チャップリン・ザ・ルーツ 傑作短編集・完全デジタルリマスター DVD-BOX
ついに待ちに待ったチャップリン初期作品集が出ます。
チャップリンの初期作品は、日本ではIVCなどからボロボロのプリントでひどくカットされたものしか売られていませんでした。そのことがチャップリンの価値を下げていました。
海外ではデジタルリマスター版が売られていて、ネットなどで手に入れるしかなかったのですが、今回、海外版よりもさらに修復の進んだ現時点で世界最良の画質のものがついに日本で発売になります。
チャップリン研究の世界的権威でいらっしゃる日本チャップリン協会の大野裕之さんの総監修で、大野さんのブログによると「海外ですでに発売されたデジタルリマスター版よりも、キーストンに関しては格段に修復が進み、ミューチュアルについても若干の修正があります」とのことで、大いに期待していますが、☆5つは、ただの期待値ではなくて、現在渋谷の映画館で公開中の『チャップリン・ザ・ルーツ』を見て、確かに本当に美しいことをこの目で確認したからです。
しかも、96年ぶりに発見された幻のチャップリン出演作『泥棒を捕まえる人』全世界初DVD収録ですので、歴史的な事件とさえ言えます。
大野さんのブログによると英国の世界的権威デイヴィッド・ロビンソンらと議論しながら字幕をつけて、120ページの解説で「現時点でもっとも詳しい」解説を書くということで、これも期待です。
音楽も、チャップリンの編曲アシスタントだった方の演奏だとのことで、とことん本物を突き詰めてくれて嬉しいです。
副音声で人気の声優さんや弁士さんの声がつくとのことですが、私は個人的にはサイレント映画はサイレントで見ればいいと思いますが、いろんな楽しみ方があっていいと思います。新しい試みで、子供たちもサイレント映画に興味を持ってくれたらいいことではないでしょうか。
できれば、これを機会に、紀伊国屋から出ているチャップリンの代表作長編も、字幕をやり直して、PALマスターをやめて欲しいです。
今のところ、渋谷の映画館で公開中のもので確認したうえで言うと、画質も字幕も最良のもので、目が覚める美しさでした。
また、DVDを見て再度レビューしたいです。
チャップリンの初期作品は、日本ではIVCなどからボロボロのプリントでひどくカットされたものしか売られていませんでした。そのことがチャップリンの価値を下げていました。
海外ではデジタルリマスター版が売られていて、ネットなどで手に入れるしかなかったのですが、今回、海外版よりもさらに修復の進んだ現時点で世界最良の画質のものがついに日本で発売になります。
チャップリン研究の世界的権威でいらっしゃる日本チャップリン協会の大野裕之さんの総監修で、大野さんのブログによると「海外ですでに発売されたデジタルリマスター版よりも、キーストンに関しては格段に修復が進み、ミューチュアルについても若干の修正があります」とのことで、大いに期待していますが、☆5つは、ただの期待値ではなくて、現在渋谷の映画館で公開中の『チャップリン・ザ・ルーツ』を見て、確かに本当に美しいことをこの目で確認したからです。
しかも、96年ぶりに発見された幻のチャップリン出演作『泥棒を捕まえる人』全世界初DVD収録ですので、歴史的な事件とさえ言えます。
大野さんのブログによると英国の世界的権威デイヴィッド・ロビンソンらと議論しながら字幕をつけて、120ページの解説で「現時点でもっとも詳しい」解説を書くということで、これも期待です。
音楽も、チャップリンの編曲アシスタントだった方の演奏だとのことで、とことん本物を突き詰めてくれて嬉しいです。
副音声で人気の声優さんや弁士さんの声がつくとのことですが、私は個人的にはサイレント映画はサイレントで見ればいいと思いますが、いろんな楽しみ方があっていいと思います。新しい試みで、子供たちもサイレント映画に興味を持ってくれたらいいことではないでしょうか。
できれば、これを機会に、紀伊国屋から出ているチャップリンの代表作長編も、字幕をやり直して、PALマスターをやめて欲しいです。
今のところ、渋谷の映画館で公開中のもので確認したうえで言うと、画質も字幕も最良のもので、目が覚める美しさでした。
また、DVDを見て再度レビューしたいです。
チャップリン自伝〈下〉栄光の日々 (新潮文庫)
喜劇王チャップリンの1910年年代から60年代までの自伝で、
日本で有名になっている作品は、だいたいこの時期に制作されたものです。
「犬の生活」「のらくら」「キッド」「独裁者」「巴里の女性」
「モダンタイムス」「殺人狂時代」などなど。制作の裏話や
苦労話、日本で暗殺されかけたこと、などの派手な話もありますが、
どちらかというと交友録のほうに重点が置かれているようです。
数え切れないほどの映画人のほかに、チャーチルやガンディーとの
交流などについても述懐していますが、誰に対しても気取ったり
へりくだったりしない。こういう自然なつきあい方が、みんなに
親しまれるキャラクターになったんだろうな、と思います。
チャップリンといえば、”ひょうきんで人なつっこい人物”
”おっちょこちょいの道化”など、スクリーン上のイメージが
先行しがちですが、少なくとも自分を語るときの彼はとても
クールで、飾り気のない語り口で飄々と自分の成功と失敗を
語っています。20世紀の空気を感じたい人にお勧め。
日本で有名になっている作品は、だいたいこの時期に制作されたものです。
「犬の生活」「のらくら」「キッド」「独裁者」「巴里の女性」
「モダンタイムス」「殺人狂時代」などなど。制作の裏話や
