カール・リヒターの遺産 [DVD]
リヒターの写真とともに生い立ちから成長していく過程を織り込み、鍵盤楽器から指揮の映像をふんだんに盛り込んでおり飽きさせない。
当時の状況からのバッハ解釈と演奏におけるリヒターの立ち位置、現在の視点からの評価といったものがあまりなくその点では物足りないが、時間の制約ーわずか74分ーではいたしかたないとも思える。
40代半ばでの心筋梗塞とその後の視力低下、それらが実際の演奏に与えた影響は大きかった。それについては触れている。ろうそくの両端から火が付いている人生といった比喩はさらに素直に受け入れられる。
ワーカホリックそのものであり、燃焼しつくした人生であったことを再認識できた。
当時の状況からのバッハ解釈と演奏におけるリヒターの立ち位置、現在の視点からの評価といったものがあまりなくその点では物足りないが、時間の制約ーわずか74分ーではいたしかたないとも思える。
40代半ばでの心筋梗塞とその後の視力低下、それらが実際の演奏に与えた影響は大きかった。それについては触れている。ろうそくの両端から火が付いている人生といった比喩はさらに素直に受け入れられる。
ワーカホリックそのものであり、燃焼しつくした人生であったことを再認識できた。
カール・リヒター論
大昔、吉田秀和全集に出会った時のような感動が再び起こりました。真摯な姿勢が貫かれた音楽論ですし、カール・リヒター賛歌でもあります。勿論、音楽的な掘り下げが深く、その解釈も文章力も優れているからこそ、読後感もまた格別でした。
広義では音楽評論に入るのでしょうが、実際にバッハの宗教曲を演奏する際の指南書の役割も果たせますし、リヒターの音楽を通して崇高なバッハの音楽の本質に迫ることができる音楽書の性格も持ち合わせています。
なによりリヒターの音楽への探求心と愛情が通奏低音のように全ての文章に流れており、読むだけでロ短調ミサの冒頭の4小節の叫び、マタイ受難曲のコラール、ヨハネ受難曲のエヴァンゲリストの歌唱が聴こえてくるような臨場感に包まれていました。
確かに、筆者自身が44ページで書かれているように、知の巨匠の吉田秀和氏が書かれた名文でバッハの音楽の素晴らしさは見知っています。それゆえ吉田氏の文章の引用も必要になってくるのですが。
圧巻は第2章の「精神性の発語─ミサ曲ロ短調/音楽の捧げもの」で展開されるリヒターの精神性へのアプローチの凄さでしょう。礒山雅氏の一文を引用しながら、野中氏の深い見識に包まれたメッセージが続きます。あのロ短調ミサの演奏を前にして「峻厳な響きに打ちのめされた人」は筆者も当方も同様です。譜例を使用しての説明は的確ですし、説得力のあるものでした。音楽史や音楽論を学ぶ学生の皆さんに是非触れて欲しいアプローチでもありますが。
カンタータの第4番の「十字架」の概念とディースカウの表現はその通りです。グレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」とリヒターとの対比もまた興味深い論でした。
筆者の野中裕氏は、早稲田大学第1文学部を卒業後、東京都立高等学校で教鞭をとられるかたわら、ルネサンス・バロック音楽を専門に歌う「合唱団スコラ・カントールム」を主宰されている指揮者でもあります。
当方も多くのバッハの宗教作品を歌ってきました。本書で紹介されているヘルムート・リリング氏や皆川達夫氏の棒で歌った日々を思い起こしています。音楽が文章から伝わってくるのはリヒターの音源を聴いてきただけでなく、野中氏が実際に棒を振り、バッハの作品と向かい合う時間を取られてきたからこそ、ここまで深い解釈に辿り着いたのは自明です。
アーノンクールの功績を認めた上での74ページで書かれているブランデンブルグ協奏曲への評価もまた同感です。リヒターの南米での演奏旅行でのスペイン語が混在した受難曲のエピソード、カラヤン嫌いの宇野功芳の文章の強烈さ、リヒターによるモーツァルトのレクィエムの演奏への言及、ピリオド楽器の支持者からのリヒター評とその変化、など興味をひく内容が続き、実に読み応えがあり勉強になった労作だと評価いたします。
カール・リヒター フォト・アルバムでの13ページの貴重な写真群、詳細な註、15ページにわたるリヒターの略年譜、ディスコグラフィー、索引と丁寧な編集がなされていました。
1981年2月15日にカール・リヒターが54歳の若さで亡くなってから、ちょうど30年目に本書と出会ったのも何かの縁を感じました。バッハの音楽を生涯追い求めたリヒターの精神性の高さを越えるようなバッハ演奏は21世紀の今日まだ聴くことができていません。
本書の章立てをご参考までに掲載します。
第1章 魂の表現者 バッハとリヒター
1 バッハ演奏の“カノン”
2 ミュンヘンのカントール
第2章 バッハ解釈の礎 指揮者として
1 新しい共同体の響き─ミュンヘン・バッハ合唱団
2 「まことに、この人は神の子であった」─マタイ受難曲
3 負のドラマトゥルギー─ヨハネ受難曲
