バッハ:リュート作品集
旧時代への挑戦というか、徹底的なこだわりと意気込みが感じられる演奏。甘さの無い、整然としたスタイルで、素っ気無いようにも聞こえるが、実は鍛えぬかれ、考え抜かれた内容で、何度聴き直しても飽きが来ない。シャコンヌと言えばどうしてもセゴビアの名演の印象が拭えない。フェルナンデスの演奏も、やや空回り気味と言えなくもなく、100%成功しているとは言えないかも知れないが、それでも先述の通り、より積極的な、挑戦的な姿勢は非常に高く評価したい。
バッハ:リュート組曲(ギター版)
クラシックギターでは多くのバッハの曲がギター編曲されている、一番有名なのがバイオリンパルティータ及びソナタ、チェロソナタ、そしてこのリュート組曲だ。楽器のメジャー度から言えば断然バイオリンとチェロであり、具体的にリュートとはどんな楽器か?と即答できる人は寧ろ少数派なのかもしれない。
しかし、クラシックギター界では前者2つに劣らぬ位の地位にあり知名度があるのはなぜかギター版リュート組曲だったりする。やはりリュートとギターとは発音構造や外観も極めて類似した楽器だけに、例え両者の異なる楽器に編曲し直しても遜色が無いというのが大きいのかもしれない。
バイオリンのシャコンヌ程のインパクトのある曲は無いが、やはり時代の古さなど何処吹く風の究極なまでの計算し尽くされた旋律美はバッハならではだし、勿論このリュート組曲でも感じる事ができる。例えギターだろうがそれには変わりは無い。
巷にはいくつかのギター版リュート組曲の譜面が出回っているが、このCDは本人が全て独自に編曲したようだ。とんでもない労力だっただろう。やはりギタリストでありながらこのように作曲編曲ができる奏者が本当の意味で真の音楽家なのかもしれない。
とにかく、ギター版リュート組曲は音源だけでもそんなに出回っていないのでそれだけでも貴重な存在かもしれない。
しかし、クラシックギター界では前者2つに劣らぬ位の地位にあり知名度があるのはなぜかギター版リュート組曲だったりする。やはりリュートとギターとは発音構造や外観も極めて類似した楽器だけに、例え両者の異なる楽器に編曲し直しても遜色が無いというのが大きいのかもしれない。
バイオリンのシャコンヌ程のインパクトのある曲は無いが、やはり時代の古さなど何処吹く風の究極なまでの計算し尽くされた旋律美はバッハならではだし、勿論このリュート組曲でも感じる事ができる。例えギターだろうがそれには変わりは無い。
巷にはいくつかのギター版リュート組曲の譜面が出回っているが、このCDは本人が全て独自に編曲したようだ。とんでもない労力だっただろう。やはりギタリストでありながらこのように作曲編曲ができる奏者が本当の意味で真の音楽家なのかもしれない。
とにかく、ギター版リュート組曲は音源だけでもそんなに出回っていないのでそれだけでも貴重な存在かもしれない。