象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)
「グラン・ヴァカンス」で、伝説のSF作家から一気に知名度をあげた飛浩隆の、「伝説」たりえた代表的な中篇4編を大幅加筆の上まとめた作品集です。
SFではあるんですが、斬新なアイデアで勝負するといったタイプではなく、SFの文法を使って作者独特の世界を見せてくれる作品です。文体は美しくイメージ喚起力に優れていて、その作品世界は、邪悪なものと聖なるもの、残酷なものと優しいものが混じり合って独特の陶酔感があります。それでいて手触りは冷たくて、物語も理知的にコントロールされている印象を受けます。
4編作品がありますが表題作と「デュオ」がすばらしいです。ごく個人的な感想としては、津原泰水に通じるものを感じます。津原泰水がホラーを通じてやっていることを、飛浩隆はSFを介して行っているというか(同意見なしって感じ…)。
SFではあるんですが、斬新なアイデアで勝負するといったタイプではなく、SFの文法を使って作者独特の世界を見せてくれる作品です。文体は美しくイメージ喚起力に優れていて、その作品世界は、邪悪なものと聖なるもの、残酷なものと優しいものが混じり合って独特の陶酔感があります。それでいて手触りは冷たくて、物語も理知的にコントロールされている印象を受けます。
4編作品がありますが表題作と「デュオ」がすばらしいです。ごく個人的な感想としては、津原泰水に通じるものを感じます。津原泰水がホラーを通じてやっていることを、飛浩隆はSFを介して行っているというか(同意見なしって感じ…)。
グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
雰囲気のある文体で筆者自身をもって「清新であること、
残酷であること、美しくあること」に終始したと言う言葉
に恥じない文章と内容だった。
特に「ランゴーニ」のキャラ造詣が良く印象的だった。
登場他キャラを全てにおいて押しつぶして行く様は大変清清しい
話の前後を想像させる構成で、是非続編を読んでみたい
ものです。
残酷であること、美しくあること」に終始したと言う言葉
に恥じない文章と内容だった。
特に「ランゴーニ」のキャラ造詣が良く印象的だった。
登場他キャラを全てにおいて押しつぶして行く様は大変清清しい
話の前後を想像させる構成で、是非続編を読んでみたい
ものです。