4 バッハが志向した楽器─ミュンヘン・バッハ管弦楽団
5 精神性の発語─ミサ曲ロ短調/音楽の捧げもの
6 すべては「カンタータ」のために
第3章 霊感が降りてくるとき 鍵盤楽器奏者として
1 ファンタジーレン─オルガニストの射程
2 音楽思考の構築─ゴルトベルク変奏曲
3 協働する精神、即興の領分
カール・リヒター フォト・アルバム
第4章 演奏解釈の地平 何を、いかに
1 二つの『メサイア』、二つの『マタイ』
2 三つの顔、世界を駆ける
第5章 伝説の向こう側 日本のリヒター受容
1 1969年 伝説の誕生
2 1979年 変貌
第6章 新時代への架け橋
1 リヒター再評価への視座
2 小柄な巨人
広義では音楽評論に入るのでしょうが、実際にバッハの宗教曲を演奏する際の指南書の役割も果たせますし、リヒターの音楽を通して崇高なバッハの音楽の本質に迫ることができる音楽書の性格も持ち合わせています。
なによりリヒターの音楽への探求心と愛情が通奏低音のように全ての文章に流れており、読むだけでロ短調ミサの冒頭の4小節の叫び、マタイ受難曲のコラール、ヨハネ受難曲のエヴァンゲリストの歌唱が聴こえてくるような臨場感に包まれていました。
確かに、筆者自身が44ページで書かれているように、知の巨匠の吉田秀和氏が書かれた名文でバッハの音楽の素晴らしさは見知っています。それゆえ吉田氏の文章の引用も必要になってくるのですが。
圧巻は第2章の「精神性の発語─ミサ曲ロ短調/音楽の捧げもの」で展開されるリヒターの精神性へのアプローチの凄さでしょう。礒山雅氏の一文を引用しながら、野中氏の深い見識に包まれたメッセージが続きます。あのロ短調ミサの演奏を前にして「峻厳な響きに打ちのめされた人」は筆者も当方も同様です。譜例を使用しての説明は的確ですし、説得力のあるものでした。音楽史や音楽論を学ぶ学生の皆さんに是非触れて欲しいアプローチでもありますが。
カンタータの第4番の「十字架」の概念とディースカウの表現はその通りです。グレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」とリヒターとの対比もまた興味深い論でした。
筆者の野中裕氏は、早稲田大学第1文学部を卒業後、東京都立高等学校で教鞭をとられるかたわら、ルネサンス・バロック音楽を専門に歌う「合唱団スコラ・カントールム」を主宰されている指揮者でもあります。
当方も多くのバッハの宗教作品を歌ってきました。本書で紹介されているヘルムート・リリング氏や皆川達夫氏の棒で歌った日々を思い起こしています。音楽が文章から伝わってくるのはリヒターの音源を聴いてきただけでなく、野中氏が実際に棒を振り、バッハの作品と向かい合う時間を取られてきたからこそ、ここまで深い解釈に辿り着いたのは自明です。
アーノンクールの功績を認めた上での74ページで書かれているブランデンブルグ協奏曲への評価もまた同感です。リヒターの南米での演奏旅行でのスペイン語が混在した受難曲のエピソード、カラヤン嫌いの宇野功芳の文章の強烈さ、リヒターによるモーツァルトのレクィエムの演奏への言及、ピリオド楽器の支持者からのリヒター評とその変化、など興味をひく内容が続き、実に読み応えがあり勉強になった労作だと評価いたします。
カール・リヒター フォト・アルバムでの13ページの貴重な写真群、詳細な註、15ページにわたるリヒターの略年譜、ディスコグラフィー、索引と丁寧な編集がなされていました。
1981年2月15日にカール・リヒターが54歳の若さで亡くなってから、ちょうど30年目に本書と出会ったのも何かの縁を感じました。バッハの音楽を生涯追い求めたリヒターの精神性の高さを越えるようなバッハ演奏は21世紀の今日まだ聴くことができていません。
本書の章立てをご参考までに掲載します。
第1章 魂の表現者 バッハとリヒター
1 バッハ演奏の“カノン”
2 ミュンヘンのカントール
第2章 バッハ解釈の礎 指揮者として
1 新しい共同体の響き─ミュンヘン・バッハ合唱団
2 「まことに、この人は神の子であった」─マタイ受難曲
3 負のドラマトゥルギー─ヨハネ受難曲
4 バッハが志向した楽器─ミュンヘン・バッハ管弦楽団
5 精神性の発語─ミサ曲ロ短調/音楽の捧げもの
6 すべては「カンタータ」のために
第3章 霊感が降りてくるとき 鍵盤楽器奏者として
1 ファンタジーレン─オルガニストの射程
2 音楽思考の構築─ゴルトベルク変奏曲
3 協働する精神、即興の領分
カール・リヒター フォト・アルバム
第4章 演奏解釈の地平 何を、いかに
1 二つの『メサイア』、二つの『マタイ』
2 三つの顔、世界を駆ける
第5章 伝説の向こう側 日本のリヒター受容
1 1969年 伝説の誕生
2 1979年 変貌
第6章 新時代への架け橋
1 リヒター再評価への視座
2 小柄な巨人
Revealing Bach
カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団によるバッハ集。同団は、バイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、バイエルン国立管の団員などの精鋭から編成され、なによりも当代のバッハの使徒とでもいうべきリヒターに対する尊敬の念と忠誠心をもっていたといわれる。その演奏の均一性、精神的な統一感はいま聴いても新鮮な驚きがあるだろう。
その典型が本集所収の一部だが「音楽の捧げもの」※1であり、また「ミサ曲ロ短調」※2である。1969年来日時、ミサ曲ロ短調を聴いたが、一致団結した統一感とストイックとしか言いようのない敬虔、厳格な音楽づくりは、その後同様な演奏を聴くことを至難としている。
一方、リヒターは当時にあって、バッハについて深い学識ある研究者であるとともに、最高のチェンバロ奏者&オルガニストであり指揮者であった。チェンバロ、オルガンなどの独奏の高次性も並外れており(バッハ:ゴルトベルク変奏曲 はじめ協奏曲をふくむチェンバロ、オルガン曲集)、しかもすぐれた即興性に魅力がある。いまだこの崇高な成果は独自の光彩をはなっている。
【参考】
バッハ:イタリア協奏曲:チェンバロ作品集
※1「音楽の捧げもの」:カール・リヒター(cemb、指揮)、(fl)ニコレ、(vn)ビュヒナー、グントナー、(va)マイネッケ、(vc)キスカルト、(cemb)ビルグラム(1963年)
※2「ミサ曲ロ短調」:マリア・シュターダー、ヘルタ・テッパー、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、キート・エンゲン、ミュンヘン・バッハ合唱団(1961年)
その典型が本集所収の一部だが「音楽の捧げもの」※1であり、また「ミサ曲ロ短調」※2である。1969年来日時、ミサ曲ロ短調を聴いたが、一致団結した統一感とストイックとしか言いようのない敬虔、厳格な音楽づくりは、その後同様な演奏を聴くことを至難としている。
一方、リヒターは当時にあって、バッハについて深い学識ある研究者であるとともに、最高のチェンバロ奏者&オルガニストであり指揮者であった。チェンバロ、オルガンなどの独奏の高次性も並外れており(バッハ:ゴルトベルク変奏曲 はじめ協奏曲をふくむチェンバロ、オルガン曲集)、しかもすぐれた即興性に魅力がある。いまだこの崇高な成果は独自の光彩をはなっている。
【参考】
バッハ:イタリア協奏曲:チェンバロ作品集
※1「音楽の捧げもの」:カール・リヒター(cemb、指揮)、(fl)ニコレ、(vn)ビュヒナー、グントナー、(va)マイネッケ、(vc)キスカルト、(cemb)ビルグラム(1963年)
※2「ミサ曲ロ短調」:マリア・シュターダー、ヘルタ・テッパー、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、キート・エンゲン、ミュンヘン・バッハ合唱団(1961年)
カール・リヒターの遺産 [DVD]
■J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より(1分31秒)
■J.S.バッハ:カンタータ第70番「目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましおれ!(Wachet,betet,seid bereit)」〜プローベ(48秒)
■J.S.バッハ::ミサ曲 ロ短調〜プローベ(2分43秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」より(1分26秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:トッカータ ト短調より(3分43秒)
■J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲より(1分36秒)
カール・リヒター(Cemb)
■レオニード・コーガン(Vn)とカール・リヒターのプローベ(1分23秒)
■J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番より(5分30秒)
パウル・マイゼン(Fl)、オットー・ビュヒナー(Vn)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団
■ヘンデル:「王宮の花火の音楽」より(3分37秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団
■ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」より(1分28秒)
カール・リヒター&ウィーン交響楽団
■J.S.バッハ:パルティータ「おお汝正しくして善なる神よ」BWV.767(4分26秒)
レーガー:パッサカリア ヘ短調(21秒)
■J.S.バッハ:パッサカリア(とフーガ)ハ短調(4分27秒)
