さぬきうどん旋風がなぜ起きたのか、なぜこれほどまでに全国の人々の興味を引き、注目を集めたのか、その吸引力を示してくれるのが本書の役割である。
それは単に宣伝が巧〈うま〉かったのではなく、うどん自体が旨〈うま〉かったのである。
「もちもち感」「適度な
弾力性」にはさまざまな理由があるが、小麦粉の特性として「さぬきの夢2000」の誕生があった。香川県産小麦をどう伸ばしていくかを考えた。自主栽培して初収穫された
小豆島産に「チクゴイズミ」があった。その後も試練の時を乗り越えた。
香川県産小麦とASWの共存共栄で、さぬきうどんの新しい食感・食味の広がりとうどん食文化の始まりであった。