BE BLUES!~青になれ~(1) (少年サンデーコミックス)
前作といい作者の描く「スポーツに一途な少年たち」は見ていてこちらもとても熱くさせられます。
この作品も例外ではなく、サッカーに一途な主人公、龍を中心に様々な子供たちが描かれています。ストレートなスポーツ漫画として思う存分楽しめると思います。
サッカーに愛された龍の、そしてこれからサッカーを愛した彼らに降りかかる出来事を前に、この第1巻は重要な礎になっていくので、是非読んでみていただきたいです。
この作品も例外ではなく、サッカーに一途な主人公、龍を中心に様々な子供たちが描かれています。ストレートなスポーツ漫画として思う存分楽しめると思います。
サッカーに愛された龍の、そしてこれからサッカーを愛した彼らに降りかかる出来事を前に、この第1巻は重要な礎になっていくので、是非読んでみていただきたいです。
BE BLUES!~青になれ~ 16 (少年サンデーコミックス)
葛桜(くずざくら)から導入されて行くこの一冊は、始まりと終盤、終わりにあって桜庭に何もかもを持っていかれてしまったような印象を拭えません。しかし、内容としては今までにない成長の予感に満ちた一冊になっています。
練習試合の描写でここまで内容の詰まったものも少ないのではないでしょうか。第十六巻は一冊がまるごと試合内容を扱っており、表紙にある女性陣監督たちのもとでブソウ高校のセカンドとしてのBチーム内で、ポゼッションとカウンターという現代フットボールの二大テーマ、バルセロナとレアルマドリード、あるいはバイエルンミュンヘンとドルトムント(こちらの方がより力量の差はありますが)の構図のような戦術同士が拮抗します。特筆すべきは女性たちのキャラクターとこの練習試合がBチーム内部でのことであるという点であり、前者については、二年マネージャーの一人である窪塚さんのキャラクターが明確になり、またフットブールに無関心であった江藤さんが試合を見つめる何気ない視線に確かな変化を感じることができます。優希と矢沢の関係も何かしらの予感があり、アンナは通常運転ですね。話末に寄せられていた髪を下ろしたアンナの可愛らしさは破壊的なものがありました。後者に関しては、龍の望むポゼッションサッカーの長短、そして決定的な発見があります。矢沢、桜庭、優人、そして恒明。キャラクターの個性がプレースタイルに重なって、試合を、あるいは作品全体を盛り上げて行きます。練習試合内では敵対するチームにありますが、彼らに共通しているのはAチームを打ち負かし(ミルコの言う)逆転を目指しているところにあるでしょう。そういう意味にあって、長い目でみれば力強い仲間である友坂さんの復帰の描写も予感にあふれていましたね。Bチームにどのような壁として立ち現れ、龍たちを助けて行くのか。本当に、面白い作品です。桜庭、龍、ナベケンと、作品の序盤からライバルとしてあった三人の一年生スターが、同じチームの中で今後どのような活躍をしていくのか、優人が努力を着実にこなしていくことで手に入れたスタミナが彼等をどう助けるか、高校サッカーのみならずクラブの傘下チーム、立彦の存在、アンダー世代として代表がどう絡んでくるのか、主人公達の視点がまだ高校一年であるというのに、期待ばかりがふくらみ、それに答えるような展開がある(諸星の存在も忘れられませんよね)。
この漫画にはサッカーだけでなく全てのスポーツに共通する熱さがあります。
練習試合の描写でここまで内容の詰まったものも少ないのではないでしょうか。第十六巻は一冊がまるごと試合内容を扱っており、表紙にある女性陣監督たちのもとでブソウ高校のセカンドとしてのBチーム内で、ポゼッションとカウンターという現代フットボールの二大テーマ、バルセロナとレアルマドリード、あるいはバイエルンミュンヘンとドルトムント(こちらの方がより力量の差はありますが)の構図のような戦術同士が拮抗します。特筆すべきは女性たちのキャラクターとこの練習試合がBチーム内部でのことであるという点であり、前者については、二年マネージャーの一人である窪塚さんのキャラクターが明確になり、またフットブールに無関心であった江藤さんが試合を見つめる何気ない視線に確かな変化を感じることができます。優希と矢沢の関係も何かしらの予感があり、アンナは通常運転ですね。話末に寄せられていた髪を下ろしたアンナの可愛らしさは破壊的なものがありました。後者に関しては、龍の望むポゼッションサッカーの長短、そして決定的な発見があります。矢沢、桜庭、優人、そして恒明。キャラクターの個性がプレースタイルに重なって、試合を、あるいは作品全体を盛り上げて行きます。練習試合内では敵対するチームにありますが、彼らに共通しているのはAチームを打ち負かし(ミルコの言う)逆転を目指しているところにあるでしょう。そういう意味にあって、長い目でみれば力強い仲間である友坂さんの復帰の描写も予感にあふれていましたね。Bチームにどのような壁として立ち現れ、龍たちを助けて行くのか。本当に、面白い作品です。桜庭、龍、ナベケンと、作品の序盤からライバルとしてあった三人の一年生スターが、同じチームの中で今後どのような活躍をしていくのか、優人が努力を着実にこなしていくことで手に入れたスタミナが彼等をどう助けるか、高校サッカーのみならずクラブの傘下チーム、立彦の存在、アンダー世代として代表がどう絡んでくるのか、主人公達の視点がまだ高校一年であるというのに、期待ばかりがふくらみ、それに答えるような展開がある(諸星の存在も忘れられませんよね)。
この漫画にはサッカーだけでなく全てのスポーツに共通する熱さがあります。