苦労話、日本で暗殺されかけたこと、などの派手な話もありますが、
どちらかというと交友録のほうに重点が置かれているようです。
数え切れないほどの映画人のほかに、チャーチルやガンディーとの
交流などについても述懐していますが、誰に対しても気取ったり
へりくだったりしない。こういう自然なつきあい方が、みんなに
親しまれるキャラクターになったんだろうな、と思います。
チャップリンといえば、”ひょうきんで人なつっこい人物”
”おっちょこちょいの道化”など、スクリーン上のイメージが
先行しがちですが、少なくとも自分を語るときの彼はとても
クールで、飾り気のない語り口で飄々と自分の成功と失敗を
語っています。20世紀の空気を感じたい人にお勧め。
Visual Culture: An Introduction
2002年、某大学で「映画学概論」を受講した際に教科書として採用されていました。
全体的には文章の表現が難解で、通読するのはかなり忍耐を要するかと思います。けれど、部分的にパラパラ読むだけでも、「ヴィジュアル・カルチャー」という領域の様相を把握したり、ヴィジュアルなもの(記号、絵画、広告などありとあらゆるもの)について語る切り口を得たりできるでしょう。
私の専攻は芸術学でしたので、既に見聞きしていることも含まれていましたが、より広い視座と批判的な態度をもって作品の分析をすることができるようになった気がします。
「訳者あとがき」では、「ヴィジュアル・カルチャー・スタデイーズ」を俯瞰的に解説しています。イギリスで誕生した背景、どういった潮流に影響を受けているかなどが客観的に書かれており、「ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ」の問題点も簡単に挙げられています。
正直なところ、私はこの本の影響をかなり受けてしまったのですが、改めていま「訳者あとがき」を読み返して良かったと思いました。
この学問分野の概要をより批判的に知りたい人、またそもそも「カルチュラル・スタディーズ」を知らない人などは、「訳者あとがき」もご一読を!
全体的には文章の表現が難解で、通読するのはかなり忍耐を要するかと思います。けれど、部分的にパラパラ読むだけでも、「ヴィジュアル・カルチャー」という領域の様相を把握したり、ヴィジュアルなもの(記号、絵画、広告などありとあらゆるもの)について語る切り口を得たりできるでしょう。
私の専攻は芸術学でしたので、既に見聞きしていることも含まれていましたが、より広い視座と批判的な態度をもって作品の分析をすることができるようになった気がします。
「訳者あとがき」では、「ヴィジュアル・カルチャー・スタデイーズ」を俯瞰的に解説しています。イギリスで誕生した背景、どういった潮流に影響を受けているかなどが客観的に書かれており、「ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ」の問題点も簡単に挙げられています。
正直なところ、私はこの本の影響をかなり受けてしまったのですが、改めていま「訳者あとがき」を読み返して良かったと思いました。
この学問分野の概要をより批判的に知りたい人、またそもそも「カルチュラル・スタディーズ」を知らない人などは、「訳者あとがき」もご一読を!
変装ひげセット チャップリン
劇に使いました。
急なことで、間に合いそうになかったので、その旨連絡すると、間に合うように至急送っていただけました。
また、その連絡メールもありました。
テープで貼るようになっていましたから、十分使用できました。
急なことで、間に合いそうになかったので、その旨連絡すると、間に合うように至急送っていただけました。
また、その連絡メールもありました。
テープで貼るようになっていましたから、十分使用できました。
チャップリンの映画音楽
チャップリンの代表作(の一部)の名曲をそのまま忠実に演奏してくれており、チャップリンの音楽集として非常に質が高いと感じました。映画を何度も観て曲が頭から離れなくなっている人もすんなり聴ける一枚。
個人的に非常に残念なのは、「ライム・ライト〜テリーのテーマ」が収録されていないこと。このクオリティであの曲を聴いてみたかったなぁ。
しかし、全ての作品は網羅せずに、敢えて作品を選んでその作品の曲を多く演奏するという方向性は良いです。流れるように映画のシーンが浮かんできます。
大音量にしても聴き応えのある演奏なので、普段のBGMとして流すのにも最適。
比較材料として、『チャップリン・フィルム・ミュージック・ベスト・セレクション』と同時に購入したのですが、こちらは、アレンジと編曲がオリジナルから大分外れており、演奏の質もそれほど高くないです。ですので、こちらで肩すかしをくらった人も、安心して聴けます。
個人的に非常に残念なのは、「ライム・ライト〜テリーのテーマ」が収録されていないこと。このクオリティであの曲を聴いてみたかったなぁ。
しかし、全ての作品は網羅せずに、敢えて作品を選んでその作品の曲を多く演奏するという方向性は良いです。流れるように映画のシーンが浮かんできます。
大音量にしても聴き応えのある演奏なので、普段のBGMとして流すのにも最適。
比較材料として、『チャップリン・フィルム・ミュージック・ベスト・セレクション』と同時に購入したのですが、こちらは、アレンジと編曲がオリジナルから大分外れており、演奏の質もそれほど高くないです。ですので、こちらで肩すかしをくらった人も、安心して聴けます。