カール・リヒター(Org)
■J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より(2分09秒)
ペーター・シュライヤー(T)、ジークムント・ニムスゲルン(Bs)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より、プローベ(1分13秒)
ピーター・ピアース(T)、キート・エンゲン(Bs)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■カール・リヒターの言葉(59秒)
■J.S.バッハ:マタイ受難曲より(2分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■Bachfest 'T+'U
Plakate, Konzertkasse...(15秒)
■J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調より(1分24秒)
カール・リヒター(Org)
■Bachfest 'T+'U
オーレル・ニコレ(Fl)とカールリヒター(Cemb)のデュオより(27秒)
■Bachfest 'T+'U
オーレル・ニコレの言葉(45秒)
■Bachfest 'T+'U
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの言葉(27秒)
■Bachfest 'T+'U
J.S.バッハ:カンタータ第82番「われは満ち足れり」より(24秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■Reisebilder Bach-Chor Flugzeug, Proben, Autofahrt, Konzert(1分06秒)
■ブラームス:祭典と記念の格言 作品109(3分55秒)
■ブラームス:何ゆえに,光が悩み苦しむ人に与えられたのか 作品74-1(1分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ合唱団
■シューマン:交響曲第4番より(1分13秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・フィル
■J.S.バッハ:カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」より(1分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■グルック:歌劇「タウリスのイフィゲニア」より、プローベ(25秒)
カール・リヒター&バイエルン国立歌劇場管弦楽団
■ドヴォルザーク:スターバト・マーテルより(2分08秒)
マッティ・サルミネン(Bs)、カール・リヒター&ミュンヘン・フィル
■J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調〜“Gratias agimus tibi”(3分40秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団カール・リヒターの遺産
■J.S.バッハ:カンタータ第70番「目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましおれ!(Wachet,betet,seid bereit)」〜プローベ(48秒)
■J.S.バッハ::ミサ曲 ロ短調〜プローベ(2分43秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」より(1分26秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:トッカータ ト短調より(3分43秒)
■J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲より(1分36秒)
カール・リヒター(Cemb)
■レオニード・コーガン(Vn)とカール・リヒターのプローベ(1分23秒)
■J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番より(5分30秒)
パウル・マイゼン(Fl)、オットー・ビュヒナー(Vn)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団
■ヘンデル:「王宮の花火の音楽」より(3分37秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団
■ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」より(1分28秒)
カール・リヒター&ウィーン交響楽団
