この手のJPOPピアノ譜は、簡素＆味気ない物が多く、メロディーに申し訳ない程度の単調なコードとベース音が添付されたものが多い傾向にありますが、この譜面は一歩先を行った感じです。

さすがにヤマハから出版されている上級向けのJPOP譜面集（尾崎豊のilove you やドリカムの未来予想図２）のような、演奏会レベルのアレンジまでは至りませんが、全体的には中級までの中々凝ったアレンジです。たとえばDEENの曲などは、間奏のギターアレンジと忠実に再現しています。前奏、間奏まで忠実に再現しているというのは、中々魅力的だと思います。また、メロディー以外のアレンジにしても、サイレントイブ一つとっても、分散和音なども中々凝っていますし。

JPOPのピアノソロは、多くリリースされています。特にKMPやドレミ楽譜などが多くリリースしています。それは喜ばしいことなのですが、大部分が簡素なアレンジで、初歩レベル止まりで、物足りないのです。その点で、この楽譜は若干それより上の楽しさを求められると思います。

また、選曲もすばらしいです。９０年代というスポットもの当て方も素敵ですが、単にヒット曲を収めただけでなく、古内東子、崎谷健次郎など知るひとぞしるラインを抑えているのもポイント高し。もちろん、このまま君だけを奪い去りたい、サイレンとイブ、渡良瀬橋、未来予想図２、壊れかけのレイディオなどZ級の名曲を抑えているのも心強いです。

意外と名曲の宝庫である９０年代の邦楽曲にスポットを当てた部分。既存の楽譜でここまで限定的に集中的に纏め上げたピアノ譜は中々ありませんでした。その点と、そこそこ凝っているピアノアレンジであること。
この２点を抑えているという点で、☆５つではないかなぁと思います。

一応「女」向けと記されていますが、もちろん３０代世代であれば、男であってもガンガン行けます。

私は、ここに収録されている曲全てカラオケで歌えるほど思い入れが強いので、ページを一つ一つめくる度に涙がちょちょぎれそうな思いに駆られます。

４０代向けとのことですが、おそらく３０代向けだと思います。４０代世代の青春はおそらく８０年代でしょう。私を含む３０代は、９０年代がっつり世代。辛島、今井、リンドバーグなどのトレンディドラマから始まり、ビーイングブームを経て、小室サウンドの洗礼を受けた世代だと思われます。

小室系で、ガンガン低音鍵盤を叩くもよし、ビーイング系でポケベルやポカリCMを思い出すもよし、ドリカム、今井美樹、辛島でトレンディドラマを思い出すもよし、古内・山根・中西で背伸びした恋愛を思い出すもよし、広瀬でゲレンデを思い出したり、岡村・ドリで卒業式を思い出したり、can you celebarateでもう一度憧れのバージンロードを目指すもよし、loveloveloveで手話をしながら鍵盤叩いてもOK。aloneで一人暮らしのせつなさをかみ締めるも良し、大黒を弾いてまだ私はイケル！と息巻いても良し、永井真理子で１０代のハートを取り戻すも良し、平松愛理で夢見る結婚生活を想うも良し、愛はかつとget alongのダブルパンチで、結構披露宴の余興でやっちまってもOK。true loveを弾きながら大学キャンパスライフに憧れたあの頃を回想するもよし、どんなときもを聴きながらもういちどフレッシュな新社会人に戻るもよし、Mで教室机に彫ったイニシャル思い出すも良し、シングルベッドで９０年代の失恋を思い出すもよし、何だったら小田＆チャゲで「カンチ」「僕はしにましぇ〜〜ん」と叫んでも結構ですよ。えぇ。。（世代がバレルバレ）。

30分ぐらいのダイジェストですが、けっこうDVDは楽しめますよ。
早く全編を見たいですね。ブルーレイでも出るのかな？
たのみますー。

１０年以上経っても未だに多くの人に愛されつづけているこの曲は、充分ミリオンの価値のある曲といっても過言ではないです。
　詞や曲そして歌声どれもがデビュー作とは思えないほど素晴らしいと想います。
　カップリングは､池森さんがまだＤＥＥＮになる前に「池森秀一」名義でドラマのサントラにも起用された曲の別アレンジ。
　１曲目と対をなすように、ものすごいダンスナンバー１枚で「しっとりとした極上のバラード」と「洋楽系のダンスナンバー」の２つが楽しめるのはとってもお得。