が続発。事件を捜査する倉木は、それぞれの事件でやがて「ペガサス」という謎の言葉にたどり着く。
一方、倉木と美希の息子が入院する病院で爆発事件が発生し、息子と母親を失い、復讐に燃える美希は、懸命の捜索を開始する。そして美希も「ペガサス」にたどりつき・・・。
シリーズ物というと、回を重ねるごとに魅力が薄れる物が多い中、本作品は、前二作品に勝るとも劣らぬ、優れたサスペンスにしあがっている。そして、今までのシリーズ物では滅多にお目にかかれない、驚愕のラストが展開する。
本作品は93年度のこのミスで12位、92年の文春で8位を獲得した。
「百舌シリ!ーズ」は、「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」「のすりの巣」
麻薬密売捜査中の警部補の射殺事件、元警察官による婦人警官の殺人事件など、警察官の関係する事件が続発。事件を捜査する倉木は、それぞれの事件でやがて「ペガサス」という謎の言葉にたどり着く。
一方、倉木と美希の息子が入院する病院で爆発事件が発生し、息子と母親を失い、復讐に燃える美希は、懸命の捜索を開始する。そして美希も「ペガサス」にたどりつき・・・。
シリーズ物というと、回を重ねるごとに魅力が薄れる物が多い中、本作品は、前二作品に勝るとも劣らぬ、優れたサスペンスにしあがっている。そして、今までのシリーズ物では滅多にお目にかかれない、驚愕のラストが展開する。
本作品は93年度のこのミスで12位、92年の文春で8位を獲得した。
「百舌シリ!ーズ」は、「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」「のすりの巣」
この作品における脚本、演出は乱暴に過ぎます。荒唐無稽な精神鑑定、考えられない大病院の杜撰なセキュリティ、実際にはあり得ない警察の捜査と捕り物、脳の障害についての説得力のない解説等など。この辺りがもっと丁寧に描かれていたら優れたサスペンスに仕上がっていたかもしれません。とはいえ、まったくの失敗作かというと、そうでもないのです。ラストまでなかなか
面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。
面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。
百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)
週刊文春1986年 国内2位
過激派”黒い牙”の幹部 筧が爆殺され、まきぞえをくって公安 倉木警部の妻が死亡する。筧の暗殺を狙っていた新谷は、現場から立ち去るものの、爆殺犯と間違えられ、騒動を怖れる依頼人 豊明興業から命を狙われることになる。死亡したかに見えた新谷だったが、記憶喪失の状態で生還していたのだった ・・・
何の予備知識もなく手にとってみたのだが、文句なく面白かった。キャラクターの造形がすばらしく、ストーリーの緊張感ある展開にぴったりあっている。特に倉木警部の冷徹さの中に見せる感情表現が良い。あっと驚く怒涛の結末。ミステリ好きには必読の書といってもいいだろう。公安警察シリーズというらしいんだが、本書を読了後、早速、残りの作品を購入してしまったよ。
本書は、時制が前後するんで、とまどってしまうのだが、お終いまで、なかなか慣れなかったなぁ。
過激派”黒い牙”の幹部 筧が爆殺され、まきぞえをくって公安 倉木警部の妻が死亡する。筧の暗殺を狙っていた新谷は、現場から立ち去るものの、爆殺犯と間違えられ、騒動を怖れる依頼人 豊明興業から命を狙われることになる。死亡したかに見えた新谷だったが、記憶喪失の状態で生還していたのだった ・・・
何の予備知識もなく手にとってみたのだが、文句なく面白かった。キャラクターの造形がすばらしく、ストーリーの緊張感ある展開にぴったりあっている。特に倉木警部の冷徹さの中に見せる感情表現が良い。あっと驚く怒涛の結末。ミステリ好きには必読の書といってもいいだろう。公安警察シリーズというらしいんだが、本書を読了後、早速、残りの作品を購入してしまったよ。
本書は、時制が前後するんで、とまどってしまうのだが、お終いまで、なかなか慣れなかったなぁ。
さまよえる脳髄 [VHS]
この作品における脚本、演出は乱暴に過ぎます。荒唐無稽な精神鑑定、考えられない大病院の杜撰なセキュリティ、実際にはあり得ない警察の捜査と捕り物、脳の障害についての説得力のない解説等など。この辺りがもっと丁寧に描かれていたら優れたサスペンスに仕上がっていたかもしれません。とはいえ、まったくの失敗作かというと、そうでもないのです。ラストまでなかなか
面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。
面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。