ALIVE
ずっと探していた一枚。今から十数年前、高校時代、病院に入院していたとき、同室のおじさんからテープをもらい、ずっと聞き続けていた。加川良とは誰であるかも知らず、フォークやらロックやらのジャンル分けも知らず、予備知識など何もなく、入院時の憂鬱な気持ちを抱えていた心にこのアルバムは何度も染み入り、響き、自分にとっての「うた」の基準はこのアルバムによって出来上がった。以降、日本のさまざまな歌、音楽、海外のブルース、ソウル、ロック、ジャズ、クラシック、ワールドミュージック、さまざまな音楽を浴びるように聴いたが、この一枚のアルバムを凌ぐものはひとつもない。どんな人にもあるだろう「基準」としての音楽は、このアルバムだった。
今このCDを聴いていて、「今晩はお月さん」が流れているが、もう、たまらなくなって胸が壊れそうなほどだ。言い方によってはブルースでもあるだろうし、ソウルでもあるだろうし、フォークとも、ロックとも言えるだろうが、日本語で歌われたソウルミュージックとして十本の指に入るだろうし、こんな歌唱・演奏は、もう今じゃお目にかかれないだろう。魂なんていわれるものはここにこそあり、剥き出しのままでここにあり、こちらから手で肌触りを感じることができそうで、こちらの胸をも直接触れてくるようだ。泣けるうた、というより聞き手の心を燃やしてくれる、心を磨いて、再び生かしてくれる歌だ。そんなことができる歌が、どのくらいあるというのだろう?
最高のうた。
今このCDを聴いていて、「今晩はお月さん」が流れているが、もう、たまらなくなって胸が壊れそうなほどだ。言い方によってはブルースでもあるだろうし、ソウルでもあるだろうし、フォークとも、ロックとも言えるだろうが、日本語で歌われたソウルミュージックとして十本の指に入るだろうし、こんな歌唱・演奏は、もう今じゃお目にかかれないだろう。魂なんていわれるものはここにこそあり、剥き出しのままでここにあり、こちらから手で肌触りを感じることができそうで、こちらの胸をも直接触れてくるようだ。泣けるうた、というより聞き手の心を燃やしてくれる、心を磨いて、再び生かしてくれる歌だ。そんなことができる歌が、どのくらいあるというのだろう?
最高のうた。