プログレという範疇にとらわれず、ロック全体においても十指に入るだろうと思われる、ほんとに超傑作。これは必聴。

収録曲三曲みないうまでもなく名曲だが、やはり一曲目の表題曲につきる。数ある十分越えＬＰ片面大作の中でも、この「危機」はメロディー、構成、演奏、ともに最高峰であると確信する。二十分という長丁場を飽きさせずに聴かせているのは、全編にわたって繰り広げられる緊張感あふれる演奏もそうだが、それにもまして起承転結のはっきりしたドラマチックでかつ分かりやすい構成のおかげだと思う。大作慣れしていない人でも、だれることなく聴くことが出来るだろう。

それに加えてこの曲のもつ言葉では語りつくせない壮大さと神秘性と、意味の分からない歌詞、そしてロジャーディーンによる美しいジャケット。すべてにおいて完璧な、奇跡の一枚である。

ガチャガチャしている音楽が「うるさい」と感じる方々には最高です。
フォークギターのアンサンブルは懐かしいと同時に心癒されます。
生ライブに是非行ってみたいと思いました。

リックウエークマンの加入により、前作「こわれもの」でイエスサウンドを確立した彼らがさらにスケールアップした５枚目のアルバムで、彼らの最高傑作といわれることも多いアルバムです。また、大作主義の第１歩となったアルバムでもあります。
小川のせせらぎと小鳥のさえずりから始まり、壮大なギターとキーボードを中心とするドラマチックなサウンドが展開され、ジョンアンダーソンのクリスタルボイスが加わり、その後、静と動が繰り返される４つの組曲からなる旧Ａ面全体を使った交響曲的な1、牧歌的な雰囲気が印象的な2、ロックのドライブ感溢れる3と、今でもライブの定番となっている名曲のオンパレードになっています。
ドラマチックなサウンドと、ロジャーディーンが描く桃源郷的なジャケッ!トとが相まって、最もプログレらしいアルバムの１枚になっていると思います。プログレの傑作であるのみならず、ロック史上に残るアルバムであり、是非、多くのロックファンに聴いて欲しいアルバムです。