この作品は衝撃的な展開を繰り広げたドラマ『ライフ』の原作者である、すえのぶけいこさんによるマンガをドラマ化したものである。
舞台は県立陽乃高等学校2年4組が学校恒例の交流キャンプが始まり、その移動中のバスで運転手の長い運転時間の疲労から過労死し、崖下へ転落する事故が発生するところから始まる。
クラスの大半が死亡し、生き残ったのは全部で5人。

友達を庇ったことでいじめられてから空気を読む事だけを考え、クラスの頂点の姫澤さくらのグループに立っていた今野水希(桜庭ななみ)。
友達が一切いなく、常に冷静沈着で頭の回転が速く様々な知識を会得している神矢知恵子(土屋太鳳)。
同じく友達がいなく、さくらのグループからいじめを受け続け、さらには家庭内暴力まで受けている居場所がないと感じている盛重亜梨紗(山下リオ)。
さくらのグループの一人で水希とは友人関係にありながら、成績優秀で容姿端麗である事に劣等感を抱いている市ノ瀬ハル(工藤綾乃)。
地味で存在感が薄く、両親から過保護に育てられたため、自己主張が弱く臆病な性格の薄井千影(増田有華)。

今までの生活から一変し、サバイバル生活を強いられることになった彼女たちは学校で築き上げてきたスクールカーストが崩壊してしまう。
最下位に位置していた盛重が側に落ちていた鎌によって主導権を握るようになり、この鎌を巡って様々な問題が起こり出す。
さらに生き残った5人の心の闇や葛藤が垣間見えるようになり、お互い主張をぶつけ合うことで共に成長していく…という話だ。

このドラマのテーマは『極限状態に置かれた人達の行動』にある。
人は危機感を常に感じるところで人の言動や行動を信用出来るか…それがこの物語のキーポイントになるだろう。
事故が起こってからバス会社や学校側が保守に回ったり、報道陣による下衆じみた行為がリアリティがあって良い。
また、生徒達がこの極限状況下で成長していく姿を是非とも見てもらいたい。そして事故を見た大人達の選択した行動も必見だ。
登場人物の演技も中々冴え渡っており、深夜ドラマでありながら見応えがあるドラマなのでオススメしたい作品だ。

今までと若干違ったイメージの作品だと思います。曲自体は好き嫌い有ると思いますが他のアイドル歌手と違いそれぞれが単独で活躍しているユニットなので、私の様にドラマなどからｂｕｍｐ．ｙメンバーを知り聞く様に成った人にとっては良い作品だと思います。

20巻で700円はとてもお買い得でした。また、利用したいです。

すえのぶさんの場合、イジメ展開はお約束と言っても良いだろう。
ある意味、70年代の漫画を今に継承されている作家とも言える。
それで面白いのだからたいした物なのだけど。
ただどうしても、この先に感動が待っていることはわかっていても、イジメ展開から抜けるまではあまり面白くない。
星4つは、あくまで先の期待度も含めた数。

今回の土11のテーマは現在、社会的な問題となっている「イジメ」
やはり土11は深夜枠のためか、ちょっとブラックなテーマが多いですね。

正直、今回の土11のキャスト達は期待以上の演技をしてくれた。
北乃きい、福田沙紀、細田よしひこ、など、実力派の若手俳優達が集まり、熱演した。
特に注目すべき役者は細田よしひこである。
この狂気的な演技は見てるこっちまで身震いを感じる程の熱演だった。
大ブレイクするかは分からないが、この先素晴らしい役者になることは間違いないと思います。

今回のテーマのイジメ。それは私達の想像を遥かに超えた謝絶な物で、
現在のイジメの実態を思い知らされる。
そのイジメはあまりにも陰湿で、恐ろしい。犯罪にまで手を染めてしまうほど。

しかしこのドラマは私達に大事なものを伝えてくれた。
そのメッセージはこの現代社会に必要なもの。
私達が今住んでいるこの社会が、どれだけ醜いものなのか、伝えてくれた。
でも、それはまだ改善出来るのではないでしょうか？

いじめは感染症の様なもの。一人がうつったら、また次へ。
そしてたくさんの人間が、苦しみに苛まれ続ける。
結果として、誰かが止めなければ、イジメが終わることはないのだ。

この作品は私達の現代社会への『警告』だと思います。
私達はこの問題に真剣に取り組むべきです。
そして、そんな人々の考えにより、このような素晴らしいドラマが、生まれたわけです。