宮尾登美子の自伝的な小説のドラマ化。映像化においては自らの母親をモデルにした「「櫂」の方が知られているが、「春燈」も重要な作品だと思う。

原作者の宮尾は生家の家業（紹介業…平たく言えば女衒）に強烈なコンプレックスを持ち、その反面経済的には豊かな環境で育った。プライドと劣等感が複雑に入り組んでいるのがヒロインの「綾子」だが、松たか子はうまく演じていると思った。

岩伍役の藤竜也が強烈な印象を残す。続編にあたる「櫂」は映画では緒方拳、NHKドラマでは中村トオルが演じたが、個人的には原作のイメージに最も近いのは藤竜也ではないかと思う。お照役の江波杏子もさすがの貫禄。

ストーリーは原作の「春燈」だけでなく「岩伍覚え書」という本からもとられています。

宮尾登美子の自伝的な小説のドラマ化。映像化においては自らの母親をモデルにした「「櫂」の方が知られているが、「春燈」も重要な作品だと思う。

原作者の宮尾は生家の家業（紹介業…平たく言えば女衒）に強烈なコンプレックスを持ち、その反面経済的には豊かな環境で育った。プライドと劣等感が複雑に入り組んでいるのがヒロインの「綾子」だが、松たか子はうまく演じていると思った。

岩伍役の藤竜也が強烈な印象を残す。続編にあたる「櫂」は映画では緒方拳、NHKドラマでは中村トオルが演じたが、個人的には原作のイメージに最も近いのは藤竜也ではないかと思う。お照役の江波杏子もさすがの貫禄。

ストーリーは原作の「春燈」だけでなく「岩伍覚え書」という本からもとられています。