Closing Time
1曲目のイントロだけで、決定的な何かを見た気がします。
聴き始めてしばらくの間は本当にこのアルバムしか聴けなくなっていました。
タイトル通り、閉まった酒場で独り静かに奏でているような、後のいずれ
の作品よりも寂しく、突き抜けた感傷があります
(個人的には「土曜日の夜」がそれ以前の、開店時間に流れてる音楽、
て感じがします)。
この作品に出会うまでのあらゆる体験、思い出が音の中で流れているのを
自分は感じました。特に1や5、11ではそれが際立っていた。
波長が合う人にとっては、この上なく心に突き刺さる歌の数々。
少なくとも僕は死ぬまでこの作品を大好きだと思います。
本当に言うことなしの作品は、正直レビューに困ります。気持ちを表したい
のだけど、どの言葉でも伝えきれないです。
聴き始めてしばらくの間は本当にこのアルバムしか聴けなくなっていました。
タイトル通り、閉まった酒場で独り静かに奏でているような、後のいずれ
の作品よりも寂しく、突き抜けた感傷があります
(個人的には「土曜日の夜」がそれ以前の、開店時間に流れてる音楽、
て感じがします)。
この作品に出会うまでのあらゆる体験、思い出が音の中で流れているのを
自分は感じました。特に1や5、11ではそれが際立っていた。
波長が合う人にとっては、この上なく心に突き刺さる歌の数々。
少なくとも僕は死ぬまでこの作品を大好きだと思います。
本当に言うことなしの作品は、正直レビューに困ります。気持ちを表したい
のだけど、どの言葉でも伝えきれないです。
ダウン・バイ・ロー [DVD]
ロック・ミュージシャンのトム・ウェイツが主演で楽曲まで提供している。
話は無実の罪で投獄された2人の情けない男とイタリア人が脱獄を企てる内容だ。
ストーリー自体は何てことないが、そのモノクロ映像と独特な退廃的な感じがいいなあ。
トム・ウェイツのアルバムは2枚しか持っていなく、彼のことはほとんど知らないが、やたら声も含めて存在感がありカッコいい。
現実の世界ではまともに生きることさえできないダメ男、そんな奴らが愛おしく見えてくるから不思議な映画だ。
それと最後に登場する二つの分かれ道、これは僕の中で長く記憶に残るシーンだな。
話は無実の罪で投獄された2人の情けない男とイタリア人が脱獄を企てる内容だ。
ストーリー自体は何てことないが、そのモノクロ映像と独特な退廃的な感じがいいなあ。
トム・ウェイツのアルバムは2枚しか持っていなく、彼のことはほとんど知らないが、やたら声も含めて存在感がありカッコいい。
現実の世界ではまともに生きることさえできないダメ男、そんな奴らが愛おしく見えてくるから不思議な映画だ。
それと最後に登場する二つの分かれ道、これは僕の中で長く記憶に残るシーンだな。
コーヒー & シガレッツ (初回限定生産スペシャル・パッケージ版) [DVD]
コーヒーを頼んで、席に座ってタバコを取り出す。一番リラックスしているのはこういう瞬間かもしれない。リラックスすれば、ちょっとずつ言葉が出始める。商談なんかに喫茶店が使われるのはこういった理由からなんだろう。
オムニバス形式でつづられる、コーヒーとタバコを巡る、ちょっとしたやりとり。コーヒーとタバコを前にして、いくつものストーリーがすっとぼけたテンポで進んでゆく。
やっぱりイギーとトムウェイツのやりとりが一番面白いです。変に気を使うイギーと、ケンカする気マンマンのウェイツ。性格的にも、音楽のスタイルも微妙にかみ合わない。
とても気持ちよくて、感情移入しやすくて、わかりやすい。
楽しい映画です。
オムニバス形式でつづられる、コーヒーとタバコを巡る、ちょっとしたやりとり。コーヒーとタバコを前にして、いくつものストーリーがすっとぼけたテンポで進んでゆく。
やっぱりイギーとトムウェイツのやりとりが一番面白いです。変に気を使うイギーと、ケンカする気マンマンのウェイツ。性格的にも、音楽のスタイルも微妙にかみ合わない。
とても気持ちよくて、感情移入しやすくて、わかりやすい。
楽しい映画です。
Small Change
誰だ、こいつは!
ジョー・コッカーおじさんの弟のような、タバコと薬をやりすぎたような、
しわがれ声を出すやつは?
でも、こころの奥深いところへ響いてくるこの声は、文句なく
超一級品だ!
トム・ウエイツの歌声は、こころのひだの一枚一枚に
沁み入ってくる。
ジョー・コッカーおじさんの弟のような、タバコと薬をやりすぎたような、
しわがれ声を出すやつは?
でも、こころの奥深いところへ響いてくるこの声は、文句なく
超一級品だ!
トム・ウエイツの歌声は、こころのひだの一枚一枚に
沁み入ってくる。
トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使
パトリック・ハンフリーズは、
92年に出たトム・ウェイツの評伝『酔いどれ天使の唄』の
著者でもあるのだが、本書はリメイクではない。
今から思えば、前著はトム・ウェイツのキャリアの中間地点でしかなく、
それから2倍近いキャリアを重ねた、今もなお・・・というよりも、
より一層、過激に、自由に、音楽活動を続けるウェイツの、これは最新評伝。
ケルアックの『路上』に憧れた若き日々から、
「酔いどれ詩人」というキャラクターを作りだした70年代、
コッポラやジャームッシュとの映画の仕事など、
トム・ウェイツを通して見るアメリカン・カルチャーも興味深い。
金原瑞人氏の翻訳による、いかにもな「ウェイツ節」は読みやすく、
巻頭の珍しいスチール写真の数々(だいたい同じ顔(笑))も嬉しい一冊。
トム・ウェイツという男は、決して「酔いどれ」ではない。
この本から感じるのは、独自の「言葉」と「音楽」の可能性を追求し続ける
頑固でストイックな音楽職人の姿だ。
92年に出たトム・ウェイツの評伝『酔いどれ天使の唄』の
著者でもあるのだが、本書はリメイクではない。
今から思えば、前著はトム・ウェイツのキャリアの中間地点でしかなく、
それから2倍近いキャリアを重ねた、今もなお・・・というよりも、
より一層、過激に、自由に、音楽活動を続けるウェイツの、これは最新評伝。
ケルアックの『路上』に憧れた若き日々から、
「酔いどれ詩人」というキャラクターを作りだした70年代、
コッポラやジャームッシュとの映画の仕事など、
トム・ウェイツを通して見るアメリカン・カルチャーも興味深い。
金原瑞人氏の翻訳による、いかにもな「ウェイツ節」は読みやすく、
巻頭の珍しいスチール写真の数々(だいたい同じ顔(笑))も嬉しい一冊。
トム・ウェイツという男は、決して「酔いどれ」ではない。
この本から感じるのは、独自の「言葉」と「音楽」の可能性を追求し続ける
頑固でストイックな音楽職人の姿だ。