小沢健二作品集 「我ら、時」
2010年の「ひふみよ」ツアーは本当に素晴らしかった。
大切な大切なあの時間を全て真空パックにしたようなボックス。
ボタンや絵巻物等の突拍子の無さが、逆に、大切に考えて作ったという作り手の思いを
(個人的に)強く感じた気がする。
そして、「我ら、時」というタイトルにもまた深みがある。
小沢健二は、直線的な時間の尊さや儚さを歌いながら、同時に、円環的な時間のサイクルを
強く信じている印象がある。それが日本人的で美しい。
直線的な時間の流れにおいては、生は始点であり、死は終点でしかない。
そこでは、時間はただ流れ去ってゆくものであり、だからこそ刹那的とも言える。
円環的なサイクルとは、例えばキリスト教やユダヤ教の一神教的な、人間が自然を支配する
感覚とは異なり、人間の生命もまた円環する時間に委ねられるという考えである。
それはちょうど春夏秋冬を愛でる感覚と似ていて、冬を越えて毎年染まるイチゴを楽しみに
待つような、自然の野山や大きな時間の流れのなかに、永遠に回帰していくような感覚である。
よく引き合いに出される「左へカーブを曲がると〜」の歌詞で、“この瞬間は続く”と言える
のは、素粒子レベルで「全てはつながっている」という観念の強さにあるだと思っている。
この意味で「天使たちのシーン」「いちごが染まる」の2曲が並んでいることは興味深い。
(このあたりは、モノローグ「自転車」のアジア人的死を恐れない感覚の話や、
インド映画の輪廻転生が好きだと言った話にわかりやすい?)
ちなみに、「我ら、時」は通常版も発売されたが、ボックス同封本の「うさぎ! 2010-2011」
「Believe/文学のテクノロジー」は一読の価値があり、それだけでこの作品集は価値がある。
キラキラした作品集。
装丁もかわいい。
大切な大切なあの時間を全て真空パックにしたようなボックス。
ボタンや絵巻物等の突拍子の無さが、逆に、大切に考えて作ったという作り手の思いを
(個人的に)強く感じた気がする。
そして、「我ら、時」というタイトルにもまた深みがある。
小沢健二は、直線的な時間の尊さや儚さを歌いながら、同時に、円環的な時間のサイクルを
強く信じている印象がある。それが日本人的で美しい。
直線的な時間の流れにおいては、生は始点であり、死は終点でしかない。
そこでは、時間はただ流れ去ってゆくものであり、だからこそ刹那的とも言える。
円環的なサイクルとは、例えばキリスト教やユダヤ教の一神教的な、人間が自然を支配する
感覚とは異なり、人間の生命もまた円環する時間に委ねられるという考えである。
それはちょうど春夏秋冬を愛でる感覚と似ていて、冬を越えて毎年染まるイチゴを楽しみに
待つような、自然の野山や大きな時間の流れのなかに、永遠に回帰していくような感覚である。
よく引き合いに出される「左へカーブを曲がると〜」の歌詞で、“この瞬間は続く”と言える
のは、素粒子レベルで「全てはつながっている」という観念の強さにあるだと思っている。
この意味で「天使たちのシーン」「いちごが染まる」の2曲が並んでいることは興味深い。
(このあたりは、モノローグ「自転車」のアジア人的死を恐れない感覚の話や、
インド映画の輪廻転生が好きだと言った話にわかりやすい?)
