Cupid & Psyche 85
スクリッティ・ポリッティの出現は一種の衝撃だった。このアルバムの中の3枚の先行シングルはレコードが擦り切れるほど聴いた。1984年当時一番新しい音楽だった。
そして全米シングルチャートでベスト10入りした第一弾シングル(6)「PERFECT WAY」のカッコよさにはのけっぞってしまった。
(2)「SMALL TALK」なんかもそうだが、とにかくベースの使い方がうまい。
アメリカでブレイクしたので、ライブをやろうとしたらしいが、レコードの音が再現できないということで断念したようだ。それだけスタジオワークに凝りまくったユニットなのだろう。
このアルバムはレゲエ テクノ ソウルなど色々な要素が入ってるが、意外とワールド・ミュージックっぽいところもあり、あまりのセンスのよさにアフリカのミュージシャンにも注目されることになる。
80年代が誇るべき名盤である。
そして全米シングルチャートでベスト10入りした第一弾シングル(6)「PERFECT WAY」のカッコよさにはのけっぞってしまった。
(2)「SMALL TALK」なんかもそうだが、とにかくベースの使い方がうまい。
アメリカでブレイクしたので、ライブをやろうとしたらしいが、レコードの音が再現できないということで断念したようだ。それだけスタジオワークに凝りまくったユニットなのだろう。
このアルバムはレゲエ テクノ ソウルなど色々な要素が入ってるが、意外とワールド・ミュージックっぽいところもあり、あまりのセンスのよさにアフリカのミュージシャンにも注目されることになる。
80年代が誇るべき名盤である。
Absolute
今日、Amazon.co.ukから商品が届いた。で聴いてみた。やー、思っていた以上にとんでもないベスト盤だった。というか、「ベスト盤」と名の付くものでこんなえげつない物を他に知らないw
はじめに言っておくが、私はScritti Polittiに関しては『ソングス・トゥ・リメンバー』も『キューピッド&サイケ85』も『プロヴィジョン』も『アノミー&ボノミー』も『ホワイト・ブレッド・ブラック・ビアー』も『アーリィ』も持っている。だから、ここに収録の音源は新曲を除いて既に耳にしたことがある曲ばかりである(バージョン違いとかはあるけども)。にもかかわらず、1〜7曲目を気持ちよく聴いていたら8曲目でハードなギターが入ってきて「!?」と驚いたり、続く9曲目では誰だか分からないがとりあえずグリーンではない黒人のラップが延々続いたり、かと思えば12曲目ではいかにもニューウェイブっぽい不協和音なノイズに「げー〜」っとなったり…。つまり、アルバム毎にScritti Polittiが音楽的なスタイルを変化させてきて、共通項はグリーンの「あの声」だけで音自体は「別のバンド」になってしまう、という「変態(メタモルフォシス)」をくり返してきたという、理屈では理解しているつもりの無茶な所業のその「無茶さ」を改めて思い知らされたという…。
あとは雑感になるのだが、個人的にシングルリリースされたのに収録されてない曲("Faithless"、"First Boy In This Town (Lovesick)"、" Take Me In Your Arms And Love Me"、"The Boom Boom Bap ")が幾つかあるのは残念。かつ新曲2曲が聴きやすいのは評価できるんだけど、Katy Perryとか昔のDepeche Mode調だったのには「どうして今更?」と疑問が。でも"Wood Beez""Perfect Way""Boom! There She Was"あたりがちゃんとシングル・バージョンで収録されてるのは非常に嬉しい。
改めて感じたこと。"Oh Patti"ではマーカス・ミラーとマイルス・デイヴィスが参加してたり、"The Sweetest Girl"にはロバート・ワイアットが参加してたり、"Jacques Derrida"は「脱構築」で知られるフランスの哲学者の名前がそのまま題名になってたり、"She's A Woman"はビートルズの割とマイナーな曲のカバーでシャバ・ランクスが参加してたり…。ほんと「節操ない」というか、自らが求める「いい音楽」のためには既成概念に捕われないというか、あるいは本来音楽とか表現というものは精神の解放のためのものなのだと高らかに宣言しているかのような…まあ、それでこそ『Scritti Politti』なんだなあ、と。
はじめに言っておくが、私はScritti Polittiに関しては『ソングス・トゥ・リメンバー』も『キューピッド&サイケ85』も『プロヴィジョン』も『アノミー&ボノミー』も『ホワイト・ブレッド・ブラック・ビアー』も『アーリィ』も持っている。だから、ここに収録の音源は新曲を除いて既に耳にしたことがある曲ばかりである(バージョン違いとかはあるけども)。にもかかわらず、1〜7曲目を気持ちよく聴いていたら8曲目でハードなギターが入ってきて「!?」と驚いたり、続く9曲目では誰だか分からないがとりあえずグリーンではない黒人のラップが延々続いたり、かと思えば12曲目ではいかにもニューウェイブっぽい不協和音なノイズに「げー〜」っとなったり…。つまり、アルバム毎にScritti Polittiが音楽的なスタイルを変化させてきて、共通項はグリーンの「あの声」だけで音自体は「別のバンド」になってしまう、という「変態(メタモルフォシス)」をくり返してきたという、理屈では理解しているつもりの無茶な所業のその「無茶さ」を改めて思い知らされたという…。
あとは雑感になるのだが、個人的にシングルリリースされたのに収録されてない曲("Faithless"、"First Boy In This Town (Lovesick)"、" Take Me In Your Arms And Love Me"、"The Boom Boom Bap ")が幾つかあるのは残念。かつ新曲2曲が聴きやすいのは評価できるんだけど、Katy Perryとか昔のDepeche Mode調だったのには「どうして今更?」と疑問が。でも"Wood Beez""Perfect Way""Boom! There She Was"あたりがちゃんとシングル・バージョンで収録されてるのは非常に嬉しい。
改めて感じたこと。"Oh Patti"ではマーカス・ミラーとマイルス・デイヴィスが参加してたり、"The Sweetest Girl"にはロバート・ワイアットが参加してたり、"Jacques Derrida"は「脱構築」で知られるフランスの哲学者の名前がそのまま題名になってたり、"She's A Woman"はビートルズの割とマイナーな曲のカバーでシャバ・ランクスが参加してたり…。ほんと「節操ない」というか、自らが求める「いい音楽」のためには既成概念に捕われないというか、あるいは本来音楽とか表現というものは精神の解放のためのものなのだと高らかに宣言しているかのような…まあ、それでこそ『Scritti Politti』なんだなあ、と。