パフォーミングアーツにみる日本人の文化力―アーティスト30人のロングインタビュー集2004-2007
30人分のロングインタビュー、けっこう読み応えあります。基本的な質疑応答で構成されているため、いわゆる「パフォーミングアーツ」の入門的な役割が強い。アーティストの選出も入門らしく、いわゆる有名人が多い。去年あたりまで元気だった「コンテンポラリーダンス」の有名所も多数登場。「あの人気はなんだったのか?」、その辺を意識して読むのも良いかも。全体的に世代がバラバラなのがやや気になる。若手のいいところを集めるか? あえて中堅で構築するか? 平田オリザの言葉と三浦大輔の言葉の重みの違いを感じてほしい。
突入せよ!「あさま山荘」事件 2枚組DTS特別版<初回限定版> [DVD]
本編133分に凝縮された十日間の攻防戦。未だに「生傷」として疼いている「あさま山荘事件」を過不足なく描くには、若干短いと感じた。せめて180分あれば、と思う。
連合赤軍側の描写云々に関しては、無くて正解であると思う。なんでもかんでも同列に描く「神の視点」に立った「戦記もの」ならともかく、これは、当時、実際に現場で指揮に当たった「指揮官の視点」で記録された「現象としての事件」を映画化したものなので、リアルタイムで知り得なかった山荘内部の状況が描かれないのは自然であると思う。この映画に「よくある特殊部隊もの」のドンパチを期待するのは野暮である。
連合赤軍側の描写云々に関しては、無くて正解であると思う。なんでもかんでも同列に描く「神の視点」に立った「戦記もの」ならともかく、これは、当時、実際に現場で指揮に当たった「指揮官の視点」で記録された「現象としての事件」を映画化したものなので、リアルタイムで知り得なかった山荘内部の状況が描かれないのは自然であると思う。この映画に「よくある特殊部隊もの」のドンパチを期待するのは野暮である。
咬みつきたい [VHS]
お話は…まぁまぁですが、面白かったです。
安田成美って美しかったんですねぇ。細く長いきれいな首は、ドラキュラ映画には必須です(笑)。
石田ひかりも結構可愛かった。
音楽は「ガメラ」そのもの。俯瞰シーンもガメラそのもの…。
いろいろ考えながら楽しめました。
安田成美って美しかったんですねぇ。細く長いきれいな首は、ドラキュラ映画には必須です(笑)。
石田ひかりも結構可愛かった。
音楽は「ガメラ」そのもの。俯瞰シーンもガメラそのもの…。
いろいろ考えながら楽しめました。
上海バンスキング [DVD]
映画は大きな画面で暗い映画館で見るべきで、芝居は舞台の足音が聞こえてくるような規模の芝居小屋で見るべきだ・・・・
客席の照明が落ちて、観客のざわめきはだんだんと静かになり、舞台に照明(あかり)が入ってくるードキドキする瞬間!
そういう意味で博品館は六本木の自由劇場よりは広いけど、よい小屋だった。
場内の熱気、劇団員により奏でられる懐かしいジャズの数々、「マドンナ」まどかさんの最初の歌
「貴方とならば」今にも音程はずしそうな独特の歌声と唄いかたにゾクゾクして・・・すごい芝居でしたよ!!
興奮してロビーに出ると、そこにはオール劇団員による歌声の送り出し!
観客と役者双方で拍手しちゃいました!
観客と舞台の一体感のすごさ、幸せでした。
で、DVDを発見すると当然買い。
勿論、同じ感動をとは期待していない。
でも、よりよい鑑賞方法であの記憶、熱気をよみがえらせたいというときは・・・
芝居をDVDで見るにはコツがいる。
まず一人で、もしくはどうしても見たいという人とだけで観る。
上映中のおしゃべりは禁止(だから一人がよい)
ものを食べる、飲む禁止。
つまり「お茶の間」雰囲気を消すことです。
ところが、NHKめ、場の切り替えに余計の説明と映像入れてくれちゃって、余計なんだよね!
時空列を説明するのはテロップだけでいいの!
「1937年7月7日、(昭和12年)日中戦争始まる」とかで観客かちゃんとフォローしていきますよ。
斉藤りん(漢字変換できないので平仮名)の原作だってそうなってるし・・・
同じ時代を扱い、やはり歌で綴った井上ひさしの芝居「きらめく星座」だって時空列の説明は
場が切り替わるときの背景に出てくるだけだけど、せまりくる太平洋戦争、窮屈になっていく生活は
はっきりわかったです。因みにこの芝居の最終場は昭和16年12月7日(わかりますね)
その窮屈になっていく日本を逃げ出して「犬と中国人」以外には自由な街、魔都上海で自由にジャズをやろうという男たちと女たちの芝居なのだけど、「コツ」をつかんでる筈の私が全然のらなかった。
マドンナ吉田日出子の歌にはうっとりするんだけど、芝居に入り込んできたなという時にNHKの映像と音声が入る
そういうのを有効に使う手もないわけじゃないけど、これに限って言えば失敗。
「あれ、まあ」と思って、映画の方を観てみたら、映像に当時のニュース映画とかニュース映画風映像とかを
はさんであるので、違和感はない。
松坂慶子も志穂美悦子も悪くはない。
これはこれで良い映画だった。(風間杜夫がクラリネット吹くとチンドン屋さんに見える)
でも、やはりあの歌声、マドンナは吉田日出子しかいないでしょう。
串田和美が監督して、自由劇場の団員、もちろんマドンナは吉田日出子の映画がDVDにならないかな
と願う、希望する、待ってる・・・・・
でも今回、30年振りに観て思ったけど、これってもともとは暗い話なのですよね。
「人を不幸にする夢が多すぎる」街上海で消えていくジャズ男、ギャング男、でも女たちの強いこと!