ちなみに、「我ら、時」は通常版も発売されたが、ボックス同封本の「うさぎ! 2010-2011」
「Believe/文学のテクノロジー」は一読の価値があり、それだけでこの作品集は価値がある。
キラキラした作品集。
装丁もかわいい。
ザ・ファースト・ワルツ [VHS]
小沢健二としての初めてのお披露目ライヴ(シングル、アルバムのリリース以前)となった記念すべき一夜を収録をしたファースト・ビデオ作品。アルバムとの最大の違いはスカパラ・ホーンズの不在。アルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」も非常にシンプルな、スカスカといっていいほど音数の少ないアルバムだったけど、このビデオではさらにシンプルな形態(ギター・ベース・ドラム・ピアノのみ)での演奏が聴ける。一曲、一曲を噛み締めるように歌い上げる小沢君のヴォーカルは最高だがとりわけ、各曲で印象的なバッキング及び見事なソロを披露する中西康晴氏のピアノが本当に素晴らしい。彼の変幻自在なバッキングがオザケンの線の細いボーカルを見事なまでに後押ししている。そして、本編終了後にお客さんやスタッフの方々にひとしきり感謝した後で、彼一人の弾き語りによって披露される「向日葵はゆれるまま」には本当に感動させられた。当日、彼のライブを聞けた人々が感涙にむせぶ様が伝わってくるようなラストが印象的。今となっては、彼の貴重な一面が垣間見えるビデオ作品だと思う。
「LIFE]の曲を中心に、グルーヴ満載、ノリノリ。「LIFE」のライブヴァージョンと言っても良いだろう。小沢君自体も乗りにのってる時期だし、人間て悩んで悩んで、でも何にも考えなくってもどんどん進めちゃう時期ってあるんだろうね。これこそ小沢マジック!(意味不明)
きっと小沢ファンが一番聴きたい曲を全部やってくれちゃってると思う。しかも、編集がものすごく良い。きっと小沢君に関わってる人って皆小沢君の音楽わかってるんだよなな世界なんだ。「強い気持ち強い愛」なんて、「強く強く強く-」ってトコ、どんどん空が高くなってぐわーって広がってくあの感じ。そうそうその感じ!ちゃんと映像で作ってくれてる。ライブの構成もちゃんとそうなってるし。かゆい所に手が届くんだな。わかる人にはわかるんだよね。小沢君ファンなら誰でもそうなんだと思う。意味伝わってるかな?でも、見ればわかるよ、絶対。全部の曲がちゃんとそんなふうに構成されてるんだよね。ああ、私が思ってた小沢君の世界、皆と同じだったんだって感動する。
「天使たちのシーン」は「There will be Angel」っていう言葉が入ってるんだけど、そこすごくいい。小沢君もバンドの皆さんもお客さんも皆、何かに向かって祈ってるんだ。祈りの世界。とても神聖な時間を与えられる大きな感動に包まれるんだ。私が書くこんな文章なんて、無駄だって思えるくらい見ればわかります。小沢君の超ナレーションもとっても良い。
きっと小沢ファンが一番聴きたい曲を全部やってくれちゃってると思う。しかも、編集がものすごく良い。きっと小沢君に関わってる人って皆小沢君の音楽わかってるんだよなな世界なんだ。「強い気持ち強い愛」なんて、「強く強く強く-」ってトコ、どんどん空が高くなってぐわーって広がってくあの感じ。そうそうその感じ!ちゃんと映像で作ってくれてる。ライブの構成もちゃんとそうなってるし。かゆい所に手が届くんだな。わかる人にはわかるんだよね。小沢君ファンなら誰でもそうなんだと思う。意味伝わってるかな?でも、見ればわかるよ、絶対。全部の曲がちゃんとそんなふうに構成されてるんだよね。ああ、私が思ってた小沢君の世界、皆と同じだったんだって感動する。
「天使たちのシーン」は「There will be Angel」っていう言葉が入ってるんだけど、そこすごくいい。小沢君もバンドの皆さんもお客さんも皆、何かに向かって祈ってるんだ。祈りの世界。とても神聖な時間を与えられる大きな感動に包まれるんだ。私が書くこんな文章なんて、無駄だって思えるくらい見ればわかります。小沢君の超ナレーションもとっても良い。
THE LOST PICTURES,ORIGINAL CLIPS&CM’S plus TESTAMENT TFG Television Service [DVD]
いや〜、さすがフリッパーズ!!
当時高校生だった僕だけど、今観ても全くオッケー。
音・映像共に全く古さを感じさせない。
むしろ現在進行形的な感覚。
まだまだ続けて欲しかったけど、個々で活動している彼等を応援しつつ、
青春時代を懐かしみながら楽しめる嬉しいDVDです。
オヤマダ君が事故でマツバ杖つきながら歩いてる映像が涙ぐましい。
オザワ君も若くてカワイイ。
なによりオシャレな二人そして音と映像。
あの頃のテキストだったフリッパーズギター。
18歳に戻った気持ちになりました。
当時高校生だった僕だけど、今観ても全くオッケー。
音・映像共に全く古さを感じさせない。
むしろ現在進行形的な感覚。
まだまだ続けて欲しかったけど、個々で活動している彼等を応援しつつ、
青春時代を懐かしみながら楽しめる嬉しいDVDです。
オヤマダ君が事故でマツバ杖つきながら歩いてる映像が涙ぐましい。
オザワ君も若くてカワイイ。
なによりオシャレな二人そして音と映像。
あの頃のテキストだったフリッパーズギター。
18歳に戻った気持ちになりました。