フレームレートは30FPS、音はリニアPCM2CHのみ・・・等、他の方が書かれているとおり物足らない部分もあります。しかし、VITA版をプレイされた方々はご存知だと思いますが、この作品はその程度の事は許容できると思わせるほどの魅力の詰まった作品だと思っています。
名曲が多いということで知られるPSP版2nd(2ndDT)から入った私は、Fになって気に入る曲が無かったらどうしようと不安もありましたが、杞憂に終わりました。
32曲+追加6曲の楽曲達はどれも個性豊かで面白みがあり、新しい発見にあふれ、こういう表現や技法もあるんだなぁと感心させられるものばかり。ジャンルという枠にとらえるのも難しいような挑戦的な作品もたくさんあり、刺激と感動に満ち溢れています。
また、VOCALOID達も前作と比べて表情が非常に豊かになったため、楽曲に込められている様々な感情がダイレクトに伝わってくるんですよね。私はすっかり感情移入してしまって、何度も笑わせられ、ハッとさせられ、せつなくなり、高揚し、泣かされました。
音楽を聴いてここまで感情を動かされたのはひさしぶりな気がします。
これは楽曲提供者達の才能はもちろんの事、曲に携わった多くの
スタッフの愛と情熱が限界まで注ぎ込まれたからこそ、この高みにまで達したのではないでしょうか。この魅力あふれる楽曲達を家の大きな画面で1080Pの画質で鑑賞、プレイできるのは据え置き機だけの特権ですよね。PV鑑賞は3Dにも対応してます。
ゲームプレイについてもリズムに合わせてボタンを押していくというシンプルなルールは他のリズムゲームと変わりはありません。しかしながら、VOCALOID達とのシンクロニシティのようなものを強く感じられるという点が他のゲームには無いDIVA独自の強みだなと思ったりしています。このなんとも心地いいVOCALOID達と「シンクロしている感じ」はプレイにも大きな影響を与え、成績にも反映されている。というのは少々言い過ぎかもしれませんが(笑)。譜面の難易度も豊富に用意され、初心者からベテランまで幅広く楽しめます。練習は必要ですが、最後まで綺麗に走り抜けられた時の快感といったら他に変えられる物がないほどです。
私は結構いろんなゲームをやりますが、こんなに製作者やファンに愛されているゲームって他にあまり無いですよね。体験版もありますし触ってみる価値
アリですよ。
あと総選挙によって選ばれた楽曲がDLCで追加される可能性がありますのでそれも楽しみです。
人によっては「なんでこんな曲が」とか「お気に入りのあの曲がない」とか思うところもあるかもしれませんが、すべての人間が満足するラインナップなど有り得る訳ないし「こういうのも
アリかも」「これはこれでおもしろい」という柔軟な考え方も必要なんじゃないかなって思います。
長くなってしまいましたが、この一本があなたにとって良き出会いでありますように。この拙い文章が誰かの感動のあしがかりになったらこんなに嬉しいことはありません。
注意
このゲームで遊ぶにはタイミング調整は必須です。オプションで変更できる他、プレイ中にスタートボタンを押してそこで変更することも可能ですよ。