■J.S.バッハ:パルティータ「おお汝正しくして善なる神よ」BWV.767(4分26秒)
レーガー:パッサカリア ヘ短調(21秒)
■J.S.バッハ:パッサカリア(とフーガ)ハ短調(4分27秒)
カール・リヒター(Org)
■J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より(2分09秒)
ペーター・シュライヤー(T)、ジークムント・ニムスゲルン(Bs)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より、プローベ(1分13秒)
ピーター・ピアース(T)、キート・エンゲン(Bs)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■カール・リヒターの言葉(59秒)
■J.S.バッハ:マタイ受難曲より(2分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■Bachfest 'T+'U
Plakate, Konzertkasse...(15秒)
■J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調より(1分24秒)
カール・リヒター(Org)
■Bachfest 'T+'U
オーレル・ニコレ(Fl)とカールリヒター(Cemb)のデュオより(27秒)
■Bachfest 'T+'U
オーレル・ニコレの言葉(45秒)
■Bachfest 'T+'U
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの言葉(27秒)
■Bachfest 'T+'U
J.S.バッハ:カンタータ第82番「われは満ち足れり」より(24秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■Reisebilder Bach-Chor Flugzeug, Proben, Autofahrt, Konzert(1分06秒)
■ブラームス:祭典と記念の格言 作品109(3分55秒)
■ブラームス:何ゆえに,光が悩み苦しむ人に与えられたのか 作品74-1(1分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ合唱団
■シューマン:交響曲第4番より(1分13秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・フィル
■J.S.バッハ:カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」より(1分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■グルック:歌劇「タウリスのイフィゲニア」より、プローベ(25秒)
カール・リヒター&バイエルン国立歌劇場管弦楽団
■ドヴォルザーク:スターバト・マーテルより(2分08秒)
マッティ・サルミネン(Bs)、カール・リヒター&ミュンヘン・フィル
■J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調〜“Gratias agimus tibi”(3分40秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団カール・リヒターの遺産
J.S.バッハ ヨハネ受難曲 BWV245 [DVD]
このDVDに収録されている映像は、元々かなり途切れていたものだったのだそうです。
そして、その途切れている部分を静止画で埋めて編集したとのことです。
このDVDの監修者である杉山好氏の教え子だった方から、杉山氏の語った言葉として、
以上のように聞きました。
他のレビュー者の方たちが書かれているように、静止画が多く挟まれていることによって、
映像作品としては退屈なものとなってしまっているのかも知れません。
しかし、これは、リヒターの貴重な映像をこのまま歴史の中に埋もれさせることなく、
なんとか後世に残しておきたいという、スタッフのたいへんな苦心の結果なのです。
そのことに謝意と慰労を表しつつ、私は星5つをここに残しておきたいと思います。
そして、その途切れている部分を静止画で埋めて編集したとのことです。
このDVDの監修者である杉山好氏の教え子だった方から、杉山氏の語った言葉として、
以上のように聞きました。
他のレビュー者の方たちが書かれているように、静止画が多く挟まれていることによって、
映像作品としては退屈なものとなってしまっているのかも知れません。
しかし、これは、リヒターの貴重な映像をこのまま歴史の中に埋もれさせることなく、
なんとか後世に残しておきたいという、スタッフのたいへんな苦心の結果なのです。
そのことに謝意と慰労を表しつつ、私は星5つをここに残しておきたいと思います。