『
ひぐらしのなく頃に』ドラマCDシリーズ第4弾。『暇潰し編』を再現しています。
このドラマCDシリーズ、原作に忠実ながらもしっかりと音声ドラマ向きに起こし直したシナリオと、レベルの高い声優陣による好演が非常に好印象なのですが、プロデューサーの高宮宏臣氏が全編ドラマCD化を確約してくれている点も大変嬉しいですね。
今編『暇潰し編』は、CD3枚組み、総収録時間3時間47分程と、5時間オーバーだった『綿流し編』『祟殺し編』に比較すると短めですが、これは原作のボリュームが半分程度であるためで、同じく3枚組みだった『鬼隠し編』と比較すると原作の再現度は遥かに上回っています。ただ今編は、元々メインキャラがほとんど登場しない内容なだけに、やや物足りなさを感じたのも事実ですが、これはやむを得ないでしょう。
このドラマCDシリーズで起用されたメインどころの声優さんは、アニメ版にも起用されているのですが、今編主役の赤坂衛役についてはアニメ版の小野大輔氏から子安武人氏に変更されています。ただ、CDを聴いた限り違和感は全く無く、むしろ子安氏の方が幅広い演技力を有されているため、より聴き応えがあるように感じました。特にアニメ版では割愛されていた麻雀シーンにて赤坂に「素敵な凄み」が出てくるシーンや、原作通りの展開になった誘拐犯との駆引きシーン、梨花の真意を知った後の慟哭シーン等は、子安氏の本領発揮といった印象でしたね。
このまま赤坂役は子安氏でいくのかとも思いましたが、アニメ版『
ひぐらしのなく頃に解』を視聴した所、赤坂役は小野氏に戻されています。この先ドラマCD版ではどちらの配役になるのか?少々気になる所ではありますね。決して小野氏に不満がある訳ではないのですが、やはり子安氏に一日の長があるようです。
現在既に第5編『目明し編』はリリースされ、その先の展開も非常に待ち遠しい所ですね。良質の音声劇に期待します。