久々に心を打ち抜かれるような衝撃を受けたアーティストに出会いました。
どうやって知ったかというと、タワーレコードのフリー誌「bounce」で紹介されていて、Youtubeで試聴したらもう完全にやられました。
中東はレバノンの歌手、ハイファですが、既に36歳ということで歌手としてベテランの域に入っている歌手と言えるでしょう。
ただこのアルバムは、前作から4年ぶりということで、かなり久々の新作のようです。
個人的に一時期中東のテクノ歌謡的なものにハマっていた時期があったんですが、ポップスファンの自分にはちょっとコブシが効きすぎな
歌い手が多くて、そのうち食傷気味になってしまって、ここ5年くらいは全く聴いていませんでした。
色気全開の
ジャケットというのは、中東の女性歌手には結構多いのですが、実際PVを見ると、ジャケはだいぶ修正しているなあという容姿の方が
多いものなのですが、このハイファさんは本当に怖ろしいまでに美しいです。
2006年にアメリカ合衆国ピープル誌で「世界で最も美しい女性50人」に選ばれているというのは、ダテではありません。
現在36歳という年齢で、この美しさは脅威と言ってもいいです。
クレオパトラとか
楊貴妃の魔性とはこんな感じだったのかなと思わされるほどです。
でもそんな容姿の美しさ以上に、このアルバムを即買いした一番の理由は、そのサウンドのカッコよさです。
とにかく打ち込みと生音の組み込み方が絶妙なんです。
中東ポップもここまで洗練されて来たのかと本当に驚かされます。
かといってアラブっぽさが完全に抜け落ちているわけではなく、最新の音と伝統的なアラブ音楽が絶妙な形で融合することで完璧なポップアルバムと
なっているのです。そしてハイファのボーカルがまたサイコーでして、これまで聴いてきた中東の歌手には感じられなかった垢抜けた感じがあります。
それでいてしっかりとこの地域特有の哀愁も感じさせてくれるのだから、これは本当にすごいですよ。
私がこのアルバムを聴いて同列に並べたいのは、LATE NIGHT ALUMNI(
レイト・ナイト・アラムナイ)ですね。
あのユニットも単にハウスというジャンルでは括りきれないボーダーレスな音楽性と素晴らしいボーカルが印象的でしたものね。
今年はビーチボーイズの新作も出たし、VIOLENSの2ndも大変素晴らしい出来でしたが、これを聴いてしまって、
自分の今年のベストアルバムは決まりましたね。それくらいポップスとして新鮮に聴けたし、世界の音楽がネットの力でどんどんつながっていっている
という感覚を実感させてくれたアルバムです。
amazonは現在在庫がないようですが、タワーレコードにはまだあります。ぜひこの歴史的名盤をお見逃しなく。