オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
この映画がヒットしてから、クリスティ物の映画化が流行った。たくさんの登場人物(つまり容疑者)を演じるのが、有名な映画スター(ことに往年の大女優が老婦人の役をやったりする趣向)で、ある意味「顔見せ興行」的な要素もあり、流行った理由もよくわかる。この頃の俳優たちは、本当に個性豊かな人ばかりで、こういう「顔見せ映画」も見ごたえがあった。被害者の悪漢がR.ウィドマーク、その秘書にA.パーキンス、ポアロの協力者鉄道会社の重役にM.バルサム、謎の軍人にS.コネリー、その愛人にV.レッドグレープ、それにL.バコール、I.バーグマン・・挙げていけばきりがない。最後の謎解きにいたる間、たくさんの登場人物を2時間余の映画のなかで、観客に役柄を覚えこませるには、演じる俳優が相当に印象的な風貌と演技力を備えている必要がある。最近の映画俳優は、後者はさておき「印象的な風貌」は絶対に望めないだろう。10分経ったら、誰が何の役だかすぐわからなくなるような俳優しかいないもの。当時でもこれだけの俳優を集めたことは凄いことだ。名優たちの舞台を見ているような感覚で、個性的な俳優たちの顔が見られるだけでお金を払う価値がある。こういうのが本当の「オールスター映画」と呼ぶに相応しい映画なのだ。ただ一人だけ例外なのが、主役ポアロのA.フィーニーだろう。007の新作「スカイフォール」では、ボンドの育ての親とも言える老人を演じていたが、この当時はバリバリの若手実力派俳優だ。後のクリスティ映画のP.ユスチノフと比べると、かなりムリやり作りこんだ「作為的」な風貌と過剰演出のポアロになっている。しかし、それがまたこの群像劇のなかで、主役ポアロを際立たせる効果にもなっており、映画のいいアクセントになっている。
オリエント急行殺人事件【字幕版】 [VHS]
ミステリーの女王といわれたアガサ・クリスティーの同名小説を映画化した作品。名匠シドニー・ルメットが監督し、オリエント急行の気品ある雰囲気を見事に再現している。4つ星にしたのは、主人公の名探偵ポアロが原作より,やや居丈高な感があるから。
『オリエント急行殺人事件』といえば、クリスティーの作品群の中でも5本の指にはいる名作だが、その理由は犯人像の「大どんでん返し」のトリックにある。それを見事に描いた力量に感服である。
登場人物は、まさにオールスターキャスト。中でもイングリッド・バーグマンの演技は出色である。学習障害児の後遺症を持った伝道師を見事に「演技」しているのだから。他のクリスティー作品とは完全に一線を画す質を持っていると言っても過言ではない。
『オリエント急行殺人事件』といえば、クリスティーの作品群の中でも5本の指にはいる名作だが、その理由は犯人像の「大どんでん返し」のトリックにある。それを見事に描いた力量に感服である。
登場人物は、まさにオールスターキャスト。中でもイングリッド・バーグマンの演技は出色である。学習障害児の後遺症を持った伝道師を見事に「演技」しているのだから。他のクリスティー作品とは完全に一線を画す質を持っていると言っても過言ではない。
オリエント急行殺人事件 [VHS]
抑えた渋い映像に豪華なキャストと美術。物語とネタも初見の時は意外性抜群で楽しかった覚えがありますが、イギリス的というか皮肉屋のポアロがうざい。台詞のひとつひとつが気に障る。そこがいいといわれればそれまでですが。
オリエント急行殺人事件
よく聞く本ですが初めて読みました。ストーリーは良かったのですが、如何せん和訳があまり良くなくなかなか頭に入ってきませんでした。別の和訳もしくは原本がで読んだ方が良いと思いました。
Murder on the Orient Express: A Hercule Poirot Mystery (Hercule Poirot Mysteries)
私は英語を勉強していますが、ペーパーバッグを読めるほどの能力はけしてありません。それに、この物語にはフランス語もちらほら出てきていて結構難しいです。
しかし、内容はとても興味深く、どんどん引き込まれていくのでどうしても先が知りたくって読み進む事ができました。
最後まで読みきれたペーパーバッグはこれが初めてでした。そして、未だにこの本しか読みきったのはありません。
元々日本語アガサの本はすきなのですが、オリエント急行はまだ読んだことがなくって結末を知らなかったのも引き込まれるのには良かったと思いました。
推理小説にしては人物像がはっきりしていて、人物の整理が頭の中でしやすく、場面も電車の中だけなので地名もたくさんは出てこないので内容も把握しやすかったです。
アガサの小説はどれも予想がつかなく、やっぱりオリエント急行もそうでした。アガサの作品の中では一番好きな作品です。
しかし、内容はとても興味深く、どんどん引き込まれていくのでどうしても先が知りたくって読み進む事ができました。
最後まで読みきれたペーパーバッグはこれが初めてでした。そして、未だにこの本しか読みきったのはありません。
元々日本語アガサの本はすきなのですが、オリエント急行はまだ読んだことがなくって結末を知らなかったのも引き込まれるのには良かったと思いました。
推理小説にしては人物像がはっきりしていて、人物の整理が頭の中でしやすく、場面も電車の中だけなので地名もたくさんは出てこないので内容も把握しやすかったです。
アガサの小説はどれも予想がつかなく、やっぱりオリエント急行もそうでした。アガサの作品の中では一番好きな作品です。