キング・オブ・キングス【字幕ワイド版】 [VHS]
サイレント時代につくられた「キング・オヴ・キングス」のリメイク版ですね。子供のころに観た覚えがあるので、さっそく購入いたしました。
小さい時からジェフリー・ハンターのファンだったので、「史上最大の作戦」に続いて、ナザレの予言者イエースースの生涯を描いたこの映画も見に連れていって貰いました(当時は小学校の中学年でした)。ジェフリー・ハンターのキリスト役もなかなかステキだったけれど、「ベンハー」のピラト役に引き続き本作でヘロデ・アンティパースを演じているフランク・スリングが結構「面白い」ですよ(彼は他にも「エルシド」でムーア人の太守を演じていますが、その後どんな映画に出たのか不明です。御存知の方がいらっしゃれば御教え下さい)。この後にもキリスト伝の映画!化は幾度となく試みられますが、私にとって一番想い出多き作品は、矢張りこの「キング・オブ・キングス」なのです。宗教臭い「イヤミ」も少ないので是非とも皆さんにお奨め致します。
小さい時からジェフリー・ハンターのファンだったので、「史上最大の作戦」に続いて、ナザレの予言者イエースースの生涯を描いたこの映画も見に連れていって貰いました(当時は小学校の中学年でした)。ジェフリー・ハンターのキリスト役もなかなかステキだったけれど、「ベンハー」のピラト役に引き続き本作でヘロデ・アンティパースを演じているフランク・スリングが結構「面白い」ですよ(彼は他にも「エルシド」でムーア人の太守を演じていますが、その後どんな映画に出たのか不明です。御存知の方がいらっしゃれば御教え下さい)。この後にもキリスト伝の映画!化は幾度となく試みられますが、私にとって一番想い出多き作品は、矢張りこの「キング・オブ・キングス」なのです。宗教臭い「イヤミ」も少ないので是非とも皆さんにお奨め致します。
キング・オブ・キングス [DVD]
私はクリスチャンではないが、聖書に関する映画は好きであり、少なくとも日本で公開されたイエスを主人公とした映画はほとんど鑑賞した。評価は様々であろうが、この作品は素晴らしいスペクタクル映画と言っても過言ではない。クリスチャンの方がご覧になると違和感を感じるかも知れないし、かなりの演出が加えられているので新約聖書に忠実な作品とは言い難い。 ただ、ドラマとしてはイエスの誕生からゴルゴダの丘での処刑、そして復活までをオリジナルを加えながら描いた作品と言えよう。 この作品で重要な役どころを与えられているのはローマの百人隊長ルシアスという架空の人物である。彼は結局、イエスの誕生から最期まで見届けるような役割を果たす。ヘロデ王の命令により彼はベツレヘムにいる生まれたばかりの赤ん坊を皆殺しにする役目を不本意ながら負わされ(なぜローマ人が?)やがて少年に成長したイエスと出会い何かを感じる。 ルシアスはピラト総督の忠実な部下だが 出世しか頭にないピラトには内心では反発。その一方でイエスに畏敬の念を感じるピラトの妻と親しくなる。イエスと引き換えに処刑を免れるバラバは革命家としてドラマの当初から魅力溢れる好漢として描かれる。 もちろん、ルシアスから見ればバラバは取り締まるべき敵ではあるが、何故かルシアスはバラバにも理解を示すような態度が伺える。 また、ルシアスはヘロデ一族に反発する洗礼者ヨハネにも同情的。 印象的なのは処刑を覚悟して開き直っていたバラバをルシアスが鎖から解き放って解放するシーン。バラバは叫ぶ。 (俺もイエスと同じ自由を求めた!) それに答えるルシアス(彼が説く自由は違う。おまえの身代わりに死んでいく人間の姿を見ていけ) 十字架を背負い刑場へ向かうイエスを見て(なぜ俺は救われた)バラバは最後まで理解できない。 聖書を元にした大河ドラマという映画かも知れない。