「男はそん時、そん時、景気のいい男にじゃれるほど無神経じゃないんだ」ってシローは言うけど、愛する男を「あなた中国人なる」、でも、行ってしまった男を待つリリーも、なんでもやって生きていこうとするまどかさんも強いですね。
そして、暗い話にもかかわらず、場内を熱気に包む数々のまだハッピーな響きを持っていた時代のジャズナンバーの
なんと力のあること!
そういう事を再認識させてくれたから、★3つはつけましたよ。
串田和美の映画が見たいな
客席の照明が落ちて、観客のざわめきはだんだんと静かになり、舞台に照明(あかり)が入ってくるードキドキする瞬間!
そういう意味で博品館は六本木の自由劇場よりは広いけど、よい小屋だった。
場内の熱気、劇団員により奏でられる懐かしいジャズの数々、「マドンナ」まどかさんの最初の歌
「貴方とならば」今にも音程はずしそうな独特の歌声と唄いかたにゾクゾクして・・・すごい芝居でしたよ!!
興奮してロビーに出ると、そこにはオール劇団員による歌声の送り出し!
観客と役者双方で拍手しちゃいました!
観客と舞台の一体感のすごさ、幸せでした。
で、DVDを発見すると当然買い。
勿論、同じ感動をとは期待していない。
でも、よりよい鑑賞方法であの記憶、熱気をよみがえらせたいというときは・・・
芝居をDVDで見るにはコツがいる。
まず一人で、もしくはどうしても見たいという人とだけで観る。
上映中のおしゃべりは禁止(だから一人がよい)
ものを食べる、飲む禁止。
つまり「お茶の間」雰囲気を消すことです。
ところが、NHKめ、場の切り替えに余計の説明と映像入れてくれちゃって、余計なんだよね!
時空列を説明するのはテロップだけでいいの!
「1937年7月7日、(昭和12年)日中戦争始まる」とかで観客かちゃんとフォローしていきますよ。
斉藤りん(漢字変換できないので平仮名)の原作だってそうなってるし・・・
同じ時代を扱い、やはり歌で綴った井上ひさしの芝居「きらめく星座」だって時空列の説明は
場が切り替わるときの背景に出てくるだけだけど、せまりくる太平洋戦争、窮屈になっていく生活は
はっきりわかったです。因みにこの芝居の最終場は昭和16年12月7日(わかりますね)
その窮屈になっていく日本を逃げ出して「犬と中国人」以外には自由な街、魔都上海で自由にジャズをやろうという男たちと女たちの芝居なのだけど、「コツ」をつかんでる筈の私が全然のらなかった。
マドンナ吉田日出子の歌にはうっとりするんだけど、芝居に入り込んできたなという時にNHKの映像と音声が入る
そういうのを有効に使う手もないわけじゃないけど、これに限って言えば失敗。
「あれ、まあ」と思って、映画の方を観てみたら、映像に当時のニュース映画とかニュース映画風映像とかを
はさんであるので、違和感はない。
松坂慶子も志穂美悦子も悪くはない。
これはこれで良い映画だった。(風間杜夫がクラリネット吹くとチンドン屋さんに見える)
でも、やはりあの歌声、マドンナは吉田日出子しかいないでしょう。
串田和美が監督して、自由劇場の団員、もちろんマドンナは吉田日出子の映画がDVDにならないかな
と願う、希望する、待ってる・・・・・
でも今回、30年振りに観て思ったけど、これってもともとは暗い話なのですよね。
「人を不幸にする夢が多すぎる」街上海で消えていくジャズ男、ギャング男、でも女たちの強いこと!
「男はそん時、そん時、景気のいい男にじゃれるほど無神経じゃないんだ」ってシローは言うけど、愛する男を「あなた中国人なる」、でも、行ってしまった男を待つリリーも、なんでもやって生きていこうとするまどかさんも強いですね。
そして、暗い話にもかかわらず、場内を熱気に包む数々のまだハッピーな響きを持っていた時代のジャズナンバーの
なんと力のあること!
そういう事を再認識させてくれたから、★3つはつけましたよ。
串田和美の映画が見たいな
上海バンスキング [VHS]
初演は1979年にオンシアター自由劇場。主演吉田日出子。
その後も継続的に上演され、小劇場演劇としては記録的なロングラン公演となった。
オンシアター自由劇場は1979年の紀伊国屋演劇賞団体賞を受賞し、
脚本の斎藤は1980年に岸田國士戯曲賞を受賞した。
本作はその映画版。
本作とは異なる深作欣二が監督を務めた1984年公開の映画では、
作品の舞台となっている上海でロケを行った。
しかし「自分達の舞台での仕事を映像化してみたかった」と演出家の串田和美自らが制作と監督を務めた映画が、
1988年に公開された。本作である。
舞台を映画で撮るということはどういう事になるのか、大変興味深いが、
舞台そのものを撮った作品も発売して欲しいものである。
合掌斎藤憐氏死去。
その後も継続的に上演され、小劇場演劇としては記録的なロングラン公演となった。
オンシアター自由劇場は1979年の紀伊国屋演劇賞団体賞を受賞し、
脚本の斎藤は1980年に岸田國士戯曲賞を受賞した。
本作はその映画版。
本作とは異なる深作欣二が監督を務めた1984年公開の映画では、
作品の舞台となっている上海でロケを行った。
しかし「自分達の舞台での仕事を映像化してみたかった」と演出家の串田和美自らが制作と監督を務めた映画が、
1988年に公開された。本作である。
舞台を映画で撮るということはどういう事になるのか、大変興味深いが、
舞台そのものを撮った作品も発売して欲しいものである。
合掌斎藤憐氏死去。